2009年10月30日 (金)

沖縄米軍基地をめぐる的外れで無責任な議論

普天間飛行場:移設は不透明 米軍再編中間報告から4年
米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設案などを含む在日米軍再編のいわゆる「中間報告」が合 意されてから29日で4年。2009年9月に普天間飛行 場の県外移設を掲げてきた民主党が中心の新政権が発足し、従来の自公政権が進めてきた辺野古案の見直しへの取り組みに注目が集まる。だが、閣僚から「県 外」断念の声が出るなど、鳩山連立政権内の発言が日替わりでぶれを見せており、普天間移設の行方は不透明だ。
米軍再編合意をめぐっては、民主、社民、国民新の3党で「県民の負担軽減の観点から、米軍再編や在日米軍基地の在り方についても見直しの方向で臨む」と合意し、鳩山連立政権樹立となった。
米軍再編「中間報告」合意は普天間移設について、それまでの日米特別行動委員会(SACO)での海上埋め立て案を白紙に戻し、住宅地域に寄せた沿岸案(L字案)に変更。稲嶺恵一知事(当時)が求めていた「軍民共用」と「15年使用期限」要求は無視された。
現在は、さらに修正したV字案を基に環境影響評価(アセスメント)が進行中で、政権交代後も北沢俊美防衛相は継続を明言している。北沢氏から県外移設を困難視する姿勢や、岡田克也外相から「県外」断念の発言も相次ぎ、平野博文官房長官らが火消しに追われるなど政権の姿勢が定まっていない。
一方で鳩山政権に県内移設見直しを後押しするため、11月8日には宜野湾市で、3万人規模の「辺野古への新基地建設と県内移設に反対する県民大会」も予定されている。
(琉球新報)

沖縄米軍基地問題についての議論を聞くたびに苛立ちを覚える。
本質的な議論がされていないからだ。
問題の本質は、国防の観点から、米軍が沖縄に駐留する必要性があるのかないのか、ではないか。
日本を他国の脅威から守るために、日米安全保障条約が必要なことに関して異論はないと思うけれど、では、どこにどれだけの自衛隊兵力・装備と米軍兵・装備を配置しておく必要があるのか。それがまず明確にされていなければいけない(情報公開せよと言う意味ではない)。
必 要以上の兵力が無駄に沖縄に配備されているのであれば、それは、別の必要な地域に配備されなければならないし、必要ならば、平和ボケした人たちがなんと言 おうが兵力の移転など行うべきではない。簡単な話だ。すべてはパワーバランスが答えを出すのだ。「県民の負担軽減」などというロマンチックな話ではなく、 きわめて現実的な話なのだ。そしてこれは、沖縄を二度と再び戦場にしないためにも必要な話なのだ。好き嫌いではなく、中国の脅威は目の前にあるのだ。
対馬に基地が必要なら対馬に、佐渡に基地が必要なら佐渡に、奥尻島に基地が必要なら奥尻島に基地を作るべきで、それによる負担があるのならば、それは政府が地元と話し合いながら、その補償の形を決めていけばいい。
戦 前、軍部の独走によって、国策を誤ったことがあった。それはそれで反省しなければならないけれど、軍事力で国民の生命財産を脅かす勢力があれば、我々はや はり軍事力でこれに対応するしかない。国民の生命財産を預かる為政者は、最悪の事態を想定し、それに備える義務がある。
福島瑞穂さんという人は、嫌いではないけれど、彼女はやっぱり左翼の運動家でしかなく、閣僚たる人物ではないと思う。
参議院で過半数を押さえられない状況になったとしても、少なくとも社民党との連立は即刻解消するべきではないかと思う。彼女らは無責任過ぎる。

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2009年10月27日 (火)

鳩山首相所信表明演説

鳩山内閣発足から40日。不安な点を上げればキリがないけれども、今日の所信表明演説は、民主党への国民の期待をしっかり受け止めていることが感じられて、とても良かったと思う。
(所信表明演説全文)http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2009102600411

自民党の谷垣総裁は、鳩山首相の演説を「感傷的」と評していた。具体性に欠けるという論評がそこここで見られた。
けれども、所信表明演説というのは、具体的にあれはこうしますと言えばいいというものではないのではないか。
皆が賞賛したアメリカ大統領バラク・オバマの就任演説はどうだったか?

鳩山首相は政権運営にあたって、自らの基本的な考え方、思想、哲学を述べられた。それでいいと思う。
そして、その内容は国民の期待に沿ったものだったと思う。

残念だなぁと思ったのは、2点。
力を貸してくれと言うのは良かったけれど、そういうのであれば、そのへんは具体的にしなければならなかった。国民に負担してもらわなければならないことを 明らかにするべきだったと思うことと、バラク・オバマの「YES, WE CAN」のような象徴的なキャッチフレーズを挟み込めなかったこと。

谷垣自民党総裁は、鳩山首相の演説を「感傷的」と評したけれども、実際は、谷垣さん自身感じるものがあったのではないだろうか。そんなふうに見えた。
自民党がやってきたことを否定している部分も多分にあるし、立場上、ほめるわけにもいかないのだろうけれど、もっと素直な感想を言ってもいいのではないかと思う。そうした率直さが国民が持っている政治に対するイメージを変えていくのだと思う。

ついこの間まで、ほぼ60年間にわたって政権を運営していた自民党勢力が野党になっているわけだから、追求の仕方によっては、自民党は自らがこれまでやっ てきたことを否定しなければならなくなる局面になる。これは、率直に是々非々論を展開するいい機会なのではないかと思う。

長妻昭厚労相が日本年金機構の発足を決めたのは、自治労の働きかけがあったという報道が一部あるだけになおさら、残念だ。
発表では、就職内定が決まっている人たちに配慮したということのようだけれど、説明が十分でない。日本年金機構のような組織では、年金制度を立て直せない とご本人が言っていたではないか。それを断念するには、もっと納得のいく説明が必要だし、自治労の働きかけに配慮したというようなことであれば、特定の組 織のために政治を歪めたことになってしまうから、民主党が批判してきた自民党政治と同じということになって、国民の支持が得られない。

本格的論戦の始まる臨時国会には、これまでとは違った、国民目線の議論を望みたい。

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2009年10月 5日 (月)

心豊かになる、うまい酒を飲もうじゃないか。

中川氏死去 行政解剖でも死因不詳、病理検査へ
警視庁によると、死亡した中川昭一元財務相(56)の行政解剖の結果、死因は不詳だった。警視庁では病理検査を実施し、詳しく死因を調べる。
(産経新聞 10月4日18時49分配信)

中川昭一さん死去のニュースは、サンデープロジェクトで知った。スタジオの中が凍りつくような雰囲気が感じられた。

お父さんの一郎さんが自殺だったから、昭一さんもそうなのかと思った。
国際映像で醜態をさらしたって、選挙に落ちたって、やり直せるのに、早まったことをしたと思った。
けれども、どうやら自殺ではないらしい。
重大な持病があったということも伝えられていないから、56歳の若さでの急死は、今後憶測を呼びそうだ。

中川さんは、酒にまつわる不始末があったことから、総選挙前に、禁酒宣言をした。
できないことは言わない方がいいと思ったから、ここでもそう書いたけれど、実際、その後、彼は酒を口にしなかったらしい。
それがいけなかったのだというふざけたこという輩がいて、そういうことを言ってしまう人たちには腹が立つけれど、抗弁のしようがないのが残念だ。

自民党が政権を失い。民主党・鳩山政権のもとで、日本の社会構造が大きく変わろうとしている。変えてもらいたいと思っている。
けれども、残念ながら、今頑張っている民主党の人たちと一緒に酒を飲みに行きたいとは思わない。
この国をどうするのかという熱い話に終始しそうじゃないですか。
そういう話があってもいいけれど、酒を口にしたときは、もっと別の話もしたい。
中川さんとは、おいしい酒が飲めるような気がしていた。

ご冥福をお祈りします。合掌。

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2009年9月18日 (金)

過ちは誰にでもある。酒井法子さんはやり直せる。

酒井法子さんが保釈されて、メディアは呆れるほどの大騒ぎだった。

「取り返しがつかない」という言葉を無責任なコメンテータが使った。本人も会見でこの言葉を使った。
しかし、取り返しのつかない過ちというものは、どういうものだろう。

人を殺めてしまった。死んだ人が生き返ることはないから、これは取り返しがつかない。

会見では、復帰への希望が滲んでいたように感じられた。けれども、イメージが売り物のアイドルタレントが背負った重荷は、あまりにも大きい。
酒井法子さんは、芸能人としての酒井法子を殺めてしまったかもしれない。
けれども、取り返しがつかないわけではない。
過ちは誰にでもある。
生きてさえいれば、覚悟があれば、どんなところからだって、人はやり直すことができる。
幸い、彼女を応援してくれる人はたくさんいるようだ。

いつのころか分からないけれど、過ちを犯した人、成果のあげられない人に対する社会の許容の幅というものが、極端に狭くなっているような気がする。
過程を見ず、結果だけを評価する。それは簡単でいいかもしれないけれど、そのおかげでどんなことが起こっているかといえば、足の引っ張り合いじゃないだろうか。
その先により良い未来が待っているとは思えない。
許容して見守ることと、甘やかすことはイコールではない。

私は、彼女が「星の金貨」で演じた「彩」、彼女が歌った主題歌「碧いうさぎ」には感じるものがあった。
けれども、特段彼女のファンというわけではない。

どのような生き方を選択するにせよ、彼女のこれからの人生には茨の道が待っているだろう。
それは、自業自得ということなのかもしれない。犯罪を肯定するつもりもない。

しかし、私は、躓いてしまった人に冷淡な今の風潮が気に入らない。
躓いた後、どう立ち直るか、私はその過程を酒井法子に見せてもらいたいと思っている。

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2009年9月15日 (火)

みんな麻生が悪いんだと言っている自民党に未来はない。

総選挙の前もそうだったけれども、総選挙の後のゴタゴタを見ていると、自民党は負けるべくして負けたんだなと思いが強くなる。

首班指名選挙で「麻生太郎」と書きたくないという人がたくさんいて、誰の名前を書くのかということで揉めに揉め、結局若林さんという人の名前を書くことで一件落着したらしい。
呆れて物が言えない。
ついこの前、麻生太郎を総裁に選び、首相にしたのは誰だったのか?
麻生太郎が首相として相応しくない人物だったとしたら、それは、選んだ方にも責任がある。
麻生太郎を選んだのは、国民ではない。自民党議員だ。
相応しくない人物を総理にした責任を自民党議員はどう考えるのか聞いてみたい。

相応しくない人物を行政のトップにいただくことで、国民の生活はどうなったのか。
国民は不満があったから、政権交替というジャッジを下した。

「国民の不満」という程度だからまだいい。
場 合によっては、国を誤ることになるかもしれない一国の総理を選ぶという一大事を担っていた自民党議員にその覚悟があったかといえば、疑問だ。多くの議員は 自分の選挙に損か得かで自民党総裁を選んだのではないか?だから、選挙に負けた今になって、恨み言を言うことになっている。

麻生太郎を支持しなかった自民党議員の中には、「だから言ったじゃないか」的なことをトクトクと語る輩がいるけれど、笑わせるなといいたい。
本当にそう思っていたのであれば、何故、自民党を離党しなかったのか。残ったのは、選挙資金欲しさに口をつぐんだだけではないのか。考えは違うけれども、組織を再生するつもりで残ったのであれば、何故、今総裁選挙に名乗り出ないのか。

総選挙の結果に対して、組織のトップが責任を取るのは当たり前だけれど、そのトップを選んだ自民党議員すべてが断罪されたという認識を持って欲しい。
麻生太郎だけが悪いというわけではないのだ。

政治評論家の三宅さんが首班指名選挙で、自民党が「麻生」と書けないのであれば、「鳩山」と書けばいいじゃないかと発言していた。「若林」と書くよりもうんといいやり方だと思う。

「鳩山」と書けば、鳩山首相を承認したことになる。だからダメなんだというのは、古い考え方なのではないかと思う。
だって、対立候補は「若林さん」なんだろう。どうせ負けるんだから「若林さん」っていうことであれば、何も主張はない。「若林」でも「ビートたけし」でも同じだ。
いや、「ビートたけし」の方がマシだ。

民主党の大勝で日本は変わる。
視点が供給サイドから、需要サイドに180度変わっていこうとしているから。
良くなるのか悪くなるのか分からない。
けれども、私はようやく日本にも民主主義のスイッチが入ったというカンジがする。

民主党の政策を批判して、「生産拠点を海外に移すことになる」と脅しをかけている財界人がいるけれど、どうぞ、そうしたかったらそうすればいい。
あなた方が思っている以上に、ずっとあなたの会社の生産は、あなたがコストとしか考えていない人たちが支えていることを思い知ると思う。

民主党は勝ちすぎた。
確かにそう思うけれど、そういう選挙制度なのだから仕方がない。
小泉チルドレンというあまり上等でない国会議員が大量に生まれたように、今回もあまり上等でない国会議員が大量に生まれた。

そもそも岡田民主党は、小泉改革路線と同じような考え方を持っていた。
それでは、対立軸を作れないという考え方で、小沢民主党は、小さな政府から大きな政府にシフトした。
福田、麻生が世論に迎合する形で、特にリーマンショック以降、世界経済が混乱する中で、麻生首相が緊急経済対策という名の下に、大きな政府にシフトしていく中で、対立軸は曖昧になった。
政府・自民党が対立軸を作れなかったために、やっぱり、小泉改革が必要なのだと考える若手候補者は、ことごとく討ち死にし、従来型の強固な地盤を持つ高齢者が生き残った。それは、自民党にとっても、我が国にとっても不幸なことなのかもしれない。

国民が選択したのは、政権交替が可能な2大政党制だ。
民主党政権の評価は、来夏の参議院議員選挙で下されることになる。
自民党には2大政党制の一翼を担う政党として、もっとしっかりしてもらわなければ困るわけだけれど、「麻生が悪い」などという安直な結論を出しているようだと、あまり期待できないのかもしれない。

小沢に対抗できるのは、誰か?
平沼赳夫ではないか。

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2009年8月31日 (月)

政治的成熟にはまだ途上だが、確かな一歩ではある。

23時現在、民主党が過半数を獲得し、どうやら政権交替が確実になった。
ようやく、という気持ちがある。

麻生自民党総裁は、「政権の選択ではなく、政策を選択して欲しい」と言っていたけれども、私は政権を自民党から取り上げることにこそ意味があると、もう20年以上前から思ってきた。
小 泉さん・竹中さんが進めた競争原理の導入は、方向性としては間違っていない。けれども、相変わらず大きな既得権益に守られたところにメスを入れることがで きなかったところに自民党の限界があった。そしてそこが今回の綻びになっている。政・官の権益構造を崩せなかったのは、その象徴的なことだ。民主党にそれ ができるとは誰も思っていない。権益構造を思い切って一度壊してしまわないとどうにもならないということに、ようやく国民は気づいただけなのだ。

選挙権を得てから約30年。これまで、地方選挙も含めて、自民党候補に投票したことは一度もない。それは、若いころは、労働組合の要職を務め、社会党支持 者だった親父の影響もあったのかもしれないと思うけれど、少なくとも、20代後半からは、一度自民党から政権を取り上げないと、日本の政治は成熟しないと いう思いから、野党を応援してきた。
けれども、今回、民主党が320議席を伺う勢いだと聞いて、はじめて自民党候補に投票した。
自民党が民主党に対抗する勢力を維持しなければ、国の形が歪むと考えたからだ。

民主党の政策におかしなところはたくさんある。
それはみんな分かっている。高速道路を無料にすることはないのではないかと思っている。けれども高速道路の無料化なんてどうでもいいのだ。
大きな問題がある。おかしなところはあっても、今回は政権交替がポイントだからと民主党に投票はしたけれど、社民党の考え方にはついていけないという人は 多いと思う。ところが、参議院で単独過半数を持っていないことから、社民党との連立が確実視されている。連立のために社民党の意見を尊重しすぎるようなこ とがあると、それは民意に背くことになる。
社民党の福島党首は、民主党との連立を前提に「政権の品質保証をする」とか言っているけれど、それほど支持が広がっているわけではないということを肝に銘じて欲しい。
同じように、民主党も政策が評価されたなどと思わないことだ。捨て身で現在の権益構造を壊すことをして欲しい。国民が望んでいるのは、まさにその一点だから。

あえて最後にひと言。
幸福実現党は、予想通りの惨敗。供託金の没収だけで相当の出費になるだろう。
かつての「真理党」のようにカルト化しないか心配だ。

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2009年8月10日 (月)

中川昭一さんは酒をやめることができるのか。

中川昭一氏 支持者ら前に断酒宣言 背景に苦戦の予想
2月の「もうろう会見」で醜態をさらし、財務・金融担当相を辞任した自民前職の中川昭一氏(56)=衆院北海道11区=は9日、地元・帯広市で開いた総決起大会で「日本のために、皆様方のために、酒を断つ」と宣言した。中川氏は冒頭、支持者約1700人を前に「(皆さんを)一気に失望させてしまった。本当にご迷惑をおかけした」と陳謝。その後、登壇した叔父の中川義雄参 院議員(71)が「断酒をすればもっと強い政治家になれる。叔父として命じたい」と促すと、中川昭一氏は再登壇し、真剣な口調で断酒を宣言。会場からは 拍手がわいた。
もうろう会見について中川氏は一貫して「疲労や風邪薬の飲み過ぎ」と釈明し、飲酒が原因ではないことを強調してきた。しかし、もともと酒好きとして知ら れ、支持者の間では飲酒のマイナスイメージを払しょくできずにいた。次期総選挙で苦戦を予想されていることが、断酒宣言の背景にあるとみられる。
大会後、中川氏は報道陣に対して断酒の期間については答えなかった。妻の郁子さん(50)は「(辞任後は)私の目の前で飲んだことはなく、飲んで帰ってきたこともなかった。断酒ということは(期間は)一生ではないでしょうか」と話した。【田中裕之】
(毎日新聞 8月9日20時21分配信)

そんなこと言っていいのだろうか。
すっぱりやめることができる?

当選が危うくなっているから、今は当選するためなら何でもやろうという気持ちになっているのだろうけれど、当選しても落選しても酒の席は多くなる。そのとき、本当に酒を断ることができるだろうか?私は同じ酒飲みの立場から言わせてもらうと、「できない」と断言する。

「お酒、やめたんじゃないですか?」
「死ぬまでやめるとは言ってないよ」
などということになると、もう誰も信用してくれなくなるよ。
政治家は発言に責任を持ってなんぼの稼業だから、それは「軽率」では済まされない話になる。
発言が信用されない政治家なんて、価値がない。
できもしないことを言うべきでない。

そもそも、「もうろう会見」は、酒が原因ではなかったというのが、中川さんの言い分だ。
ところが、報道では、「断酒をすれば、もっと強い政治家になれる」という叔父で参議院議員の中川義雄さんの発言に応えて、「日本のために、皆様方のために、酒を断つ」と宣言したという。酒が仕事にマイナスの影響を与えていたことを白状した形だ。

もともと酒が悪いわけじゃない。飲みすぎた本人が悪いんだ。

「酒は生涯の友。ほろ酔いで長いお付き合いができるよう、自らを律していきます」という程度で済ませるべきではなかったのかと思う。

この国は、勇ましいことばかり言って、自分の言葉に不誠実な人が多すぎる。

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2009年8月 8日 (土)

酒井法子さん。やり直せるよ。

報道されている情報によれば、酒井法子さんが覚せい剤を使っていたことは確かなようだ。
定着していた彼女のイメージとの食い違いの大きさが騒ぎを大きくしている。

「疲れが取れる」、「ストレスが取れて楽になる」。
身近な人からそんなふうに言われて、それが違法なものだと知らなければ、誰だって試してみようという気持ちになるはずだ。

違法な薬物は、実は私たちのとても身近なところにある。

いい、悪いで言えば、悪いから、マスコミが敬称を取り払って、逃亡犯として彼女を追い掛け回しているのは、仕方のないことだ。そしてまた、追いかけられば、逃げなければならなくなるというのもまた自然な話だ。

どんなきっかけで彼女が薬物を使うようになったのか、それは分からない。
覚せい剤を使ったことは、いい、悪いで言えば、悪いわけだけれども、彼女がどうして薬物を使うことになったかを語ることによって、今後、薬物に手を出そうとしている若者を救うことになるのではないかと思う。

回りくどい言い方をしたかもしれない。

やり直しのきかない人生はない。
どんなところからだって、やり直しをすることはできる。

酒井さんには、逃げ隠れせずに、出るところに出て、きちんと話をして欲しいと思う。
応援してくれる人はたくさんいるだろう。
応援してくれる人がたくさんいるというのは、あなたがこれまで築いてきたものだ。
分かっていると思うけれど、あなたはまず、応援してくれる人たちに詫びなければならない。
そして、それからだ。
やり直そうとあなたが思えば、やり直すことができる。
あなた次第なんだと思う。

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2009年8月 6日 (木)

久々!居酒屋放談~選挙とマスコミ~見逃してください。

ある地方都市の繁華街。
その外れにある居酒屋「前菜屋」。
腕はいいけど無愛想。そのくせ議論好きな店主の性格が災いしてなかなか客がつかない。
やってくるのは変わり者の常連客ばかり。
今夜も常連客が集まって、与太話がはじまります。

姐御「いよいよ選挙だね。企画屋もテレビ屋も書き入れ時だねぇ」
テレビ屋「企画屋はともかく、オレは忙しくなるばっかりで、稼ぎは変わらないよ。タカるなら企画屋にタカってよ」
姐御「ご挨拶だね。私はハナから、あんたらにタカるつもりなんてないよ。けど、企画屋は正直、もうかるのかい」
テレビ屋「企画屋もちょっと前までは民主党と仲が良かったんだけど、今はあまり関係が良くないらしいよ。自民党とは前からあまり関係が良くなかったけど、最近はどちらとも仲良くしようとしているらしいじゃないか。節操のないやつだよな。前からそういうやつだけど・・・」
企画屋「だって、稼業だもの。節操がないんじゃなくて、全方位外交なんだよ」
姐御「そういうのを八方美人っていうんじゃないか」
企画屋「ショーバイってのは、そうじゃないとやっていけないよ。吹けば飛ぶようなフリーランスだからね」
姐御「解散してずいぶん経っているけれど、選挙戦はいつからはじまるのさ」
企画屋「公示は8月18日だね。公示後は公職選挙法の縛りが出てくるから、実は今が大事なんだ。知っている?公示後は、マニュフェストをダウンロードできなくなるんだぜ」
テレビ屋「テレビもいろんな面で縛りがキツくなるなぁ」
姐御「たとえば?」
テレビ屋「放送法ってのがあってさ、不偏不党を普段より厳しく求められるようになるね。例えば、候補者の座談会を企画したとする。日時を決めて、スタジオ に集まってくださいということになったのに、どうしても都合のつかない候補者が出てきたりする。それが泡沫候補であったとしても、不偏不党の見地からは やっぱりまずいんじゃないかって話になって、企画が流れる・・・って話もあったりする」
姐御「あの泡沫候補だらけの(ピー)党の候補の話なんて、誰も聞きたいと思っていないだろう。馬鹿じゃないかね」
テレビ屋「ま、そういうことになっているわけなんです」
企画屋「選挙運動にネットを使っちゃいけないことになっているんだよ。おかしいと思わないか。アメリカのオバマなんて、ネットがなければ、出て来れなかったんだぜ」
姐御「若い人たちは特にネットで情報収集する人が増えているよね。なのに、選挙戦本番になると、ネットからの情報は制限されるわけだ」
企画屋「ブログも規制の対象になっているから、極端な話、公示後にブログで特定候補の応援をしたり、批判をしたりするのも摘発の対象になったりするんだよ」
姐御「時代錯誤ってのは、こういうことをいうんだねぇ。そんな馬鹿なこと、誰が決めているんだい」
テレビ屋「権力を握っている人たちの集まりの中で、力を持っている年配の方々じゃないですか」
姐御「年配の方々ねぇ・・・。けど、テレビとかマスコミは不偏不党であれば、選挙に関する情報を出し続けれるんだろう」
企画屋「マスコミの不偏不党ってありえませんから・・・ねぇ」
テレビ屋「マスコミは時の権力者とべったりだからね。特にテレビは総務省から免許をもらわなければならないから、気を遣わなければならないだろう」
姐御「けど、今度は民主党が政権与党になるんだろう。テレビはどうするの?」
テレビ屋「ま、不偏不党っていうことで・・・」
企画屋「実際、新聞なんかは、かなり色分けがはっきりしているんだよ。右から言うと、産経、讀賣、毎日、朝日。けれどもテレビで言うと、産経の系列のフジ が右かっていうとそうでもない。テレ朝はかなり左っぽいけれど、やっぱりテレビは許認可事業っていうのが影響しているんだろう」
姐御「確かテレビ屋はテレ朝系だったよね。バリバリの右翼のくせに・・・」
テレビ屋「思想信条の自由は、憲法が保証しているからね・・・。けど、まだ社会党が元気だったころ、開票速報番組の中継で社会党候補の選挙事務所に詰めていて、支持者の話に腹が立って、あまり印象の良くない絵ばかりを送り出したことがあったなぁ」
企画屋「ね。マスコミの不偏不党なんてこんなレベルで崩れてしまっているわけですよ。社会党は応援しないけど」
姐御「けどさ、いくらテレビ屋が恣意的な映像を送り出したところで、それを電波に乗せるかどうかは別の人が判断しているわけだろう」
企画屋「テレビ屋は実力者だから、送り出した映像は、すべからく電波に乗るんだよ。乗せなかったら、後からどんな仕打ちを受けるか分からないもの」
姐御「会社は左なのに、テレビ屋の所為で送り出す映像は右になっているわけだ。笑えるね」
企画屋「テレビも主張をはっきりさせてもいいと思うんだよね。例えば、フジは自民党、日テレは自民党と民主党右派による政界再編、TBSは民主党を中心と した左派勢力の結集、テレ朝は民主党、社民党、共産党まで巻き込んだ政権樹立という具合にさ・・・現実的じゃないけど。問題はどんな主張であったにして も、マスコミはその主張に責任を持たないことだよね」
テレビ屋「テレビってのはさ、多少の距離感の違いはあったにしても、だいたい世論に添った形になるってのが、特性なんじゃないかな。オレはそれでいいと思うけれど」
企画屋「今、一番とんがっているメディアがインターネットなんだよね。それが選挙期間中封じられるってのは、やっぱり問題だと思うんだけどな」
姐御「今度の選挙は、民主党が勝つんだろう」
企画屋「たぶん。けど投票はひと月先ですから、まだ分からないですよ」
姐御「争点を整理するとどんなことになるんだい。もちろん今時点での話しだけど」
テレビ屋「民主党は政権交替。これ一本。今の政治はまったく信用されていないから、これは説得力があるね。自民党は政権担当能力。やったことのないやつらに任せられないだろうっていう言い分。今現在、うまく行っていないわけだから、これはあまり説得力がないね」
姐御「民主党が政権を担当することになったとして、大丈夫なのかい」
企画屋「大丈夫じゃないでしょう。官僚を敵に回したら、今のところ国は回らない」
姐御「官僚の中にも今の状況をよしとしない人たちはいるだろう。そういう人たちが動けばいいじゃないか」
テレビ屋「そういう人がどれだけいるのか、行動できるのか、民主党が官僚組織と対峙すると仮定して、少なくとも2年くらいはやっていかないと、そういう雰囲気は出てこないんだろうな」
姐御「自民党はさ、民主党のマニュフェストについて、財源がどうのとか言っているけど、財源がちゃんとしてたら、借金をしなくて済むわけで、だったら、あなたたちのやってきたことは何なのさと思うじゃない」
テレビ屋「消費税に言及しているかどうかって話じゃないかな。自民党は消費税についてマニュフェストで景気回復を前提に上げるという方向性を打ち出している。一方、民主党はどこか消費税の話題をどことなく避けている」
企画屋「もちろん歳入の問題は議論しなければならないと思うけれど、もっと歳出についての議論があっていいんじゃないか。何をしているか分からないような団体がたくさんあって、そこにいくらだか分からないけど、相当の金が流れ込んでいるという状況は変えるべきだろう」
姐御「いくらだか分からないっていうのが企画屋の限界だね、まったく説得力がないもの。竹中とかいうとっちゃん坊やは本当かどうか分からないけど、数字を出すから、説得力があるよ。嫌いだけど」
企画屋「竹中さんと議論して勝てる自信はないね」
テレビ屋「庶民感覚に近いのは企画屋の方だから、録画番組なら、企画屋の主張の方が正しいという印象の番組に仕立てることは造作もないことだよ」
姐御「何を信じればいいんだろうね。テレビ屋も企画屋も信用ならない男だってことは分かっているんだけどね」
フラ「あのー。ビールって半分以上税金だって言うじゃないですか。私はビールにかかっている税金を半分にしますっていう党に投票したいです」
一同「それはいいね!」
テレビ屋「フラちゃんってさ、他局だけれど、たかじんの番組のアイドル席のようなカンジだね」
姐御「アイドル席?・・・黙って人の話を聞いていて、最後にボケればいいんだね。楽なポジションだねぇ。この後、苦労するよ」

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2009年8月 4日 (火)

政権交替は革命なのだ。民主党は肝に銘じて欲しい。

ベンツに身障者用駐車禁止除外標章 会社社長を書類送検
身体障害者用の駐車禁止除外標章を悪用して路上駐車を繰り返したとして、大阪府警東署は3日、車庫法違反容疑で、奈良県広陵町の会社社長(51)と法人を 書類送検した。同署の調べでは、社長は今年6月、大阪市中央区材木町の会社近くの市道で、通勤に使っている会社名義のベンツで長時間の路上駐車を繰り返し た疑いが持たれている。
今年3月に「障害者に見えない人が除外標章を使って毎日のように路上駐車をしている」との匿名のメールが府警にあり発覚した。
社長は「駐車場代がもったいなかった」と供述。社長が使っていた標章は昨年6月に茨木市内で置引被害に遭ったもので、同署が入手方法を調べている。
(産経新聞 8月3日22時23分配信)

権力を持っている人、立場が上の人、たくさん稼いでお金を持っている人・・・そういう人たちが高潔でないと世の中はうまくいかない。
持っている人が持っていない人のことを慮る。それが結局また持っている人に還流して、世の中は上手に回り始めるのだ。
人が強欲になりすぎた今、世の中はどんどん妙な方向に動きはじめているように見える。
リーマンショックなど強欲の行き着く先を見せつけられたにもかかわらず、その動きはなかなか止まらない。

引用した記事は象徴的で、卑近な例だ。
ベンツ(会社の金で買った)を買う金がありながら、社会的弱者の権利を不法に行使してまで駐車料金を払わないで済まそうという精神の卑しさには、怒りを感じない。憐れみに似た気持ちがあるだけだ。

さんざん借金を膨らませておいて、野党・民主党の政策に対して、「財源」うんぬんを言う与党・自民党、公明党も憐れだ。財源を担保しないで政策を進めた結果、これだけの借金が出来上がっているのではないだろうか。これは誰の責任なのだろうか。

持っている人が持っていない人のことを慮ることができないのであれば、立場を逆転させることが必要だ。
政権交替というのは、そういう意味を持っていることを民主党の方々は肝に銘じていただきたい。

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2009年7月28日 (火)

順調でなかったからこそつかんだものがある~宮里藍選手の優勝

宮里藍選手がプレーオフの末、エビアン・マスターズを勝った。
優勝を決めるバーディーパットを決めた後、宮里選手は少し控えめに、けど堂々と拳を突き上げ、感極まったのか、キャップのつばを左手で引き寄せて、こみ上げるものをこらえた。
「あぁ美しいな」と思った。

宮里選手は東北高校在学中に「ミヤギ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント」を勝ち、そのまま史上初の高校生プロゴルファーになった。
翌2004年、エリエールレディスに優勝するなど、ツアー5勝をした。賞金ランキング2位、日本プロスポーツ大賞新人賞の受賞。
2005年、ワールドカップ女子ゴルフに優勝。LPGAツアーの予選会を圧倒的な成績で通過、2006年からはL.A.を拠点にアメリカを主戦場にした。
2006年2月の世界ランキングで宮里選手は6位である。順調すぎるくらい順調だった。
メジャー優勝も時間の問題。自他共にそう思っていただろう。

ところが、その2006年から調子は下降線をたどった。
一時、パターを変えるなど、素人目にも迷い、自分のスタイルをつかみきれずにもがいているのだということが分かるほど低迷した。
痛々しいほどだった。本人の苦悩はどれほどだったろう。

今年になってから、何があったのか分からないけれど、身体のそこここに強張りはまだ残っているものの、ギラギラしたものがなくなり、ふっと軽くなったような印象があった。
エビアン・マスターズの宮里選手は、とてもリラックスしているように見えた。
これから打つ1打に集中できているように見えたから、良い結果になるのではないかと思えた。

自分をコントロール(身体も精神も)できたのが良かった。
宮里選手はインタビューでそう言っていた。
新しく何かをつかんだのだなと思った。
たくましいな、立派だなと思った。

宮里選手は、息をつくまもなく、今度は全英女子ゴルフに挑む。
また別の重圧が彼女を苦しめるだろう。
けれども、順調にいかなかったからこそ、つかんだものが彼女にはある。
それが全英女子で生かされれば、彼女はまた違う境地に達することができるだろう。

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2009年7月17日 (金)

国会議員は自分のことで精一杯

両院議員総会を開いて、麻生総裁を引きずりおろそうと考えている人は、どんな大義名分を持っているのだろう?
麻生おろしの筆頭・中川秀直さんの公式サイトをのぞいてみた。

世論調査によれば、自民党の人心を一新せよという民意がある。
人心を一新することによって、現在のままでは、敗色濃厚な次の選挙を少しは有利な状況に持っていくことができる。
自民党政権を維持しようとするのなら、今行動しなければならない。
さらに、解散を決めた今でも戦うべき旗(マニュフェスト)が明示されていないことを指摘し、麻生総裁は都議選の敗因を総括し、今後4年間に向けた決意を語っていただく必要があるとしていている。

行っておられることは分からないでもないけれども、説得力があるかといえば、ない。
今度の解散(の決断)は、民主党を利するだけだと中川さんは批判していたけれども、自らの行動も同じように民主党を利するだけになっていることに気がつかないのだろうか。

今、自民党がやるべきことは、廃案になりそうな重要法案の成立に努力すること。
今現在の政権与党の責任を果たさずに、唯一の武器である与党としての信頼感が生まれてくるはずがない。
それから、中川さん他すべての議員が思っていることだけれども、総選挙の争点を明らかにする旗(マニュフェスト)を明らかにすること。
「政権交代」、「脱官僚支配」を掲げる民主党に対して、どのようなアンチテーゼを提示することが有効なのかを考え、周到に準備することだ。中川さんはむしろ、跳ね返りを抑え、そのことに汗を流すことの方が目的に敵う行動ではないかと思う。

解散を決意したにもかかわらず、旗を用意していない麻生総裁。
あんなやつについていけるかという気持ちは分からないでもない。だったら、不信任案に賛成して、新しい勢力の結集を図るべきだったんだ。そのほうが分かりやすい。

中川さんが主導する麻生おろしの動きは、国民には、自分の選挙を心配している人たちが、自分の選挙を少しでも有利にするために必死になっているとしか思われていない。

自分のことで精一杯・・・という人に国政を任せることができるか?
それは無理でしょう。

民主党に任せて大丈夫だろうかと多くの国民が思っているのだから、政権与党として、懐の深さ、大きさを見せたらいかがですか。

ま、もう無理なんだろう。
民主党がどこまでやれるか、どのような形で政界再編が行われるのかというところに興味は移ってしまっているのかもしれません。

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2009年7月16日 (木)

自民党でも民主党でもない。茶番は終わりにしよう。

「船舶検査法、任期中に成立を」 拉致被害者家族会と救う会が声明
衆院解散を控え、野党がすべての国会審議を拒否する中、北朝鮮船舶の貨物検査特別措置法案が廃案となる可能性が高くなっていることについて、拉致被害者家族と「救う会」は15日、任期中の成立を求める声明を発表した。声明では、法案廃案により「拉致被害者救出のために、北朝鮮に毅然とした態度をとるべき我が国が、国連による制裁に参加できないという、あってはならない事 態になる」として任期中の成立を求めた。また、各党に総選挙で拉致問題を重要な争点として取り上げるよう要請している。
(産経ニュース 2009年7月15日)

「国民の命、置き去りに」=患者3団体、肝炎基本法廃案に抗議

B型、C型肝炎ウイルス感染者が求める医療費助成などを盛り込んだ肝炎対策基本法が、国会の事実上の閉会で廃案となることを受け、患者らでつくる3団体が15日、厚生労働省で会見し、「政党間の争いで踏みつぶされた。国会は命より政局を優先するのか」などと抗議した。
薬害肝炎全国原告団の山口美智子代表は「肝炎患者は見殺しにされたも同然」と痛烈に批判。B型肝炎訴訟の原告女性は「集めた30万人分の署名がむなしいものとなった」と肩を落とした。
(時事通信 2009年07月15日7:26)

民主党はもう政権を取ったかのような気分でいるのかもしれないが、それは大きな間違いだ。
国民が望んでいるのは、民主党政権ではなく、真っ当に議論する国会、議論が見える国会なのだ。

これまでの自民党政治は、党の有力者たちが中心になって、官僚と一緒になって、まとめあげた案を、ときには野党も巻き込んで根回しをし、派閥単位で締めつけをして、決めていくというものだった。
我が国の国民は、近世以来、お上のやることに逆らっても無駄だと刷り込まれているから、そんなやり方に不満を持ちながらも、ずっと我慢をしてきた。
それでもうまくいっているうちは良かった。
ところが、バブル崩壊のころから、そういったやり方は、むしろ弊害が目立つようになり、最近は、根本は変わらないのだけれども、極端な物言いをする政治家がもてはやされるようになった。しかし、根本が変わらないから、それらは早々にメッキが剥げることになった。

いよいよお上に自分たちの生活を任せておくわけに行かないなと国民が思いはじめたというのが、最近の動きである。
国民は民主党を支持しているのではなく、自民党=お上に任せておけなくなったと思っているだけなのである。

政権交代は、自分たちに政治を取り戻す手段であり、民主党はたまたま今、その選択肢になっているに過ぎない。
民主党は自分たちの力を過信してはいけない。

民主党が審議拒否することによって、船舶検査法、肝炎基本法案のほか、労働者派遣法改正案、政治資金規正法改正法案など多数の法案が廃案になる。
廃案になることについては、引用した記事のような批判があり、実際に追い込まれる人たちが出てくる。

政府・自民党は、重要法案については、審議に応じるよう働きかけている。

貨物検査法案、参院で審議を=自民要請、民主は拒否
自民党の鈴木政二参院国対委員長は15日、民主党の簗瀬進参院国対委員長と国会内で会い、14 日に衆院を通過した北朝鮮関係船舶の貨物検査を可能にする特 別措置法案について「政局から切り離して速やかに参院で審議し、成立させてほしい」と求めた。簗瀬氏は首相問責決議を可決したことを理由に拒否した。
鈴木氏はこの後、江田五月参院議長にも同様の申し入れをし、議長は「民主党に伝える」と述べた。
一方、民主党の岡田克也幹事長は、同法成立に向けた自民党の協力要請について、都内で記者団に「民主党が後ろ向きだと印象付けようというジェスチャーにすぎない。誠に遺憾だ」と批判した。
(時事通信 2009年07月15日18:25)

薬害肝炎全国原告団は、記者会見で皮肉交じりに、センセイ方は「政権交代」で大騒ぎと言っていた。
であるにもかかわらず、岡田幹事長の話は、やっぱり政局がらみの話になっていて、廃案になる法案に対して、民主党がどのようなスタンスなのかという国民の問いに答えてはいない。

民主党は、国会審議に戻るべきだ。そこで堂々と自分たちの考えを訴えればいい。

国会審議に応じないのは、鳩山代表の問題を追求されたくないからという考えが広がれば、追い風がパタッと止むことも考えられる。

両院総会開催めぐり攻防=執行部と反麻生勢力-自民
自民党内で15日、来週の早い時期の衆院解散を決断した麻生太郎首相を支持する執行部 と、退陣を求める中川秀直元幹事長ら反麻生勢力の攻防が続いた。中 川氏らは、一連の大型地方選敗北の責任を追及するため、両院議員総会の開催を求める署名活動を進めており、賛同者がどこまで広がるかが焦点だ。
中川氏や武部勤元幹事長、塩崎恭久元官房長官ら反麻生議員は都内のホテルに集まり、状況を分析。与謝野馨財務・金融相、石破茂農水相も署名に応じ、中川 氏は「おおむね目標とする線に達した」と記者団に述べた。週内の開催を目指し、名簿を16日に細田博之幹事長に提出したい考えだ。
これに先立ち、 与謝野、石破両氏は首相官邸を訪ね、首相と約40分間会談。両氏は、自民党内で地方選連敗の総括などを求める声が出ていることに関し「両 院議員総会で忌憚(きたん)なく話してほしい」と述べ、総会開催を求める考えを直接伝えた。また、石破氏は東京都議選での惨敗を踏まえ「衆院選の状況は厳 しい」との認識を示した。
党則は、所属国会議員の3分の1(128人)以上の要求があれば、1週間以内に両院議員総会を開催すると規定。同時に、 「緊急を要する事項」に関しては、総会の決定を党大会の議決にかえることができると定めている。反麻生勢力は、動議を提出して総裁公選規程を改正し、総裁 選の前倒しにつなげることも視 野に入れているとされる。
これに対し、細田氏ら執行部は、不測の事態を招くことを警戒し、地方選結果を総括する場として代議士会などを想定している。
(時事通信 7月15日18時44分配信)

自民党は、衆議院で内閣不信任案を否決し、麻生内閣に信任を与えたにもかかわらず、相変わらずこのままでは自分の身が危ないと思う人たちが、麻生首相の退陣を求めて、ゴタゴタしている。
麻生首相に確固たる信念と政策があれば、4年前の郵政解散のように、オレのやり方に不満なやつは公認しないとやればいいのだけれども、それができないから、今の麻生政権があるのだろう。

郵政解散のとき、その中心にいた武部さんは、現総理総裁の人格までも否定するような発言をしている。かつて自分がそうしたように、自民党公認をもらえないというリスクを覚悟した上での発言なのだろうか。

自民党も民主党もみんな国会の場から去って欲しい。
そうでないと、この国の新しい形は見えてこないのではないかと思う。

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2009年7月15日 (水)

茶番の先に民主主義はあるのか。

東京都議選の歴史的敗北を受けて、地方選と国政は別だと言いながら、麻生首相は、「麻生降ろし」を封じる目的で、13日、衆院解散、総選挙の日程を発表した。
解 散の時期については、「しかるべき時期に私が判断する」と言い続けてきた麻生首相だけれども、自民党にとっての「しかるべき時期」は、後から思えば、麻生 首相就任直後であって、麻生首相が決断を先延ばししたために、追い込まれに追い込まれた上で、任期満了選挙になってしまったような格好だ。

党 内支持基盤が頼りない麻生首相の頼みは、国民の人気であったわけだけれども、漢字が読めないことが露呈してしまってから、頼りの人気を失い、人気を失った ことで党内求心力を失った。さらに側近と頼りにしていた人たちの不祥事でますます窮地に陥った。民主党・小沢代表の辞任で少しばかり支持率は回復したけれ ども、再び周りに足を引っ張られて人気を失うと、(マスコミを含む)外野は一段とうるさくなり、風に左右される軽い人たちが騒ぎ出すのは仕方がないにして も、重鎮たちまでもが浮き足立ってしまったことで、支持基盤が揺らぎ、指導力を発揮する機会も奪われてしまった。

14日午後、「選挙のことはオレに任せておけ」と自ら名乗り出て、新しい役職までこさえて就任した実力者・古賀選挙対策委員長が責任を追及する動きにキレて辞任した。選挙日程が決まってからだから、安倍、福田につながる「投げ出し」と言われても仕方がない。

麻生首相は、昨年9月、福田首相・自民党総裁が辞任したために行われた自民党総裁選で2/3以上の票を得て、自民党総裁に選ばれ、首相に就任した。
こ のときに麻生首相を選んでいるのだから、今さらつべこべ言うべきでないという人がいる。それは正論だと思うけれど、当時麻生さんに投票した人たちは、その 時点での選挙の顔として麻生さんを選んだわけであって、解散総選挙は間近であるという前提に立っていた。自信家の麻生さんが、「オレがやれば、この先、 もっといい状況が作れる。しかるべきときはまだ先だ」と解散を先に延ばしてしまった上に、状況は好転するどころか悪化しているのだから、その前提は崩れて いると言ってよい。当時、人気があったように見えた麻生さんの人気は今や地に落ちていて、今度の選挙は、負けることがほぼ確実になっているわけで、選挙 後、麻生さん以外の人が自民党総裁になることは確実なのだから、私は、むしろ麻生さんを総裁にいただいたまま選挙をするのは、どうかと思う。新たなテーゼ を国民に示すべきだ。

総裁が解散総選挙を決めたのに、自民党はまだマニュフェストを作成できていない。
これをもってして、自民党はもはや壊れていると言って良いだろう。

し かし、新しいマニュフェストを提示する前に、前回自民党が示したマニュフェストがどこまで実現できているのかを検証する必要もあると思うけれど、信じられ ないことに、絶対多数を得た前回選挙で自民党はマニュフェストらしいマニュフェストを出していない。郵政民営化を実現すれば、すべてはうまくいくという合 理性を欠く主張に乗せられたことに対して、国民は大いに反省をするべきである。

次の選挙では民主党が第一党となり、民主党を中心とする政権ができるだろう。
私はそれを歓迎する。待ち焦がれていたと言ってもいい。

少数政党はあった方がいいと思うけれど、基本的には2大政党が、緊張感の中で、オープンにお互いの政策をぶつけあっていくのがいい。
多くの国民はそれを望んでいるのだと思う。民主党にやらせてみようというのは、そのはじめの一歩だ。

ところが、どうも、私たちは、望んだとおりにはならないのではないかという危惧を感じている。

ひとつは、今日以降、野党が国会審議を行わないという姿勢を示していることだ。
採決されていない法案の中には、国連安保理の決議に基づいた船舶検査法がある。
これが議論されない(報道されない)ことは、国民が国際情勢を認識する機会を奪うことになるし、廃案になることによって、失うものは大きいように思う。

民主党が政権交代を第一に掲げるのは理解できる。
しかし、自民党の利益、民主党の利益の前に国民の利益があるのだとしたら、15日以降の審議拒否は正当性があるのだろうか。もう一度考え直して欲しい。

余計なことかもしれないが、言わしてもらうと、私は、政権交替可能な2大政党制を標榜している関係から、ずっと民主党の候補者に票を入れてきた。けれども、候補者個人を見るとはるかに自民党公認候補者の方が魅力がある。

この次の選挙では、コイズミという風に乗った人たちの多くがその議席を失うことになるらしい。
流行り廃りで立法府の勢力図が塗り替わってしまうということに違和感を感じる。

民主党は新しい流れを作って欲しい。
そろそろ、ちゃんとした民主主義社会を作ろうじゃないか。
それには、マスコミの果たす役割は大きいのではないかと思う。
ここでその役割を果たせないと、メディアの主役をインターネットに奪われることになるだろう。

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2009年7月13日 (月)

政治家の劣化が止まらない。けど希望は捨てない。

「都議選結果は大迷惑」 石原都知事
「東京にとって大迷惑」――。石原慎太郎知事は13日、東京・千代田の都道府県会館で報道陣の取材に応じ、疲れきった様子で今回の選挙戦を振り返った。
民主党が第1党を獲得したことについて「民主党の『政権交代』というポスターひとつ見ても今度の選挙の本質というのがよくわかる」と述べ、「銀行である とか築地であるとか。議会でもさんざん討論してきたが、(都議選で)そんな議論が実際どこで行われたか」と国政の逆風が大きく影響したことを強調。「2週 間前に(選挙運動を)始めた候補が自民党のエースのなかのエースを破るという現象は異常ですよ」と話した。
次期衆院選が迫っていることについては「(麻生首相のままでは)だめだね。民衆の離反がわからないのは空気が読めない、『KY』というのか。重い責任があると思う」と話した。
(NIKKEI NET 2009年7月13日13:47)

「日本の兵隊は世界一優秀。だから、リーダーが育たない」という話をどこかで聞いたことがある。
なんとなく合点がいった。

「どうして(計画された)数字が達成できないのか」
社長が役員に言うと、役員は部長に同じことを言い、部長は課長に同じことを言う。課長は係長に同じことを言って、係長は一般社員にやっぱり同じことを言う。
一般社員は「どうもすいません」と謝り、どうしたら数字が上がるのか考える。係長は課長に謝り、課長は部長に謝り、部長は役員に、役員は社長に謝る。
どうしたら数字が上がるのかを考えるのは誰の役割なのか。日本では一般社員の役割のようだ。
「信じられない」南米人の友人は言った。
「私はあなたの言うとおりにしているだけだ。結果に責任を持つのはあなたの仕事だ」
「私ならそう言う。そうだろう?」
「私もそのとおりだと思う。けれど、日本では違う」
「信じられない」南米人の友人は繰り返した。

石原都知事が言うように、都議選での自民党の負け方は異常だった。
国政での逆風が大きく影響していたことは間違いない。
異例なてこ入れをしたにもかかわらず、都議選と国政はまったく関係ないと言い放つ総理も尋常でない感覚の持ち主だと思うけれど、都議選の結果には少なから ず石原都政に対する批判も含まれていたはずなのに、(負けたのは)みんな麻生のせいだと言う石原都知事の感覚も尋常でない。KYはお互い様ではないかと思う。目くそ鼻くそを笑うというのはこういうことだ。

新銀行東京に東京都が追加融資400億円を決めたとき、石原都知事は、経営者を選んだ責任は認めたものの、「オレならもっと銀行を大きくできた」と何の根拠もないことを言い放って、失笑を誘った。「なら、やってみろ、ボケ!!」銀行屋さんたちはみなそう思っただろう。
自分はすべてにおいて人よりも優れていると思ってしまうのは、自信家というより、馬鹿である。石原都知事はその馬鹿の領域に達していた。都民にとってはこの上なく不幸なことだ。KYどころの話ではない。

自分はとても優秀なのに、部下が無能だから、結果が出ない・・・そう思っている人はたくさんいる。
そう思っている人は、ミニ石原の称号を差し上げる。
そういう人たちは、早く気づくべきだ。
結果が出ないのは、自分が無能なのだ。
そう思えることができれば、もともと優秀な人が多いのだから、日本は変われるはずだ。

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2009年7月12日 (日)

ドラゴンクエストは今後ユーザーの支持を失うだろう。

<ドラゴンクエスト9>予約は前作の倍、史上最高売り上げへ 初のDS版が11日発売
シリーズ4700万本を販売しているRPGの傑作シリーズの最新作「ドラゴンクエスト9 星空の守り人」(DS、スクウェア・エニックス)が11日、発売される。5年ぶりの新作とあって早くも注目が集まっており、シリーズ史上最高売り上げの呼び声も高い。
ドラクエは、ゲームクリエーターの堀井雄二さんのシナリオと、マンガ家の鳥山明さんのキャラクターデザイン、作曲家すぎやまこういちさんの音楽で86 年、ファミコンソフトとして発売された。勇者の冒険というテーマと、鳥山さんが描くスライムやドラゴンなどのモンスター、呪文で魔法を出すなどの戦闘シス テムが人気となり、大ヒットした。88年の「3」は、ソフトを購入するために子供たちが学校を休んだりするなど社会問題化するほどのブームを巻き起こし た。04年に発売された「8」は国内370万本、世界490万本でシリーズで最高の売上を記録している。
「9」は、「8」から参加している「レベ ルファイブ」が開発した。DSのワイヤレス通信を利用して最大4人での協力プレーが実現したのが特徴。当初は、 07年中の発売が予定されていたが、「クオリティーアップのため」に08年度中へと延期。さらに08年12月に、09年3月28日の発売に変更されたが、 「重大な不具合」が発覚したとして再度延期された。
国内2700万台(エンターブレイン調べ)が普及しているDSのタイトルということもあり、シ リーズ史上最高の売り上げを期待する声が上がっている。さ らに本編シリーズでは初の携帯ゲーム機で、ソフトにセーブできるデータは1本に一つだけ。家族などで複数のプレーヤーが利用できないため、基本的には1人 1本のソフトが必要となることから、さらなる売り上げ増も期待できそうだ。TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャン ダイザー(MD)の松尾武人さんは「ここ1週間で前作『8』の倍以上の予約が入るなど急激な盛り上がりを見せており、過去最高のヒットが期待できます。値 段も安く、ロングセラーとして年末までランキングの上位に入ってくるのでは」と予想している。
(毎日新聞 7月10日12時12分配信)

私はインベーダーゲームにはまったクチで、バイト代のほとんどを喫茶店のテーブルゲームにつぎ込んでいた。インベーダーゲームが進化したギャラクシーとかいうゲームにも相当のお金をつぎ込んだはずだ。
その後、8ビットのマイコン上で動くゲームがあり、任天堂のファミリーコンピュータ、セガのゲーム機などが出てきて、ゲームは喫茶店でお金を払ってするものから、家庭のテレビでやるものになっていった。お金を払わずにゲームができるなんて、すごいと思ったものだ。

最初にドラゴンクエストをやったのは、いつだっただろう。スーパーマリオブラザーズの少し後で、もう20年以上も前の話だ。
最後の島に渡る橋をかけることができずに、ずっと前に戻って、ヒントを探した覚えがある。それ以来、いつもドラクエをはじめる前にノートを一冊用意して、あらゆる情報をノートに記しながら、ゲームを進めることにした。
洗練されたキャラクター、音楽、謎解きの面白さ、独特の世界観。新しい作品が出るたびに、仕事をさぼって熱中した。

そ の後、熱が醒めたというか、間が空き過ぎたような時期があって、ゲームよりも仕事が面白くなったこともあって、ゲームから遠ざかったっていたけれども、ド ラクエをクリアするという魅力にはいつも捉えられていたし、意欲は失わないでいた。そしてそのたびに(遊べるゲーム機が変わるので)決して安くないゲーム 機を購入し、どんなに忙しくても時間を作ってきた。発売の遅延はむしろゲームに対する渇きを増幅する装置になった。

ドラクエ最新作は07 年に発売されるはずだったけれども、クオリティーアップのために08年に延期され、何度かの延期の末、ようやく発売されることになりそうだけれども、私に はもうすでにかつてのような熱はない。ニンテンドーDSはすでに娘が持っていて、ゲーム機を買う必要はないけれども、たぶん私は買わないと思う。

私をがっかりさせたのは、今回のドラクエは、ソフトにセーブできるデータは1本だけで一人1本ソフトを購入する必要があるという情報だ。
ゲーム機は、ネットワーク機能で世界の人とつながることができるようになったけれども、親子で、兄弟で楽しむためには、より多くの出費が必要になるというのでは、本末が転倒している。
どうしてわざわざこのようなことをするのかというと、想像される答えはひとつしかない。
開発に時間がかかれば、経費は嵩む。それを取り戻すためには売上が必要になる・・・売上が必要なのだ。
ファンをさんざん待たせた挙句、このような仕打ちをするのは、ファンに対する背信行為ではないか。作者は何か勘違いをしているのではないか。

本当は違う理由があるのかもしれない。あって欲しい。
けれどもその理由が私には想像できない。

完成度を上げるためにこのような措置をせざるを得ないことになってしまった。完成度を上げるためだから、ユーザーは理解してくれるだろうというのは、どこかの人気知事にも共通した、独りよがりな思い込みに過ぎない。

私はきっと、ゲームの完成度如何にかかわらず、今後ドラクエは支持を失っていくだろうと思う。
実に残念だ。

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2009年7月 6日 (月)

地方から国を変えようという知事たちは、どうして静岡県知事選挙に関与しなかったのだろうか。

衆議院議員選挙の前哨戦として注目された静岡県知事選挙は、民主、社民、国民新3党が推薦した静岡文化芸術大前学長、川勝平太さんが当選した。

民 主党は、同党の元参議院議員の海野徹さんとの候補一本化に失敗していたから、民主党支持層の票が割れたりするようなことごあれば、ひょっとするとひょっと するかもしれないと、日曜日の夜唯一のニュース番組「サキヨミ」を見ていた。一本化していれば、この番組の前に大勢は判明していたと思うが、もつれにもつ れて、結局、当選確実の報は、ウィンブルドンテニス男子決勝の間に入ったニュースでもたらされた。

なんとなく、ホッとした。
この結果自体は、織り込み済みのことだから、新たなインパクトはない。
ホッとしたのは、坂本由紀子という人が知事にならなくて良かったという気持ちがあったからだ。

そういう気持ちになったのは、サキヨミで紹介された坂本由紀子さんの言動にある。
「私は全然自民党じゃないのよ。その証拠に猪口とか、一年生議員、その程度の人しか応援に来ていないでしょ」
このコメントがいつ撮られたものかは分からない。報道によれば、小池百合子元環境相、野田聖子消費者担当行政相が応援に入っているから、その前なのかもしれない。
「自民党静岡県連の要請を受けて、(残りの任期は少ないけれど)参議院議員の椅子を擲って、立候補しているのに、自民党本部はどうして猪口程度の応援しか寄越さないの」坂本さんはそう言いたかったのかもしれない。

しかし、「猪口程度の1年生議員」という発言はどうだろう。
小 泉さんの起こした「風」によって、何の苦労もなく衆議院議員になった比例候補の猪口さん(しかもすぐに入閣して大はしゃぎ、しかも上智大学の講座は長期休 講中)に対する気持ちは、分からないでもないが、それを口にするのは、あまりにも大人気ない。自民、公明の推薦を受けていて、自民党公認の参議院議員で あったのに、「全然自民党じゃない」と言ってしまうのは、自民党という看板がマイナスにしかならないという計算が透けて見えて見苦しい。

自 民党の公認で参議院議員になり、自民党静岡県連の要請を受けて県知事に立候補した。ガリガリの自民党であり、その組織に乗っかって(その組織の多くの人に 支えられて)今の立場があるにもかかわらず、形勢不利と見るや「全然自民党じゃない」と言ってのける。厚顔無恥というのは、こういうことをいうのではない か。
今の情勢からすると、2期目の参議院選挙は危ないかもしれない。それよりも民主党が割れている今回の知事選の方が勝ち目があるかもしれない・・・そう考えたのかなと勘ぐりたくなる。

ちょっと長くなったけれども、こういう人が一旦権力を握れば、県民のためでなく、自分のために政治を動かすことになるだろうから、こういう人を間違っても県知事という要職につけてはいけないなと感じたので、川勝さん当選の報にホッとしたわけだ。

しかし・・・。
今、地方から国を変えようという動きが出ているにもかかわらず、その動きの中心にいる人たちが静岡県知事選挙に何も関与しないというのは、どうしてなのだろう。
仮に民主党の推薦をうけられなかった海野さん(別の候補でもいいけれども)を地方から国を変えようと立ち上がっている首長たちが支援していたら、結果はまた違ったものになったと思う。志ある首長たちが支援する候補が勝ったかもしれない。
そうやって、地方分権を進めて、国のあり方を変えて行こうという、自民党でも民主党でもない勢力が広がっていけば、実現不可能な東国原自民党総裁よりも大きな力になるのではないかなと思うのだけど、どうしてそういう動きが出てこなかったのだろうか。それが少し残念だ。

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2009年6月29日 (月)

東国原知事は自重して欲しい

東国原知事が国政転出宣言「やはり総理」
総裁選候補者になることなどを条件に、自民党からの衆院選出馬をにおわせている宮崎県の東国原英夫知事 (51)が26日、事実上の国政転出宣言を した。日南市のホテルで後援会のパーティーに出席。約300人を前に「あと1年半(県知事を)務めたとして、こんなチャンスはそうそうは来(こ)ん。地方 に財源と権限と人間を委譲する戦いをこれからするんですから」と、決意表明。「宮崎から出てないのは甲子園優勝校と横綱と総理大臣」とぶち上げ、拍手を受 けた。
パーティーは県政についての講演会の予定だったが、事実上の国政転身報告会になった。日南市の後援会長で、東国原氏が卒業した県立都城泉ケ 丘高の ハンドボール部監督だった恩師川上善正氏(68)は講演前に別室で会談。川上氏は「『目的を持っていますから、ご協力をお願いします』と報告を受けた。彼 は宮崎県だけでなく、日本国を考えている。ナンバーワンになれ」と、背中を押した。支持者も「知事を続けてほしいが、決意を聞いて納得した」との声が大半 だった。
県庁での会見では「(県知事としての)仕事は(来年度予算が決まる)事実上、来年の2月で終わる」と発言。「マニフェストは7~8割達成 した。企 業誘致は七十数社達成し、ここでやめても誘致は進む」とし、知事職について一定の達成感を表明。残り約1年半の任期について「(全うするのは)僕にとって は楽。国で、宮崎、地方のために戦う方が大変」とした。自民党側に求めた「条件」の回答はまだない。総務相ポストもささやかれているが、東国原氏は「総務 相は首相の次。やはり1番は総理」と強調。現段階でハードルを下げる様子は見せておらず、駆け引きが続きそうだ
(日刊スポーツ 2009年6月27日)

東国原宮崎県知事が自民党の古賀選挙対策委員長の次期衆議院議員選挙への出馬要請に対して、「自民党の総裁候補になれるのだったら、出てもいい」と答えたというニュースを聞いたとき、「ハナからその気がないだろう」と思った。けれども、どうやら本気のようだ。
知事のサイトを拝見すると、「お笑いの世界に入るときも、知事選に出馬するときも9割の人が反対だった」と自分の選択は常に正しいのだといわんばかりの文言が並んでいる。・・・そうかなぁ。
「たかが元お笑い芸人が少しばかりうまく行っているからと言って、調子に乗るんじゃない」というような意見に私は与さないが、やっぱり東国原知事の考えには違和感を覚える。

「なぜ、自民党?」という問いに対して、知事は「最初に自民党からオファーがあったから」と答えた。最初にその気があって、担いでくれるのなら、どこでも いいと思っていたのだ。それがまず気に入らない。自分の意見を通すためだったら、どんな方法でもいいというわけではない。断じて。方法論は正しくなければ ならない。

自民党現総裁の任期は9月19日までで、現衆議院議員の任期が9月10日までだから、自民党総裁選は普通に考えれば、次期総選挙の後だ。総裁選前倒し論も出ているようだけれど。
自民党の所属議員として当選して、20人の推薦人を集めることが出来れば、たとえ一年生議員だって「総裁候補」にはなれる。なのにあえて注文をつけている ということは、東国原知事は、総選挙の前に両院議員総会で自民党所属議員でもない自分を総裁に選んで、「自分を新しい自民党の顔として総選挙をやるつもり はあるのか」と迫ったということではないかと思う。
その要求を飲むとすれば、自民党は党則を変える必要がある。党則の変更は党大会の議決が必要になっているけれど、実際は総務会で決まっているようだ。総務会は過半数の賛成で議決されることになっているけれども、例外を除いて全会一致が原則になっている。出来るはずがない。
出来るはずがないことを東国原知事は古賀選対委員長に要求したのだ。それはいい。

自民党が党則を変えてまで東国原知事を担ごうということになった場合、一気に情勢は変わるかもしれない。
「自民党はここまでやって、変わろうとしているんです」とか言って、東国原さんが全国行脚をすれば、もしかすると劇的な結果が待っているかもしれない。
小泉劇場の再来だ。

あくまでも自民党総裁にこだわるのであれば、その心意気やよしとするけれども、巷間言われている総務相程度で手を打つのだとしたら、それは国のためにも、地方分権のためにも、宮崎県のためにもならないと思う。
自民党は変わらず、官僚主権は温存され、東国原さんは選挙の道具として消費されるだけになるのではないかと思う。

実はもう国民は決めている。民主党が分厚い既得権とどこまで戦えるか分からないけれども、ひとまず次の選挙では自民党に下野してもらおうと。
民主党政権を選択することによって、結果的には、国力が衰退し、国益を損ねることになるかもしれない。けれどもそれはそれで必要なプロセスなのだと多くの人が考え始めている。それは大きな転換点なのだと私は思う。

それが正しくないと思うのであれば、自民党に力を貸すのも仕方がないとけれど、人気者の意見やマスコミの論調に左右されがちな国民の心を徒に動かそうとするのは、謹んでもらいたい。今、国民が国民自身で変わるという選択をしようとしているのだから。

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2009年6月10日 (水)

かんぽの宿売却の判断は正当だったのか。それが議論の焦点だ。

鳩山総務相、日本郵政・西川社長の面前で辞任要求「独自判断で」
日本郵政の
西川義文社長の進退問題をめぐり、参院総務委員会は9日、鳩山邦夫総 務相と西川氏が出席して集中審議を行った。鳩山氏はかんぽの宿譲渡問題を厳しく批判し、「国民の財産をかすめ取られそうになった責任を取ってほしい」と西川氏の面前で辞任を要求。一方、西川氏は「民営化の土台を築くことが私の責務だ」と続投の決意を改めて表明した。早期収拾を願う政府・与党は一歩も譲らぬ 両者に困惑の色を深めている。
鳩山氏は、日本郵政が今月末までに総務省に提出予定の報告書の文案をすでに読んだことを明らかにし、「自分たちはこういう間違いを犯したから、こういう反省をしているという部分が 一行も見あたらない」と切り捨てた。首相サイドは報告書提出を契機に、鳩山、西川両氏を和解させようと画策していたが、これで望みが絶たれた。

また、鳩山氏は、日本郵政取締役人事の認可権について「総務相の独自判断でやれる」と説明。「政争とか選挙はまったく関係ない。国民の常識が政界の常識、私の常識でなければならない」と強気の姿勢を崩さなかった。

これに対し、
河村建夫官房長官は、「麻生太郎首相は関係閣僚に調整を指示した。財務相を排除して物事が進むものでもない」と述べ、鳩山氏の独走を牽制(けんせい)。自民党の大島理森国対委員長も「おれが正義で向こうは違うという言動は政治家として慎むべきだ」と述べ、鳩山氏を批判した。
首相は5日夜、
首相公邸でひそかに鳩山氏と会い、説得を試みたが、不調に終わったようだ。首相サイドはなお妥協案を模索しているが、ある政府高官は「落としどころはいくつかあるのに鳩山氏に受け入れるムードはない」とこぼした。
(産経ニュース 2009.6.9 19:08)

マスコミは、西川さんが辞める、鳩山さんが辞める、どっちも辞める、どちらも辞めないという話に終始している。森元首相は「喧嘩両成敗」と訳の分からないことを言っている。

この問題は、かんぽの宿をオリックスに売り渡そうとした行為が正しい経営判断だったのか否かということが焦点なのではないだろうか。
西川さんと西川さんを支持する人たちは正しい経営判断だったと思っているし、鳩山総務相は国民の財産を掠め取る行為だったと思っている。
西川さんははっきりと言わないけれど、両者の溝はそこにあるように思う。西川さんはきっと腹の底で「ド素人が何をホザくか」と思っているに違いないのだ。

市場原理でやろうぜっていうのがスタートだったから、かんぽの宿売却に関しては、まずちゃんと市場原理が働いていたのかということが問題だ。鳩山総務相は そこを問題にしている。確かに入札の過程で不透明な部分もあったように思う。ただ、オリックスが落札したこと自体は大した問題ではない。自由公平な競争の 中で(だったとしたら)高値をつけた者が落札するのは当たり前のことだ。

オリックスが手を引いて、かんぽの宿は日本郵政が経営しているわけだけれど、それでどのくらい赤字は膨らんだのだろうか。自由公平な入札をやり直したら、オリックスが提示した金額よりも高い金額で買うというところは現れるのだろうか。
そんなものを作った郵政官僚が一番悪いわけだけれど、それを横に置いて考えれば、結果的にどちらの判断がより国民の財産を毀損させずに済むのかということは重要だ。

ツヨシくんの件で男を下げた鳩山総務相だけれども、「落としどころなどない」という彼の意見は正論だ。
国民の財産がかかった問題で、真実を明らかにしようとしないで、問題を鳩山総務相と西川社長の対立に矮小化し、「落としどころはいくつもある」とか言っている政府高官や「喧嘩両成敗」とか言っている森元首相は、かんぽの宿がいったい誰のものだと思っているのだろう。

聞くところによると、小泉元首相が三顧の礼で迎えた西川社長を更迭するわけに行かないと発言する議員もいるそうだ。まったく感覚がずれている。永田町の論理で何もかもが決まって、国民は何も文句を言わないというのは、もう一時代も二時代も過去のことだ。

鳩山総務相も西川社長も国民の前で自らの主張を堂々とぶつけ合えばいい。マスコミはそれを伝え、検証して欲しい。それが正しい姿なのではないだろうか。

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2009年5月30日 (土)

おごれるもの久しからず

国交省、新潟県への補正配分見送り 整備新幹線で
国土交通省は29日、2009年度補正予算に計上した整備新幹線の事業費1100億円の配分を発表した。新潟県に関係する事業費45億円は同県が09年度当初予算の地元負担に同意していないため、補正予算の配分を見送った。見送りは極めて異例。
国交省は今後も新潟県と調整を続けるが、「調整がつかなければ、優先度の高い線区に新潟県分を配分したい」(幹線鉄道課)としている。
その他の配分は北海道(新青森―新函館)に150億円、東北(八戸―新青森)に40億円、北陸(長野―金沢)に430億円、九州新幹線の鹿児島ルート(博多―新八代)に425億円、長崎ルート(武雄温泉―諫早)に10億円。
(日本経済新聞 2009年5月29日金曜日21時01分)

国直轄事業の県負担金について、ろくな説明もせずに、「余計にかかりそうだから余計に出してよ」と国交省が新潟県に言ってきた。新潟県知事の泉田さんは、「どうして余計にかかったのか説明を聞かないうちには出せない」と国交省の要求をはねつけた。
誰が聞いても泉田さんに理のある話だ。
国交省と新潟県は話を続けているらしいけれども、その内容は聞こえてこない。新潟県が追加負担金の支払いを未だに拒んでいるということは、新潟県はまだ国交省から納得のいく説明を受けていないのだろう。
国交省にどんな言い分があるのか分からない。聞こえてこないから。言いたいことがあるのであれば、堂々と言えばいい。
け れども国は説明責任を果たすことなく、「極めて異例」な補正予算配分の見送りという権力を行使して、県を脅しにかかった。有無を言わさない態度だ。この ニュースはそういう風に見える。45億円の話ではないのだ。言うことを聞かなければ、今後もこういうことがあるよと言っているのだ。
私はこういうことが大嫌いだ。
恥ずかしくないのかと思う。

納税は国民の義務だから、私は滞納をしたことはあっても、支払わなかったことはない。けれども、こういう話を聞くと、支払ってやるものかという気持ちになる。

総中流の時代は政治や行政に関心を持つ人は多くなかったけれども、生活が苦しくなるにつれ、政治や行政が生活に及ぼす影響の大きさを生活者は感じ始めている。
「お上」のやることに鷹揚だった国民は過去のことになりつつある。インターネットの普及が拍車をかけ、政治や行政を見る目は今までになく厳しくなっている。
そんな空気を読めない政治家は権力闘争に明け暮れ、官僚はあからさまに理のない恥知らずな権力行使を平然とやる。

国民は「このままで済まさないぞ」という強い意志を持ち、表明するときだ。
誰の金で食っていると思っているのだ。冗談じゃないぞ。

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2009年5月 1日 (金)

草なぎさんの一日も早い復帰を望む。

全裸で警官に抵抗、改める意思見せず…草なぎさん逮捕は不可避
草なぎ剛容疑者が逮捕された23日、警視庁には深夜まで「逮捕は行き過ぎではないか」といった抗議の電話が続いた。(なぎは弓ヘンに「剪」)
これについて同庁幹部は「一般の人でも同じようなケースでは『原則逮捕』となる。決して異例ではない」と説明する。
公然わいせつ罪は不特定の人が認識できる状況で、わいせつと思わせる姿を見せた場合などに適用される。今回の現場には偶然、別の男性が居合わせたが、仮にだれ一人いない時でも逮捕に至る場合がある。
今回のケースでは、現場は未明の人けの少ない公園であり、草なぎさんが警察官の到着後、速やかに服を着て指示に従っていたら、逮捕されなかった可能性が高 い。しかし、実際には、駆けつけた警察官に「何が悪いんだ」と、全裸のまま抵抗した。他人にわいせつと思わせる状況を改める意思がなかったとみなされても仕方なく、逮捕は避けられなかった。
東京区検は今後、刑事処分を決めるが、草なぎさんの行為が、社会人としての常識を逸脱していたことは間違いないだろう。
(2009年4月25日03時09分  読売新聞)

酔っ払って、公園で全裸になり、大声で騒いで、駆けつけた警察官に抵抗したということであれば、『原則逮捕』は当然である。
社会人として常識を逸脱していると言われても仕方がない。
しかし、それでもやっぱり逮捕は行き過ぎではないかと思うし、「社会人として・・・」という批判には違和感を感じる。

行き過ぎた倫理観を他人に求めると世の中は息苦しくなる。
狭い日本で大勢の人間が生きているんだから、お互い様、多少のことは我慢して、大らかにやった方がいいのではないかと思うけれども、いつのころからか、自分だけは権利や領域を侵されたくないという狭量な人が増えた。そういう人が増えると法律の適用はより厳格になってくる。

草 なぎさんは、ティーンエイジャーのころから、20年以上人の目にさらされ、浮き沈みの激しい業界で生き抜いてきた。人一倍たくさんのストレスを抱えて生き ているのだろうと思う。それは彼がしてしまったことの言い訳にはならないけれども、察してやる懐の深さが世の中にあってもいいのではないだろうか。

ところが、マスコミは強大な影響力を持つ所属事務所の圧力がないことをいいことに、この事件を「騒ぎすぎ」といいながら、大々的に取り上げ、警察は原宿署移送の際に彼の姿をあえて隠そうとしなかった(晒した)。

もっと酷いのは、鳩山総務大臣の言動だ。
かんぽの宿に関する強気の態度がウケたことに味をしめた鳩山大臣は、草なぎさんを「最低の人間」と攻撃した。ところがその言動に批判が集まるとすぐにそれを撤回した。あまりにも言葉が軽い。彼に「芯」というものはあるのだろうか。

草なぎさんという人を詳しく知っているわけではない。
けれども、「ホテルヴィーナス」や「山のあなた~徳市の恋~」を観る限り、彼は非常に勉強熱心で、仕事熱心で、感受性豊かで、才能溢れる俳優さんだと思う。余人を持って替えがたいものを持っていると思う。早く芸能の現場に帰ってきて欲しい。

それから・・・、家宅捜索は人権侵害だと思う。草なぎさんは訴えた方がいい。

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2009年3月24日 (火)

「小田原さん」を救えるのか。

夕方のニュースが元派遣社員の自殺を伝えていた。
日テレ系だったと思う。
帰宅してすぐにつけたテレビで、用事を足しながら見ていたので、確かではない。

自殺した元派遣社員「小田原さん」は、派遣で自動車部品工場に15年間勤務したが、契約満了を理由に部品工場から放り出され、間もなく派遣会社か ら解雇された。今は解雇された後6ヶ月間は寮に留まれるという国の制度があるのだけれども、それを知らなかった元派遣社員は、自分の境遇を悲観して自殺し た。派遣会社は退寮を要求した事実はないとしながらも、国の制度を説明しなかったことは認めた。3年以上勤務した派遣社員は正社員に登用しなければならな いが、派遣会社は、契約内容が変わっているので、正社員登用の条件は満たしていなかったとしている。

伝えられていた内容を要約するとこんなことだったと思う。
このニュースには結構時間が割かれていて、元同僚、行きつけだった居酒屋の女主人、派遣会社の広報担当などに対する取材のVもあった。

用事を足しながらだけれども、あれあれ?と思う部分があった。

製造業への派遣が解禁されたのは2004年である。15年ってのはどういうことなのだろう。
だいたい製造業への派遣は改悪後も1年までではなかっただろうか。
もうひとつ。
3年以上勤務した派遣社員を正社員として派遣先企業が正社員として登用しなければならないというようなルールはあっただろうか?

私の聞き間違いだったのかもしれない。
確認しようと「派遣 自殺」でニュースサイトをチェックしたけれども、該当するニュースはヒットしなかった。

仮に聞き間違いでなかったとしたら、大問題だと思う。
伝えたメディアは訂正をしなければならない。
日テレ系だったとしたら、「バンキシャ」で問題があって、社長が辞任したばかりだ。
取材とそれ電波に乗せるまでのプロセスをチェックする体制はどうなっているのだろう。

あれあれ?と思った部分もあったけれども、「小田原さん」報道には感じるところが多かった。

「小田原さん」は何に幻滅したかが分かるような気がしたのだ。
彼は部屋のカレンダーに製造会社から必要とされなくなった日、派遣会社から必要とされなくなった日を記録していたという。
必要とされなくなる絶望。仲間だと思っていた連中からそれを伝えられる幻滅。

身寄りのなかった「小田原さん」は、派遣元会社、派遣会社の手によって葬儀が行われ、無縁仏として葬られたそうだ。
葬儀には元同僚が参列し、涙で見送った。

「小田原さん」は少なくとも元同僚にとって必要な存在だった。行きつけの居酒屋でも必要な存在だった。
それが少しばかりのなぐさめになる。

セーフティネットが議論されるとき、経済のこととか、職能のこととかが中心になる。
もちろん、それは大切なことだ。けれども、もっと大切なのは、必要とし必要とされる関係なのではないかと思う。
ケアするべきところが違っているのではないかという違和感がある。

自分を必要としてくれる存在がある限り、人はきっと泥水を啜っても生き延びると思う。
自殺を選択する人にはそれがないのではないだろうか。

すべてが政府の責任だとは言わない。けれども、政府は時代の雰囲気については責任がある。

どうすれば、「小田原さん」のような人を、これ以上産まなくて済むのだろうか。
そんなことを考えながら、ビールを飲んでいる私もまた罪びとのひとりだろうか。

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2009年3月18日 (水)

次のステージのために

AIG:ボーナス、米大統領「阻止」指示 「納税者に対する背信行為」
【ワシントン斉藤信宏】オバマ米大統領は 16日、事実上の政府管理下で経営再建中の米保険大手AIGが、幹部社員に高額のボーナスを支給した問題 について「納税者に対する背信行為だ」と強く非難し、「あらゆる法的な手段で阻止するようガイトナー財務長官に指示した」と明らかにした。
AIGのボーナス支給については、サマーズ米国家経済会議(NEC)委員長が「言語道断だ」と強く批判していたほか、米下院金融委員会のフランク委員長(民主)も「法的に回収可能かどうか検討しなければならない」と話すなど米国内で波紋が広がっていた。
また、ロイター通信によると、米財務省高官は、AIGへの追加支援の枠組みについて「国民の税金を取り戻せるよう再検討する」との方針を明らかにした。
米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)によると、AIGはすでに前週末13日に、幹部社員らに総額1億6500万ドル(約162億円)の ボーナスを支給。公的資金投入を受けた金融機関の報酬問題を調査しているニューヨーク州のクオモ司法長官にボーナス支給について報告した。これに対し、同長官はボーナスの支給リストなどの情報開示をAIGに求めたという。

強欲で身勝手な奴らが、石ころみたいなものを、さも価値があるかのように装って、世界中に売りつけた。言われてみると価値があるような気がする人が多かっ たから、石ころの値段はどんどん上がったけれども、よく考えてみると、やっぱり石ころは石ころでしかなくて、大した価値はないと一部の人が気づいたから、 石ころの値段は暴落した。

性質が悪いのは、石ころをさらに価値の曖昧なもので売ったり買ったりしていたことだ。

石ころの値段を吊り上げたい人たちは、石ころを買いたいという人たちに、彼らが持っている財の数十倍のもの石ころを売りつけた。これらの取引はもうファン タジーの世界だから、夢から醒めたら、手元に残ったのは、何の価値もない石ころと返せるはずもない膨大な額の借金だったという人を大量に生んだ。

オランダのチューリップからはじまって、人類はこの種のことに懲りているはずなのだ。なのにどうしてこうしたことが繰り返されるだろう。

AIGは馬鹿げたファンタジーの主演級企業だ。
その罪は大きいけれど、潰してしまうと影響が大きすぎるということで、アメリカ政府は公的資金を行っている。
にもかかわらずファンタジーの台本を書いた奴らに高額なボーナスが支払われている。

アメリカ政府、アメリカ国民は怒らなければならないし、断固とした態度で臨まなければならない。
けれどもこれはアメリカだけの問題ではないと思う。
石ころ詐欺に引っかかった人は全世界にいて、欲をかいた奴らは自業自得の面があるにしても、何の関係もなく、罪もない人たちが苦しんでいる現実があるのだ。
誰がいくらもらったのかということを追求していくと魔女狩りになってしまう。だから深く追求することは望まない。返ってくることも現実的でないのなら、せめてボーナスを受け取った人たちが自分のためでなくファンタジーの犠牲者のためにそれを使ってくれることを望みたい。
そうしたことが出来て、私たちははじめて次のステージにいけるのではないかと思う。

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2009年3月12日 (木)

金賢姫さん、飯塚耕一郎さんの悲劇と彼らの気高さ

金賢姫さんは、1962年1月に平壌で生まれ、まもなく父の赴任先・キューバに渡った。4歳になるころ平壌に戻り、金日成総合大学、平壌外国語大学を経 て、朝鮮労働党中央委員会調査部に工作員として召集された。バリバリのエリートだ。北朝鮮による拉致被害者・田口八重子さんから日本語を習うなど日本人化 教育を受け、87年にソウルオリンピックを妨害するための作戦・大韓航空機爆破事件の実行犯として、バーレーンで拘束された。自殺を図ったが、未遂に終わ り、1989年に韓国・ソウルで死刑判決を受けた。翌90年特赦されたが、同時期に外交官だった実父を含む家族が北朝鮮強制収容所に送られたことを知る。 97年にボディガードだった男性と結婚して、ソウル市内で主婦としてひっそりと暮らしているとされていた。北に配慮する左翼政権が続いたせいか、表舞台に 姿を現すことはなかったが、2009年3月11日、韓国政府の計らいで、田口八重子さんの兄・飯塚繁雄さん、長男の飯塚耕一郎さんとの面談が実現した。

11日のテレビでは、飯塚繁雄さん、耕一郎さんと金さんの面談をトップニュースで伝えていた。
私は一人、ビールを飲みながら、このニュースに接し・・・涙が止まらなかった。

自分の母を「母である田口八重子さん」としか言えない耕一郎さんの悲劇。
「元死刑囚」、「元工作員」言い方はメディアによって、様々だったけれども、金さんの現在の身分を端的に表す言葉に象徴される消すことのできない事実の残酷さ。

耕一郎さんは誰も責めなかった。自分に降りかかった悲劇を冷静に受け止め、希望をつなぎ、感謝の言葉を口にした。

金さんに罪はあるのか?私は金さんもまた被害者だと思っている。
私が彼女の立場だったら、北朝鮮の体制を責め、洗脳されていた自分には罪はないということを主張するだろう。
そうしないことには、とても生きていけない。

けれども、彼女は言い訳じみた言葉は一切発しなかった。
自分の犯した罪を事実と認め、その事実と対峙する覚悟と決意を彼女の態度から感じ取ることができた。

金さんと耕一郎さんの魂の気高さに私は感銘を受けていた。

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2009年2月20日 (金)

酒飲みの矜持

中川財務金融大臣は最初、酒は飲んでいないと言った。
けれども、やっぱり飲んでいたらしい。
嘘をついてはいけない。

中川さんは酒好きを自認していると聞く。
だとしたら、あの醜態をさらしてしまった時点で即刻辞任すべきだった。
酒が原因で仕事に影響が出たとなると、酒飲み失格である。

私のかつてのボスは、深酒した翌日こそ、いつもより早く出社して、シャキシャキ仕事をこなせと言っていた。
それが酒飲みの矜持だろうと言っていた。

分刻みのスケジュール。過度なストレス。長時間のフライト。時差。体調の不良。薬。酒。
悪条件が重なったのかもしれない。
けれども、それは言い訳にしかならない。
酒飲みであってもなくても、言い訳をしなければならないような生き方は正しいとは言えない。

自覚の足りない大馬鹿者のせいで、日本は世界の笑いものになった。
そのことは充分に重い。大臣の首ひとつではとてもつりあうものではない。

それを踏まえてもなお、酒飲みの地位を低下させたことに対して、腹が立ってならない。

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2009年1月30日 (金)

国民は選挙を望んでいる

関連法成立前の支給案が浮上=定額給付金で政府・与党
2008年度第2次補正予算に盛り込まれた2兆円の定額給付金について、政府・与党内に29日、財源の財政投融資特別会計の「埋蔵金」を取り崩すための 2次補正関連法案の成立前に支給する案が浮上した。野党が関連法案の審議を引き延ばせば年度内の支給が困難となるためだが、実際に成立前の支給に踏み切っ た場合は野党の反発は必至だ。
関連法案成立前の支給は、自民党の伊吹文明前財務相が同日の伊吹派総会で提唱。伊吹氏は「政府短期証券を発行し、資金繰りを付けて、後に償還する仕組み で支給できる。法案が成立しないと支給できないというが、そういう法制上の縛りはない」と述べるとともに、「一カ月以内に必ず給付を始めるということで、 麻生太郎首相が指導力を発揮してやればいい」として、首相に決断を促した。
これに関し、河村建夫官房長官は記者会見で、伊吹氏の提案について「財政法上できないことはない。伊吹氏の提言を検討して、内閣の統一見解を求めなければならない」と表明した。
(時事通信 1月29日)

国民の8割が「ばらまき」と批判的(FNN合同世論調査http://sankei.jp.msn.com/politics/situation /081201/stt0812012135002-n1.htm)な定額給付金を政府はどうしても配りたいらしい。国民に支持されない政策をどうして意 地になって進めようとしているのか、私には分からない。

給付金が配布されると、我が家は、夫婦と子供一人だから、12,000円×2+20,000円=44,000円が支給されることになる。
賞与はすずめの涙。その上、給与カットの憂き目に遭っている我が家の家計にとって干天の慈雨であることは確かだ。
悲壮な決意で晩酌のビールを減らさなければと思っていた私にとって、ノドから手が出るほど欲しいお金である。
どこの家庭でも多かれ少なかれ似たような状況ではないかと思う。
けれども、給付金に批判的な国民が多いのはなぜだろう。

このご時勢で自分はまだ恵まれた方だ。世の中にはもっと苦しんでいる人がいる。臨時収入はありがたいけれど、そんなお金があるのなら、自分よりも辛い立場にいる人たちのために、あるいは未来のために使ってもらいたい。多くの国民はそう思っているのではないだろうか。

うろ覚えだけれど、HONDAの創業者・本田宗一郎さんの逸話としてこんな話を聞いたことがある。
新しい技術の開発にのめりこんでいた本田さんは、それを実現するための機械設備にお金を使いすぎて、うっかり社員の賞与資金まで注ぎ込んでしまった。申し 訳なく思った本田さんは社員を集めて事情を話して詫びた上で、この投資が将来どんな未来を作るか、その可能性について熱く語った。
社員は不満を持って集まったはずである。ところがやがて、会場からは拍手が起こり、「親父!お前の好きなようにやれ!」という声が飛んだ・・・という話だ。
リーダーシップというのは、こういうものではないか。

国民が、今は苦しみを分かち合い、この難局を乗り切って、新しい未来を築こうと意思表示しているにもかかわらず、選良と言われる人たちと高級官僚だけが自分たちのための権力闘争を繰り広げ、蚊帳の外にいる。

民主党に肩入れをするのではない。彼らにそれほど大きな期待もしていない。けれども、今は一刻も早く選挙をすることが、この国をまともな方向に持っていく唯一の手段ではないかと思っている。

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2009年1月27日 (火)

安さだけで買うな。

1月12日の日本経済新聞に掲載されていた小山薫堂さんのインタビューが心に残った。
小山薫堂さんは「料理の鉄人」などヒット番組を企画した放送作家。昨年は「おくりびと」で映画の脚本を手掛けた。

「企 業と消費者は助け合うもの。異常に安い商品があったら、消費者には『なぜ安いのか』と考える責任がある。安さの理由を考えて『気がひける』なら、買うのを やめたほうがいい。生産者に圧力をかけて安く仕入れているのではないか、不当にもうけている人はいないか。払うお金の行き先まで目配りしたい」
「作 家の池波正太郎さんはタクシーに乗ると必ずチップを渡していたそうです。運転手さんはうれしくなって次の乗客に愛想良くなる。その乗客は気分が良くなり、 降りた先で気持ち良く人と接する。自分が渡したお金から小さな幸せが連鎖して広がっていくのです。景気対策で支給される定額給付金でそうした無駄遣いをし てみたらどうか。どうしたら人に小さな幸せを与えられるか考えて使ってみる。そこから新しいきずなが生まれるかもしれない」
「私はかつて、ソニーが発売した犬型ペットロボット『AIBO(アイボ)』を3台買いました。ソニーの挑戦する姿勢に拍手する気持ちでした。それで得をしたことは特にありません。いつか孫に自慢するくらいでしょう。しかし、ロボットの未来に投資をしたと満足しています」

気になる記事を見つけた。
ビームスの服を作っている愛媛県内の縫製工場が外国人研修生・実習生として働いていた中国人女性に違法な低賃金労働をさせていたという毎日新聞の記事だ。

ビームス:人気ブランドの影…中国人研修生、蟹工船 違法低賃金で愛媛の縫製工場処分
◇パンかじりながら明け方までミシン
東京・原宿などを中心に国内外に約95店舗を展開する人気ブティック「ビームス」(設楽洋社長、東京)の洋服を作っている愛媛県内の縫製工場が、 外国人研修生・実習生として働いていた複数の中国人女性に違法な低賃金労働をさせていたとして昨年、処分を受けた。工場の経営者や帰国した研修生らに話を 聞くと、年末年始もなく明け方まで過酷な労働を強いられる「平成の蟹工船」の実態が見えてきた。【後藤直義】
ビームス社は1976年、東京・原宿 で創業。輸入品と自社オリジナルの洋服を並べる「セレクトショップ」の先駆けで、同社ホームページによると、 グループ2社の年商は計670億円(08年2月決算)。縫製工場の経営者によると、工場は00年ごろ、大阪市の業者を通して同社の洋服づくりを委託され た。
しかし、慢性的な人手不足で、05年から外国人研修・技能実習制度を使い中国人女性9人を採用。少なくとも年間数千着という同社を含む、複数の若者向け人気ブランドの洋服づくりを続けた。
アパレル業界では売れ筋の商品を「生もの」と呼び、1週間など短納期で商品を発注する。中国人女性について「ベテランの日本人よりずっといい働きだった」と話す経営者も納期を守るため、繁忙期には彼女たちと一緒になって月200時間を超える残業をこなした。
「イ ンスタントラーメンやパンを食べながら、明け方までミシンを掛けた」。任新艶さん(26)は中国・青島から05年10月に来日し、この工場で働いた。残業 代は時給200~480円で、大みそかや正月も仕事に明け暮れた。既に帰国しているが、日本に滞在中の2年半で体重が10キロ減り、3回も入 退院を繰り返した。
工場経営者は昨年6月、八幡浜労基署から労基法違反(賃金未払い)に当たるとして、中国人女性ら9人に約800万円の未払い賃 金を支払うよう勧告を受けた。その後、高松入管からも研修生らの受け入れ停止を命じられ、生産がストップ。現在も働き手のいない状況は続いており、経営者 は「給料は安く、日本人の若者は来ない。私も今までこの仕事一本だったので、他に仕事もないし……」と話す。
一方、ビームス社の金田英治・広報部長は、同社の洋服は中間業者や商社を通じて、四国地方の他、岡山、岐阜、新潟などの工場に委託していると説明。毎日新聞の取材を受けて処分の事実関係は確認したが、金田部長は「過酷な外国人労働があるとは知らなかった」と話している。
(毎日新聞 2009年1月26日)http://mainichi.jp/select/biz/news/20090126dde041020013000c.html

研修生・実習生として受け入れた中国人女性に過酷な労働を強い、報酬を支払わなかった愛媛県の業者は、法を犯しているのだから裁かれなければならない。けれども、経営者本人も200時間を超える残業をこなしているところをみると、どうやら苦肉の策だったようだ。

時給200円!中国人研修生に過酷労働 縫製業者に有罪判決
中国人研修生に、早朝から深夜まで基準を超える勤務をさせたとして、労働基準法違反の罪に問われている紀の川市の縫製業経営、古野太久磨被告(62)の判決公判が3日、和歌山地裁であり、荒木美穂裁判官は懲役6月執行猶予3年(求刑・懲役6月)を言い渡した。
判決理由で荒木裁判官は「外国人研修技能実習制度を悪用し、1時間200円という極めて安価な賃金で長時間働かせ、利益を得た」などと述べた。
判決によると、実習生への不払い賃金は計約414万円で、古野被告が理事長を務めていた、平成ニット協同組合傘下企業では約2年4カ月で不払い賃金が計約4000万円以上にのぼり、傘下企業への証拠隠滅工作などもすすめていた。
(産経新聞 2008年6月4日)

ちょっと検索すると、こんなニュースがぞろぞろヒットする。
どうやら構造的な問題のようだ。

ビー ムスは「過酷な外国人労働があるとは知らなかった」としている。毎日新聞の記事によれば、愛媛県内の縫製業者は大阪の業者から業務を委託されている。大阪の業者の他にも関与している業者がありそうだから、本当に知らなかったのかもしれない。けれども、自社の製品が国内で生産されていたのか、海外で生産され ていたのかくらいは知っていたはずだ。国内で生産されたものだと知っていたとしたら、「ちょっと安すぎないか?」と思わなかっただろうか。

販売力を持っている小売業者はメーカーよりも力を持っている。小売業者が錦の御旗にするのが「消費者ニーズ」だ。
消費者が無節操に「安値」だけを追い求めれば、メーカーは無節操に安いものを作ることになる。

毎日新聞の見出しは、ビームスが中国人研修生を違法に働かせて、不当に儲けていたかのような印象を与える。記事をよく読むと、そうかもしれないけれど、そうでないかもしれないということになっている。

消費者は賢くならなければならない。
日々の小さな判断が世の中を大きく動かすことに気づくべきだ。
それはその通りなんだけれども、小売もメーカーももっと賢くあって欲しいし、そのためにも、メディアは小売やメーカーの正しい情報を消費者に届けて欲しいと思う。

メディアは、消費者を動かす力を持っている。
覚悟を持って、役割を果たして欲しい。

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2009年1月 6日 (火)

国や組織というのは弱い人のためにあるのではないか

慶応のとっちゃん坊やに言わせると、「企業が元気にならないと、景気が回復しないから、法人税減税をやるべき」なんだという。
馬鹿も休み休み言え。

0金利政策で本来預金者が受け取るはずの金を金融機関や企業に回してやっただろう。
政府はそれでも足りずに預金を株式市場に回すように誘導し、我利我利亡者ばかりが富を得る仕組みを作った。
さらに労働者の3分の1を企業の都合でどうにでもできる非正規労働者にした。
企業にはずいぶん金が回ったはずだ。

その結果、どんなことになっているのか知っているのか?
どれだけ金を渡せば、君たちはまともな仕事をするのだ?

東京・日比谷公園の年越し派遣村の入村者は500人にもなったという。
この村を運営しているのは、NPOで1700人を超えるボランティアがその活動を支えているという。
厚労省が講堂を提供したらしいけれど、政治や行政、経済界が困窮した彼らのために何かをしたという話を聞かない。

行政は帳面もまともにつけられないような無様な仕事をしているくせに、自分たちがぬくぬく生きる仕組みだけはきっちり作って、へそくりまでこさえていた。
政治家は国民の困窮に目もくれずに権力闘争に明け暮れている。権力を握ったってすぐに投げ出すくせに。
派遣切りをした企業は、内部留保を積み増し、役員報酬を上げているところもあるという。
誰に金を渡したところで我利我利亡者が抱え込んでしまって、本当に必要な人には渡らない。
残念ながら日本はそういう国になってしまっている。

天皇陛下は新年のご感想の中で、「世界的な金融危機の影響により、我が国においても経済情勢が悪化し、多くの人々が困難な状況におかれていることに心が痛 みます。国民の英知を結集し、人々の絆を大切にしてお互いに助け合うことによって、この困難を乗り越えることを願っています」と述べられた。

国や組織というのは、弱い人のためにこそある。
弱い人を支える気持ちのない権力者はその立場にいるべきではないと思う。

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2008年11月21日 (金)

エコ替えに感じる品のなさ

新しい車に買い替えると地球環境にいいのだそうだ。
けど、そう言われて、はいそうですかと車を買い替える人は一人もいないだろうな。
どこの広告代理店の仕事か知らないけれど、提案する方も、それを採用する方も相当ズレているよね。
考えているのは自分たちの利益だけだから、こういうことを臆面もなく言ってしまうのだろう。

「カンバン方式」という生産のやり方は、世界中のメーカーが習いに来るくらい優れた生産方式らしいけれど、毎日小口の配達をしなければならない上に、嵩に かかって買い叩かれる部品メーカーにとってはたまったものじゃない。要するに強い者が弱い者を腕力で従わせているだけの話なんだ。

派遣社員ってのは、便利なものだ。売れる量に合わせて生産をする、生産する量に合わせて量を調整できる。合理的だ。来月から来なくてもいいよって言われた人の生活を考える必要はない。

強い者に弱い者が従わなければならないのは仕方がない。
けれども、強い者は弱い者があっての強い者で、圧倒的に多い弱い者がいなければ成立しない。
だから、強い者は弱い者に配慮しなければならないのだけれども、「市場原理」とか言い出した強欲な分からんちんがいて、弱い者たちを放り出してしまっても社会が成立するように勘違いしてしまったのだな。

トヨタ奥田氏「厚労省たたきは異常。マスコミに報復も」
トヨタ自動車の奥田碩取締役相談役は12日、首相官邸で開かれた「厚生労働行政の在り方に関する懇談会」で、テレビの厚労省に関する批判報道について、 「あれだけ厚労省がたたかれるのは、ちょっと異常な話。正直言って、私はマスコミに対して報復でもしてやろうかと(思う)。スポンサー引くとか」と発言し た。
同懇談会は、年金記録や薬害肝炎などの一連の不祥事を受け、福田政権時代に官邸に設置された有識者会議で、奥田氏は座長。この日は12月の中 間報告に向けた論点整理をしていた。奥田氏の発言は、厚労行政の問題点について議論された中で出た。「私も個人的なことでいうと、腹立っているんですよ」 と切り出し、「新聞もそうだ けど、特にテレビがですね、朝から晩まで、名前言うとまずいから言わないけど、2、3人のやつが出てきて、年金の話とか厚労省に関する問題についてわんわんやっている」と指摘し、「報復でもしてやろうか」と発言。
さらに「正直言って、ああいう番組のテレビに出さないですよ。特に大企業は。皆さんテレビを見て分かる通り、ああいう番組に出てくるスポンサーは大きな会社じゃない。いわゆる地方の中小。流れとしてはそういうのがある」と話した。
他の委員から「けなしたらスポンサーを降りるというのは言い過ぎ」と指摘されたが、奥田氏は「現実にそれは起こっている」と応じた。
asahi.com 2008年11月12日21時7分)

強い者の勘違いはもう取り返しのつかないところまできていて、「エコ替え」なんていうのは、そのひとつだと思うけれども、いい年をした財界の重鎮が(マス コミに問題がないとは言わないけれど)金の力を背景に、マスコミにも言うことを聞かせてやろうなどと言ってはばからないのは、ちょっと度が過ぎている。

品のない奴らばかりが幅をきかせている(強い者になっている)社会ってのは、やっぱりチェンジが必要なんだろうな。

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2008年11月 9日 (日)

小室サウンドを締め出す「業界」に未来はない

ラジオ、有線、カラオケ…締め出し“小室サウンド”
著作権譲渡をめぐる大阪地検特捜部に詐欺容疑で逮捕された小室哲哉(49)。なぜ、一時代を築くほどのミリオンセラーを連発しながら、お金に困るほど飽きられていったのか。その軌跡を追った。
小室の逮捕を受け、首都圏のラジオ各局は“小室サウンド”を軒並み締め出しにかかった。
TOKYO FMは小室自身が演奏する曲はもちろん、安室奈美恵やTRFなどへのプロデュース曲のオンエア見合わせを決定。ニッポン放送も小室曲のオンエアを控えている。有線大手の「USEN」もリクエスト受付を取りやめた。カラオケもPVの配信中止となりそうだ。
半面、CDの発売中止を受けて、ネットでは注目度がアップ。動画投稿サイトYouTubeの「急上昇ワード」ランキングでは、6日午前5時40分の時点 で「華原朋美 小室哲哉」が8位。前日にはKEIKO、globeもそれぞれ14、16位にランクインする皮肉な結果となっている。
日本の音楽界で一時代を築き上げた小室サウンドの盛衰について、音楽評論家の富澤一誠氏は、こう語る。
「彼の曲は結論ありき。聴く側がどういう歌を歌いたいか、徹底的に調べ出口を固めたんです」
通信カラオケの普及がヒットを後押しした。
「1980年代、盤だったレーザーカラオケは新曲が歌えるようになるのに1カ月ほど時間がかかった。90年代に入ってすぐ歌える通信カラオケが出たことで、すぐ歌える曲を作れば売れると考えたんでしょう」
trf、篠原涼子、華原朋美らに楽曲を提供。ミリオンを連発した。
「歌手がうますぎるとカラオケを歌う人がいやになる。朋ちゃんなら、私の方がうまい、と思わせるものを作ったことも見事だった」
当時の小室ファミリーの曲は高音のものが多い。これにも小室の絶妙な計算が働いていた。「素人が歌うには、キーが高い方がいい。中低音の曲は歌のうまさがハッキリと分かりますから」(大手レコード会社スタッフ)
ところが、途中からビジネスマン・小室の計算がズレ始める。少子高齢化などでカラオケ人口が減少。「聴く側も人工ではなく、本物のダイヤが欲しくなってきた。そこに宇多田ヒカルやMISIAなどが出てきた」と富澤氏。
香港進出も音楽プロデューサーとして、タイミングを見誤った。
「同じお金を掛けるなら、アメリカやヨーロッパにしないと。日本より物価が低いアジアで商売をしてもビジネスにはならない。海賊版が出て権利関係も良くないのだから…。結局、クリエーターと経営者の両立は難しいということでしょう」(中堅プロダクション幹部)。
YouTubeでの裏人気復活は、若いころカラオケで脳裏に焼き付いた“時代のあだ花”なのか。
(夕刊フジ 11月6日17時0分配信)

時代の寵児だった男の転落劇。
メディアにとっては、格好の話題なんだろうな。
彼らはいつも、自分たちのために、必要以上に持ち上げ、必要以上に貶める。
ネタとして消費し、捨てて省みない。

「何が彼をそうさせてしまったのか」・・・そういう惹句ではじまるビデオは、全盛期の彼と転落した彼を対比して見せているに過ぎない。
そこにあるのは、考察ではなく、負の感情を煽るものでしかない。こういうものは、緊急経済対策と同じように何の役にも立たない。

寄生している評論家がマスコミの台本に沿ったコメントを出すのは仕方がない。彼らだって喰わなければならない。
けれども、音楽制作の現場にいる者が、マーケティングの立場から小室さんの楽曲について、したり顔で語るのはどうだろうか。

音楽制作の現場にも当然マーケティングはあるだろう。しかし、マーケティングと創作とは次元の違うものだということも彼らは知っているはずだ。
売れそうな音楽の傾向を知っていることと、それを創り出すこととの間には天と地ほどの開きがある。

仮に相手投手の投げてくる球種が分かったところで、打つのは選手だ。ベンチは送りバントのサインは出せてもホームランのサインは出せない。
球種を予測できたベンチは相当優秀かもしれないけれど、その先の仕事はそれ以上に優秀でなければできない仕事だ。

小室哲哉さんが極めて優秀なアーチストであった(ある)ことは間違いない。
異論はないだろう。

もちろん彼の犯した罪は罪だ。償わなければならない。
しかし、どう考えても、だから彼の楽曲をスポイルするべきなんだということになるのが分からない。

亡くなった私のボスの友人だったIT企業の社長から電話があり、酒を飲みに行った。
社長が今考えている新しいサービスのコミュニケーション戦略について話しながら、酒を飲んだ。
酒が回ってくると、話はあちらこちらに散らかりはじめた。
ふと小室哲哉さんの話になった。
「彼の作品にエバーグリーンと言える作品はあるの?」
「渡辺美里が歌ったMy Revolutionはどうでしょうか。86年の作品です。あれは小室さんの作曲です」
「あぁ、あれはいいね」
「小室さんが世に出るきっかけになった楽曲ですね。カバーしている人もたくさんいます」
「小室さんが何をしたのか、よく分からないけれども、そもそもアートというのものは、色んな意味で罪深いものだ。彼の今後に期待しようじゃないか」

良識派(エセも含めて)ばかりになったら、きっと世の中は生きるに値しないものになるんだろうなと思う。

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2008年10月31日 (金)

麻生首相のバー通い

麻生首相のバー通い擁護発言相次ぐ=「国民の目忘れずに」と苦言も
24日の閣僚資産公開に関連し、同日の閣議後記者会見で各閣僚から、4億5000万円超の総資産を保有する麻生太郎首相の「庶民感覚とのずれ」に関する意見が相次いだ。
首相は就任以来、連夜のようにホテルのバーなどに通っており、与野党から批判が上がっている。これに対し、保有資産トップの鳩山邦夫総務相は「私も兄も庶民 の気持ちを理解する政治家だ。首相も同様ではないか」と、兄である鳩山由紀夫民主党幹事長を引き合いに首相を擁護した。ホテルのバーでの飲酒は「喫茶店で お茶を飲むのに毛が生えたような話」と例えた。
このほか、「資産家だから庶民感覚がないということではない」(斉藤鉄夫環境相)、「資産家で も能力があれば全然構わない」(森英介法相)などと擁護論が続出。ただ、河村建夫官房長官だけは「1国の首相は国民から注視されている。そのことだけは絶 えず頭に入れて(ほしい)」と、首相の言動に苦言を呈した。
(時事通信 2008/10/24-17:23)

余計なお世話じゃないだろうか。
仕事をちゃんとやってくれればいいじゃないか。
総務相も環境相も官房長官も、まともに受け取る類の話じゃない。
笑い飛ばしていればいいではないか。
一般的な国民がどう思うか分からないけれども、私はそういう態度を支持する。

一国の首相に、庶民感覚を身につけるために、「もっと安い店で飲んだらどうか」などと揶揄している大マスコミの方々は、みなさん年収1000万以上の高給取り、いったいどんなところで飲んでいるのだろう・・・興味はあるが、それもまた余計なお世話だろう。
だいたい、他人の懐具合を詮索したり、暮らしぶりに必要以上に興味を持ったりするのは、品のないことだと、親から教わらなかっただろうか?

首相がプライベートで訪れた酒場で葉巻をくゆらし、談笑する姿をガラス越しに撮った映像が放送されている。
この程度の低い、盗撮まがいの映像を公開する正義がどこにあるのだろうか。

アフガニスタンでも、イラクでも、治安が悪化すると、大マスコミのみなさんは、一斉に安全地帯に引き上げ、危険地帯の映像はフリーのジャーナリストか、海外メディアの配信に頼ることになる。

国 内で盗撮まがいの映像を撮ることには血道をあげるけれども、それがどんなに大きな問題であっても、身の危険がある現場のレポートは、自分の目で見ようとは せずに、また聞きのまた、また聞きに論評を加えることで済ませる。果たして、それで「ジャーナリスト」と言えるのだろうか?悪評高いワイドショーの「コメ ンテーター」と変わりがないのではないか。

ノブレスオブリージュ。ちょっと意味合いが違うかもしれないけれど、高い禄を食んでいるのであれば、いざというときに民衆のために働かなければウソだろう。

参議院外交委員会で民主党の牧山弘恵さんが、麻生首相にカップ麺の値段を知っているかと訊ねた。「400円?」と答えた首相の無知を揶揄する報道が多かったように思うけれど、外交を議論する場で、そんな質問をする議員にこそ問題があるとは思わないか?

政治、官僚、財界の特異な関係性が今の日本を歪んだ社会にしていることは間違いがないところだけれども、マスコミはそれを他人事のように言ってもいられないのではないかと思う。

「日本を今一度せんたくいたし申し候」

アメリカが覇権を握った20世紀が終わり、アメリカが標榜した経済システムが崩壊した今、新たな価値観による秩序が生まれる好機なのではないかと思っている。
日本も「戦後」の呪縛から解き放たれるときだろう。

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2008年10月17日 (金)

上杉隆『ジャーナリズム崩壊』を読む

上杉隆さんの『ジャーナリズム崩壊』を読んだ。

この本で最も感心し、共感を覚えたのは、朝日新聞「素粒子」の<死に神>報道というくだり。
この記事については、当ブログでも取り上げたと思う。

2008年6月、朝日新聞は、死刑執行を繰り返す鳩山邦夫法務大臣についてこう記した。

永世死刑執行人 鳩山法相。「自信と責任」に胸を張り、2ヵ月間隔でゴーサインを出して新記録達成。またの名、死に神。

翌19日、鳩山法務大臣は記者会見の中で、すぐさま反論し、自分は「死に神」ではないし、そうした記述は「執行された方に対する侮辱だと思う」と激しく抗議した。

これを受けて、朝日新聞には1800件を超える苦情が押し寄せる。当初、「とくにコメントはありません」としていた朝日新聞だったが、あまりの反発の多さに弁解に追われることになる。

鳩山法相の件で千件超の抗議をいただく。「法相は職務を全うしているだけ」「死に神とはふざけすぎ」との内容でした。
   ×   ×   ×
法相のご苦労や、被害者遺族の思いは十分認識しています。それでも、死刑執行の多さをチクリと刺したつもりです。
   ×   ×   ×
風刺コラムはつくづく難しいと思う。法相らを中傷する意図はまったくありません。表現の方法や技量をもっと磨かねば。

(夕刊「素粒子」/2008年6月21日付。)

果たしてこれが「訂正」といえるだろうか。謝罪の言葉は一切なく、「風刺コラムはつくづく難しい」と他人事のような感想を述べているだけに過ぎない。(中略)なにより問題なのは、これだけの騒動が起きてもなお、自らは安全な「匿名」の世界に逃げ込んだままで、一切正体を明かさないこの記者、及び朝日新聞の姿勢である。

上杉さんはこの後、匿名のブログに関しても批判の矛先を向けている。
私はこのブログを匿名でやらせてもらっているから、上杉さんに言わせれば、私も卑怯者なのかもしれない。
けれど、まあ、朝日新聞のコラムと泥酔しながら書いているブログを一緒にされてもなぁと思う。

匿名であろうとなかろうとブログには双方向性がある。
トラックバックやコメントで私の意見(泥酔していたとしても)に対する意見があれば、それは受け止めざるを得ない。
そのやりとりは(やりとりがないことも含めて)、すべてログとして残り、閲覧が可能なわけだから、朝日新聞よりもずっと責任ある立場にあるのではないかなと思う。
市井の人間である私がここで素性を明らかにする意味を私はあまり感じない。「明らかにしろ」と言う人がいるのなら、その人にだけ明らかにしても全然構わない。相手が怒っているのなら、いきなり謝るだけだから。

いやいや、ここで話がしたいのはそんなことではない。
さてさて、何を話したかったのか。酔いが回ってしまったらしい。

ジャーナリスティックなものではないけれど、かつて私も雑誌の世界に身を置いていたことがある。
上杉さんの著書は得心しながら読ませていただいた。
メディアがメディアとして機能してこなかったから、今の情けないこの国の現状があるという思いは一緒だと思う。

官僚組織という既得権でガチガチに固められた仕組みを壊さない限り、日本は次のフェーズに進めない。
それはマスコミも指摘しているし、みんながそう感じていることだ。

新聞、テレビは「記者クラブ」を解体しなければならない。
それは「記者クラブ」が既得権になっているからだ。

その通りだと思う。
それができれば維新につながると思う。

少なくとも無責任なことを書き飛ばして、訂正もしないメディアはなくなるだろう。
それはとても大事なことだと思う。

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2008年10月15日 (水)

移民を提言する前にやることがあるのではないか。

<経団連>移民受け入れ提言…人口減対策 定住前提に
日本経団連は少子高齢化に伴う人口減少対策として、定住移民の受け入れを提言する。労働力不足や内需の縮小などが、日本の経済社会を不安定にする恐れが あると判断して「期間を限定した外国人労働者の受け入れ」という従来の方針を転換、14日に発表する。だが、移民については労働条件の悪化や治安の悪化に つながるとの反発も強く、提言が論議を呼ぶのは必至だ。国立社会保障・人口問題研究所によると、2055年の総人口は現在より約30%減の 8993万人で、15歳以上65歳未満の生産年齢人口はほぼ半減の 4595万人になると推計される。その場合、高齢者1人を働き手1.3人で支える計算となり、若い世代の負担増で社会保障制度は破綻(はたん)し、医療や 介護、教育、治安などの経済社会システムが脆弱(ぜいじゃく)化する。また、個人消費の長期低迷も懸念される。
経団連は「人口減対策に早急に取り 組まなければ、若い世代の将来不安は解消しない」として、移民による人口の維持が必要と判断した。日本は現在、日系人 や専門技術者、技能研修などで外国人労働者約65万人を受け入れている。しかし、定住化を前提に受け入れることで、国際的に優秀な人材の確保にもつながる ことや、働き手世代の増加で人件費上昇を抑えられるとの期待もある。
提言は移民促進のための法整備や担当相の設置の必要性に言及するとともに、定 住後も行政と地域、企業が連携し、日本語教育の充実、社会保障制度の適用を 進めることを盛り込む。移民には反対も根強いことから、経団連は提言を議論のたたき台に国民の合意形成につなげたい考えだ。【後藤逸郎】 (毎日新聞 10月13日2時30分配信)

考えすぎなのかもしれないけれど、偽装請負をやっていた会社のトップが会長をやっている団体の提言だけに素直に受け取れないところがある。
移民なら安く使えると思っているのではないか・・・そんな思惑が透けて見えるような気がしてしまう。
民族差別をするわけではないけれど、移民についてはドイツやフランスであまりいい結果になっていないように思えるし、それぞれ自国で自国の発展のために働けるのなら、それに越したことはないじゃないかと思う。
だいたい2055年の人口を心配するなら、今からなら、もっと別な手が打てそうなものだ。
日本人が安心して子供を産み、育てることのできる環境整備に心を砕いたらどうだろうか。
収入の安定しない派遣労働者を大量に生み出しておいて、どの口が移民などというのか。まったく片腹痛い。
庶民はあなた方の都合で動く部品ではない。人間だ。
庶民が富むことによって、国が富む。ひいてはその国の企業が富むということになることすら分からずに目先の利益だけを追う我利我利亡者ばかりが多くなってしまっていることに深い失望を覚える。
マスコミもこんな意見を垂れ流し報道してはいけない。

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2008年10月13日 (月)

アメリカ型経済の終焉~ハリウッド映画を面白くするために

リーマン・ブラザーズ、悪夢の内幕
「年収3000万円企業」はこうして消えた

1株21セント(約22円)。

経営破綻した米大手証券、リーマン・ブラザーズのリチャード・ファルドCEO(最高経営責任者)は、連邦破産法11条を申請した直後に、紙くず同 然の値段で同社株を売り抜けていた。年初なら2億ドル(約210億円)の価値があった317万株は99.7%も減価。結局、手にしたのは約66万ドル(約 6900万円)だった。

「会社を潰しておいて、みっともないと思わないのか」。管理部門の幹部は眉をひそめた。「だって、彼の年収は数十ミリオン(数十億円)だよ。しかも、14年もトップにいて、十分に儲けたはずだろう」。

CEO在職期間に4億9000万ドル(約510億円)を稼いだファルド氏は、破綻後に姿を消した。「彼は大丈夫か」。そんな心配をする声もあったが、実は必死に持ち株を処理していたわけだ。

解雇か、大幅減給か

「GREED GREED GREED!(強欲)」

ニューヨーク本社前。ファルド氏の似顔絵に、社員の殴り書きがあった。地元の画家が、社員をつかまえては緑のペンで彼への思いを綴らせたのだ。

その様子を見ていた自営業のギャリー・スミス氏は、呆れ顔でこう言った。
「同情? するわけないよ。あの連中は住宅ローンを、まるでハロウィーンのキャンデーみたいに配って、身分不相応のカネを稼いでいたんだから」

だが、住宅市場が傾くと暗転した。ローンを貸し込んだ商業銀行や、その債権を複雑な金融商品に仕立てて世界中に売りさばいた投資銀行が、次々と経営危機に追い込まれている。

「当然の報い」「これで金融界が少しは正常になる」。通行人たちが口々にそう感想を漏らす。だが、リーマンの社員は「異常事態だ」と訴える。

(NBonline 2008年10月7日)
※この記事の続きはNBonline(日経ビジネスオンライン)会員に登録(無料)すると読むことができます。

これがアメリカが主導してきた経済の正体。
信じられないでしょう。
最も責任のある人間が、500億円も稼いだ人間が、恥も外聞もなく6900万円を手にするために、自分の所為で紙くず同然になった自社の株式を売り抜けるんですよ。

「高度な金融技術」などともてはやされた投資銀行の本質は「人を出し抜くこと」で、そこには「自分の儲け」以外なにもないのだ。
そんな輩が儲けた金の力を背景に、道の真ん中を大手を振って歩き始めたら、どんなことになるのか、良識ある人なら分かりそうなものだけれど、分からない人 の方が多かった。欲に目がくらんでしまったんだな。人間っていうのは、弱いものだから、それも仕方がないのかもしれない。誰だってうまくやりたいって思う ものだ。

そんな話を20年来の付き合いのテレビカメラマン、クリエイティブディレクターと、めちゃくちゃおいしいもつをつまみながら話していた。

「ここのところ・・・もう10年近くアメリカの映画がつまらないのは、そうしたことも影響していているんだよ。きっと」
「アメリカの映画は投資だものな。投資家が変われば、映画も変わるよな」
「続編が多くなったり、リメイクが多くなったりするのはさ、ある程度は確実な収益が見込めるってことなんだよな」
「これっていい話(脚本)でしょって持っていっても、儲かるのかと言われると、それは分からないって答えるしかないもの。昔は心温まるいい話が映画になってたよな」
「投資家に観る目がないってのは今に始まった話じゃないと思うけれど・・・」
「ハリーポッターなんて、最初はどこも買い手がつかなかったって言うしな」
「それは出版する段階での話だろう。けど、投資家に投資させる側も力不足なのかもしれないね」
「けどね。バットマン最新作はいいよ。観た?」
「観てない」
「あれを観ないで、今のハリウッドを語って欲しくないな」
「アメリカの映画にはうんざりしてたからな・・・けど、バットマンは観てみようか」

世の中のためではなく、肥大化された欲望のために生み出された仕組みが世界中にばら撒かれた結果、私たちは未曾有の危機に直面している。
私たち人間の存在はとても小さく、愚かだ。しかし、生き延びる知恵を失ってしまったわけではない。生き延びる上で絶対不可欠な地球環境保護という問題を乗り越えるためにも、過ちの先に新しい経済秩序を作り上げなければならない。

踏み出すときなのだ。

もう2~3年もすれば、面白くなったハリウッド映画が楽しめるはずだ。

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2008年10月 1日 (水)

それは真っ当な稼ぎなのか。

金融安定化法案の修正案、週内策定めざす 米政権
【ワシントン=丸谷浩史】米下院では最大7000億ドル(約75兆円)の公的資金投入に国民の理解が得られないとの不満が高まり、ブッシュ政権を支える 共和党から大量の造反が相次いだ結果、賛成205、反対228の反対多数で金融安定化法案を否決した。政権と共和、民主両党の首脳部は新たな修正案を早け れば10月2日までに策定したい意向。議会は休会日程を延期する方針で、上院も1日に予定していた審議をとりやめた。政権と議会首脳部は下院可決を優先 し、2日中の成立を目指している。
共和党の大量造反は政権末期のブッシュ大統領の威信低下を映し出し、11月の選挙を前にした両党幹部の統制がきかない実態も明らかになった。政権と共和、 民主両党は金融システム安定化に向け、法案協議を仕切り直す極めて異例の事態となったが、新たな合意のメドは立っておらず、市場の動向も絡んで今後の 展開は予断を許さない。
(日本経済新聞 9月30日)

「すべての富のうち、6人が59%をもっていて、みんなアメリカ合衆国の人です。74人が39%を、20人が、たった2%を分けあっています」(『世界がもし100人の村だったら』)


アメリカを100人の村に縮めるとどうなるのだろう。
『ルポ 貧困大国アメリカ』によれば、そのアメリカも相当に病んでいる。

1粒の種籾から1本の苗ができ、1本の苗から13本くらいの稲ができる。13本の苗に110粒くらいの籾ができる。13×110=1,430籾。
1粒万倍という言葉があるけれど、実際は1,000倍くらいのものだ。それでも1,000倍だ。
実直な農民がいて、神のご加護があれば、1粒の種籾は、1年で1,000倍になる。

不幸にして、種籾を失ってしまった実直な農民に種籾を融通したのが金融のはじまりなのかもしれない。
農民がどれだけ実直なのか、所有している土地の豊かさはどうか、手入れが行き届いているかどうか、そういうことで金利が決められる。
土地の面積、生産力は決まっているから、6%の人が59%の富を握ることなどあり得ない。

金融・・・だけではないのだけれども、社会の仕組みは「欲」という触媒で、複雑に変容していて、実直というより、仕組みをうまく使うことのできる人のところに富が集中するようになった。

75兆円の公的資金を投入しなければ、アメリカの金融が破綻するかもしれない。アメリカの金融が破綻するということは、世界の金融秩序が破綻するというこ とだ。それは避けなければならないという話は分からないわけでもない・・・けれども、普通に暮らしていた人からみれば、自分たちは何も生産することなく、 どこからか訳の分からない金を調達してきて、訳の分からない使い方をして、その結果、巨額の損を出したからと言って、どうしてそれを公的資金で面倒をみて やらなければならないのか、到底理解できるものではないだろう。

日本でも似たようなことがあった。
さんざん税金の世話になった銀行は、そんなことなどなかったかのように、自らの都合ばかりを考え、行動している。
金融は公的システムだからこそ救済されたのではないか。

アメリカの金融安定化法案は、修正されてまた上程されるらしい。可決されるのか否決されるのか分からない。
否決され、アメリカの金融が壊れてしまったら、どんなことになるのか、私は想像できない。
けれども、壊してしまったらどうだろうかと思う。

6%の人が59%の富を握るというのは、どう考えても健全ではない。
人を愛し、地球を愛する新しい秩序が必要なときなのではないかと思う。

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2008年9月17日 (水)

早起きをして、毎日歯を磨く必要性について

生後数日の長女、川に投げ死なす 母親逮捕 福島
出産後数日の長女を川へ投げ入れて殺害したとして、福島県警石川署は14日、同県玉川村北須釜、無職、榊枝美紀容疑者(40)を殺人の疑いで逮捕した。「自分で産み、川に投げ入れた」と容疑を認めているという。
調べでは、榊枝容疑者は、12日午後11時ごろから13日午前6時半ごろの間に、出産してから数日の長女を自宅近くの川へ投げ入れて殺害した疑い。13日午後、女児の遺体が川に浮いているのを近所の人が見つけて同署へ通報した。遺体は司法解剖の結果、水死と分かった。
近所の人の話などによると、榊枝容疑者は夫、小学生の長男と同居しているという。
(毎日新聞 9月14日22時42分配信)

イエス・キリストのころ、地球上の人口は2億人。1000年ころ3億人に増えて、1800年ころ10億、1900年ころ20億、1960年ころに30億に増えた。
それから約40年経って、今地球上には約68億人が生息していて、さらにもう40年経つと90億人を超えると言われている。

生き物はすべて増殖することが最初の絶対の真理(意思)として書き込まれているから、人間が増えていくのは、当たり前のことだ。
ところが人間は、いくつかの自分たちに不都合な微生物を駆逐し、淘汰という暴力を封じ込めたことによって、もしかすると、意思に反して、爆発的に増殖したのかもしれない。

地球という惑星がどれだけの生き物を養うことができるのか、定員は明らかにされていないけれども、ひょっとすると、定員を超えようとしているのかもしれない。
定員オーバーのブザーが鳴ったら、最後に乗った人は、次のエレベーターを待たなければならないけれども、もし、エレベーターを1台やり過ごすことが死を意味するとしたら、最後に乗った人がお行儀良く次のエレベーターを待つことは思えない。
弱いものがエレベーターの外に放り出されることになる。

増えすぎて、異常行動を取るネズミの群れのような現象が人間社会にも現れはじめているのだろうか。
母親が子を殺すなんて、地獄の沙汰だ。けれども、最近はこれがそれほど珍しいことでもなくなっている。
似たような現象は日常のそこここにある。

人間の作った仕組みをうまく使う知識を持った者が強者となり、自然の仕組みをうまく使う知恵を持った者が弱者となるのなら、強者しかエレベーターの中に残っていないということになってしまったら・・・。

狩ることなく、耕すことなく、醸すことなく、取引だけが成立するはずもないから、そこから世界は綻びていくだろう。

一人ひとりの人間が自分なりの幸福を追い求めるのは決して悪いことではない。
けれども、私は30億分の1として生まれてきて、恐らく70億分の1くらいで死んでいく。
100年もすれば、地球という惑星の乗組員は大方入れ替わっている。そういう大きな流れの中に自分が置かれているのだと感じたとき、生き方が変わってくるのではないかと思う。

早起きをして、毎日歯を磨くべきなんだ。

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2008年9月 8日 (月)

食べ物を作るということ、食べ物を売るということ。

事故米食用転売:農水省、転売先5社公表
米卸売加工会社「三笠フーズ」(大阪市北区)の事故米転売問題で、大手商社の双日 と住友商事が国から購入した輸入米のうち、殺虫剤「アセタミプリ ド」などに汚染された事故米743トンが、三笠フーズに販売されていたことが、農林水産省の調べで分かった。これらの事故米は、喜界島酒造(鹿児島県)や 西酒造(同)など酒造会社6社に販売されており、同省は三笠フーズが商社からの事故米も食用に転売していたとみて調査を始めた。
また、農水省はカビ毒「アフラトキシンB1」に汚染された事故米の転売先の酒造会社2社を含め、同意が得られた転売先の計5社の企業名を公表した。
農水省によると、住友商事が05年度に国から購入したタイ産米のうち、145トンにカビが生えて事故米となった。また、双日が06年度に購入したベトナム産米のうち、598トンに基準値(0・01ppm)の3倍のアセタミプリドが検出され事故米となった。
三笠フーズは、これらの事故米を購入。仲介業者を通じるなどして、喜界島酒造(鹿児島県)▽西酒造(同)▽六調子酒造(熊本県)▽抜群酒造(同)▽光酒造(福岡県)と鹿児島県の酒造会社に販売していた。
農水省はアセタミプリドに汚染された米について「大人が相当量食べても1日摂取量をオーバーしないので健康に影響はない」としている。一方、農水省はカビ毒「アフラトキシンB1」に汚染された事故米の転売先の酒造会社は、喜界島酒造と西酒造だったと発表した。【奥山智己】
◇事故米購入16社、転売有無を点検
米卸売加工会社「三笠フーズ」の事故米転売問題で農林水産省は8日、16社についても、不正転売をしていないか緊急点検を始めた。
調査対象は、ライスボーイ(青森市)▽ライフクリエート・ケイ(岩手県金ケ崎町)▽横手運送(秋田県横手市)▽コーユ(山形県酒田市)▽宝澱粉化 学(東京都港区)▽島田化学工業(新潟県長岡市)▽アグリフューチャー・じょうえつ(新潟県上越市)▽沼田製粉(富山県小矢部市)▽浅井(名古屋市瑞穂 区)▽太田産業(愛知県小坂井町)▽東伸製糊(奈良県御所市)▽三喜精麦(奈良県大和高田市)▽高畑精麦(香川県善通寺市)▽南海物産(松山市)▽石垣農 産(福岡県筑後市)▽勝尾商店(鹿児島市)。【奥山智己】
(毎日新聞 東京夕刊 2008年9月8日)

食品関係のこうした話題はもうたくさんだ。
日本はいつからこんな我利我利亡者ばかりの国になってしまったのだろう。

それにしても、このニュースでもうひとつ不愉快だったことがある。

「タイ産米145トンにカビが生えて事故米となった」
カビはいつ生えたのだろう?保管中の倉庫で生えたのだったら、保管の仕方が悪かったのではないだろうか。ずさんな管理をしたのは誰だ。カビが生えたことによって、商品価値が著しく毀損されたのだったら、ずさんな管理をした者が責任を取らなければならないのではないか。
最初からカビが生えていたのだったら、「こんなものは受け取れない」と輸出業者に返せば良い。

「ベトナム産米のうち、598トンに基準値(0.01ppm)の3倍のアセタミプリドが検出され事故米となった」
どうして、そういう米をそのまま受け取るのだろう。
「まともなものを寄越せ」と怒るべきじゃないのか。

ミニマムアクセス米とは言え、食べ物である。
輸出する方も輸入する方も、もっと真摯になっていいのではないだろうか。

「事故米」という言葉には、「どうせ食えたような代物じゃないんだから」というニュアンスが感じ取れる。
受け取る方がそんな調子だから、出す方も人が口にするものを売り渡すという緊張感に欠けているのだろう。

食べ物は人の命を支えるものであり、それを生産するのは、ある種崇高な行為である。

この事件に関わった人たちには、そうした畏れも誇りもない。
それは何もかも数字に置き換えて、損得で考える風潮と無関係ではない。
日本がベトナムやタイの農民にそうした風潮を輸出しているのだとしたら、責任は重い。

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2008年9月 4日 (木)

姫にまつわるはしたない話~居酒屋放談

ある地方都市の繁華街。
その外れにある居酒屋「前菜屋」。
腕はいいけど無愛想。そのくせ議論好きな店主の性格が災いしてなかなか客がつかない。
やってくるのは変わり者の常連客ばかり。
今夜も常連客が集まって、与太話がはじまります。

【今夜の客】
企画屋:何でも商売にしようとするフリーのプランナー
テレビ屋:右翼で女好きのテレビカメラマン
姉御:元アスリートの建設会社やり手営業ウーマン
フラ:姉御の手下

「改革クラブ」4人で旗揚げ 姫井氏、民主離党を撤回
民主党に離党届を提出していた姫井由美子参院議員は29日夜、党本部で記者会見し、離党を撤回して新党「改革クラブ」には加わらない意向を表明した。一 方、民主党離党を表明した渡辺秀央、大江康弘両氏ら参院議員4人は午後に記者会見して新党結成を正式発表したが、政党助成の対象となる国会議員5人以上と いう要件を満たせない状況での旗揚げとなった。
姫井氏は記者会見で「1日熟慮して改革クラブに参加することをやめ、民主党参院議員として頑張るこ とを決意した」と表明。断念の理由は「党に反旗を翻す ものではなく民主党中心の政権交代につながる新党だと思っていたが、自民党の受け皿的な新党になる可能性がある」と語った。菅直人代表代行、鳩山由紀夫幹 事長、輿石東参院議員会長が同席した。
改革クラブの結成を巡っては、民主党の国会運営などに不満を抱く渡辺、大江両氏が姫井氏を誘って28日に離党届を提出。無所属の荒井広幸、松下新平両氏 も加わった。菅氏は29日になって姫井氏を強く慰留し、姫井氏は同日午前の新党メンバーの会合にも姿を見せなかった。
(日本経済新聞 8月29日)

姉御「おいおい、今さらこの話題なのかい」
テレビ屋「面白い話題じゃないか。時機を逸したのは、企画屋が愚図愚図していたのが悪いんだよ」
企画屋「忙しかったんだよ。今週プレゼンが2本もあったんだよ。仕方ないだろう。元々オレは筆が遅いほうだし・・・」
姉御「筆が遅い!? 芸術家気取りか?企画屋の企画書はそんなに格調高いのか?笑わせるんじゃないよ。筆の遅い企画屋なんて、人見知りの激しい営業マンくらい役に立たないよ」
テレビ屋「企画は中身じゃないの。筆が早い遅いの問題じゃないだろう」
企画屋「老眼のカメラマンもいるけど・・・まぁいいや。話を戻そうよ。この話、笑えただろう?」
姉御「改革クラブってのは何がやりたいんだい。そのへんははっきりしているのかい?」
企画屋「政策ははっきりしていないんだ。報道されていないだけかもしれないけれど、だから、国民は誰一人改革クラブ政策を知らないんだ」
姉御「党首をやる渡辺さんって、中曽根康弘の秘書をやってた人じゃないか?」
企 画屋「衆議院議員を4期、郵政大臣もやった人だ。はっきり憶えているわけじゃないけど、郵政大臣をやった後、何かスキャンダルで落選したんだな。浪人時代 に小選挙区制の導入で区割りが変更されて、新しい区割りでは、その前の選挙でたまたま当選した栗原博久さんが自民党現職っていうことになって・・・」
テレビ屋「栗原さんって、ずっと無所属で出ていて、それまでは出ると負けの人だったよね。企画屋はけっこう仲が良かったんじゃないか」
企 画屋「実績で言えば、渡辺さんなんだろうけれども、自民党本部は、現職優先っていう方針だったから、小選挙区では、栗原さんが公認候補になって、渡辺さん は無所属で出たけれど、結局負けた。運が悪いって言えば運が悪い。栗原さんがたまたま前の選挙で当選していなかったら、渡辺さんは公認候補として楽々当選 できて、今頃自民党の要職を務めていたんだろうなぁ」
姉御「渡辺さんって、小沢一郎に拾われて、自由党の比例で参議院議員として国政に復帰したんだよね」
企画屋「利害が一致しているうちはいいのかもしれないけれど、もともと仲が良くないから、小沢再選でますます肩身が狭いことになるから、民主党を出ることにしたんだろう」
姉御「郵政問題で心ならずも自民党を離党して、新党日本なんかにもいた荒井とか言う人も含めて、自民党に秋波を送っているということだね」
テレビ屋「さっきから聞いているけど、二人の話はつまらないね。改革クラブ問題の主人公は、姫井さんだろう」
姉御「会見に備えて、メイクやスタイリストをスタンバイさせるってのは、よくある話なのかい。古い世代にはちょっと信じられない話だけれども・・・」
テレビ屋「本人が望まなくても、周りが手配するかな。姫井さんの場合はまた違った意味があると思う」
企 画屋「辞めるのをやめたという話は無様だよね。そんな人間を信用した改革クラブの渡辺さんもいい面の皮だと思うし、もっと情けないのは、そんな姫井さんに 負けた片山さん。もっと言うのなら、そんな姫井さんを選んだ選挙区の人たち。切ない思いをしているんじゃないか。けど、参議院議員は6年間安泰だから なぁ」
姉御「あの姫井って議員はいただけないね。勘違いしているところがあるね」
テレビ屋「姫井さんってのはさ、議員としてどうかなん て、オレは少なくとも考えていないね。渡辺さんに「一緒にやろう」と言われれば、ハイそうですねって血判状に判を押してしまう。ことの重大さなんて考えて いないんだよ。だから一方で、菅さんに「お前、それでいいと思っているの?」と言われれば、「間違っていました」とすんなり言ってしまう。周りに流される 尻軽女の典型でさ、こういう女は強く押せば必ずヤレるんだよな。そういうタイプの女だな」
企画屋「いい女だな。テレビ屋好みの・・・」
フラ「姫井議員って、結構可愛いですよね。テレビ屋さんはいくつまでOKなんですか?」
企画屋「テレビ屋のストライクゾーンは無茶苦茶広いんだよ。年齢の問題じゃない」
姉御「はしたない話になってしまったね。みんな程度が悪いんだね」

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2008年9月 1日 (月)

多様な検証に基づく、開かれた議論。明確な選択肢の提示を国民は望んでいる。

福田首相、辞任表明
福田内閣は昨年9月の発足から1年が過ぎたばかりだが、参院で野党が過半数を占める「ねじれ国会」で法案成立に難渋し、揮発油(ガソリン)税の暫定税率 をめぐる与野党攻防でガソリン価格が1カ月の間にリットル当たり25円程度上下する混乱を引き起こしたほか、4月に導入した後期高齢者医療制度に関しても 「高齢者いじめ」と世論から強い反発を受け、内閣支持率は2割程度に低迷していた。
7月には、北海道で開催した主要国首脳会議(洞爺湖サミット)を経て、人心一新のため念願の内閣改造を断行したが、大幅な支持率回復はなかった。秋の臨 時国会を前に、新テロ対策特別措置法案の延長の是非や新たな経済対策、衆院解散総選挙の時期などで連立を組む公明党との関係も微妙になっていた。
福田首相はこうした状況から、今後、自らが政権を維持することは困難と判断したとみられる。福田首相の後継には、自民党の麻生太郎幹事長の就任が有力視されている。
福田首相は平成18年の小泉首相退任に伴う自民党総裁選への出馬を検討したが断念。だが19年9月に安倍晋三前首相が体調不良などを理由に突然退陣したため、その後行われた自民党総裁選に出馬し、麻生幹事長(当時)と争って勝利して第91代首相に就任した。
内閣総辞職は、内閣を構成する首相と全大臣が一斉に辞職することで、国会はただちに、国会議員の中から新たな首相を指名し、新内閣が発足する。
(産経新聞  9月1日21時43分配信)

会見を聞いた。
「自分の責任でない問題の処理に時間がかかった。野党が政局を作るために、話し合いに応じなかったので、自分のやりたいことがやりたいようにできなかった。私はもうたくさんだから、誰か他の人がやってくれ」ということだ。
そんなことはママに言ってくれ。他人に言うことではない。
あなたは一国の総理ではないのか。

本人が会見で言っているように、難しい政権運営だったことは、端から承知のはずだった。
ここで投げ出すということは、覚悟が足りなかったということだろう。

福田首相が何をしたか、何もしなかった。
野党にも責任があるけれど、困窮する国民生活はほったらかしにされたままだ。

報道は、今後の政局が中心になるだろう。
次の自民党総裁は誰か、候補は誰と誰、どんな方法で選ばれるのか、解散総選挙はいつか・・・。

国民はそういう報道、マスコミにもうんざりしていることを感じて欲しい。

課題はたくさんある。
その課題に対して、誰がどんな策を持っているか。その実効性はどうなのか。

報道がそれを検証し、先導する形にしてほしい。

多様な検証に基づく、開かれた議論。明確な選択肢の提示を国民は望んでいる。

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2008年8月26日 (火)

星野さん。もう何も言わんでくれ。

星野さん。あなたはすべての責任は自分にあると言いながら、言い訳がましいことを言い過ぎではないですか。
会見を開けば、何か言わなければならない。愚痴のひとつもこぼしたくなるのは分かるけれども、審判のレベルがどうのこうの、試合時間がどうのこうの・・・そんなこと誰も言っていませんよ。

谷亮子選手を見てください。素人目には明らかに不利な判定をされたと思った(本人も仕草からそう思っていたと思われる)けれども、それについては何も言わ なかった。想像の域を出ないけれど、彼女は金メダルを取って引退するつもりだった。しかし、準決勝で国際ルールに則った勝つための柔道をしたために、逆に 銅メダルに終わった。3位決定戦の1本勝ちは迷いを捨てた結果だろう。日本の柔道にこだわってロンドンで金という意欲が出てきたのだと思う。彼女はもう国 内No.1ではない。ロンドンの代表を勝ち取れる保証はない。それでも彼女がもう4年間やろうと覚悟したのは、やっぱり悔しかったからだろうし、不完全燃 焼があったからだと思う。けれども、彼女はそのことについて、何も語っていない。ただ、ロンドンにチャレンジしたいと言っただけだ。

野球日本代表が準備不足だったことは明らかだ。それは、星野さんの責任ではなかったかもしれない。けれども矢面に立つのは代表監督だ。
すべての責任は自分にある。どんな批判も甘んじて受けると言うのなら、言い訳をするべきではないだろう。

もっと若いコーチを入れるべきだったかもしれない。
キャンプは地方都市でやるべきだったかもしれない。
アジア予選を戦った選手にこだわりすぎたかもしれない。
調子を落としていた選手を起用すべきでなかったかもしれない。
準備が足りなかった。
甘く見ていたところがあった。

星野さんが信念を持って選択したことであれば、私は支持する。
チャンスがあるのなら、WBCというステージで信念を貫いて、自分やり方が正しかったことを証明すればいい。
けれども、結果が出せなかった今は、耐えるしかないのではないだろうか。

星野さん。もう何も言わんでくれ。
臥薪嘗胆。
この悔しさを星野さん自身が忘れないことこそが次の栄光につながると、私は固く信じている。

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2008年6月10日 (火)

報道ステーションと古館伊知郎の間違い

6月9日の放送で、「皆さんはどう思いますか」と古館さんが言うから、言わせてもらおう。

古館さんの言い訳は詭弁だと思う。
正直にテレビ報道のあり方について問題をあげ、反省し、詫びるべきだと思う。

報道は政府与党に対して、批判的な姿勢でいい。権力は腐敗するから、監視する必要がある。
だからと言って、何をやってもいいというわけではない。
取材によって、明らかになった事実について、分析をし、権力の驕り、誤りをあぶりだしていくということが必要だろう。

なのに、報道ステーションでは、そうした地道な作業をすることなく、政治家が笑っている場面を取り上げて、古館さんは、「笑っている場合か!」と言った。
実に安直で薄っぺらで、報道と言えないと思う。

政治家だって笑う。人間だもの。四六時中しかめっ面をしていたんじゃ身が持たない。
笑っている場面だけを取り上げて、笑ったことに関して論評するのはフェアじゃない。

6月9日の放送で古館さんは、「問題がたくさんある中で、政治が役割を果たせていないのに、笑っているヒマなどないのではないか」ということを言いたかったというようなことを言った。
そもそも当日のニュースはそのような文脈で作られていない。取ってつけた印象は拭えない。
百歩譲って、古館さんの真意がそうだったとしても、では、報道はどうなのか。テレビはどうなのだろうか。
キチンと役割を果たせているのか。
「たくさんある問題」がこれまで明らかにならなかったことに関して、報道の責任はなかったのか。

テレビ番組は「あるある」問題でも明らかになったように、年収2,000万円の社員が銀座、赤坂、六本木で遊んでいる間に、年収300万円の孫請け社員が徹夜で作っているという一面がある。出演しているタレントさんの出演料も法外だ。

政財官の権力者たちがお互いの利益のために都合のいい社会を作り上げているということは、前から分かっていたことだ。けれども、支配されている側は、 ちょっと行き過ぎじゃないかと感じているのが現在の状況ではないか。これ以上やられたら、支配されている側は生きていくことさえできない。そこまで追い詰 められて、ようやく声をあげている。その切なさをもっと汲み取って欲しい。

マスメディアはどうか。間違いなく権力者サイドの人たちだ。構造的な問題を内部に抱えている。
その問題を自ら認識し、解決しようとしているとは、到底思えない。
権力を維持しようと汲々としている。

マスメディアだって、笑っている場合じゃない。
ところが、テレビは商売とはいえ、あまりにも安直で、下らない番組を垂れ流している。
政治家は関係のない場面でも笑うことは許されないのに、テレビはそれでいいのか。

テレビは笑いを提供するべきではないとは言わない。
人には笑いが必要だから。

自分のことを棚に上げないと人のことは言えない。
しかし、そんなことを割り引いたとしても、今回の報道ステーションのコメント、フォローのコメントはあまりにもお粗末だ。

古館さんは報道の人ではなく、エンタティメントの人だと思う。
そもそもキャスティングに問題があるのだろう。
古館伊知郎さんは、行き先の違うバスに乗っていると思う。
それは古館さんのためにも世間のためにもならない。
少なくとも今のスタンスでは。

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2008年5月15日 (木)

福田内閣を支持しない者は死刑

一般財源化を閣議決定=道路特例法は「今年度限り」
政府は13日午前、道路特定財源を2009年度から一般財源化する基本方針を閣議決定した。道路特定財源を10年間維持する道路整備費財源特例法改正案 の効力については、08年度限りとすることも明記。同日の再可決前の閣議決定により、「改正法は一般財源化と矛盾する」との批判をかわし、福田康夫首相の 道路改革に取り組む決意を明確にするのが狙い。
閣議決定は、4月11日の政府・与党決定に基づく内容。道路特定財源を今年の税制抜本改革時に廃止し、一般財源化の法整備について「年内に成案を得、国会に提出する」とした。特例法改正案は「09年度から適用されない」と明記した。
(時事通信 5月13日11時1分配信 )

えーと、すいません。
立法府が作った法律を、行政府が「その法律は来年になったら守らないよ」って言っちゃっていいのでしょうか。
実際、内閣総理大臣は、国会で多数を握っている党の総裁だから、そんなことも言えちゃうのだろうけれども、なんか「ずぶずぶ」って言うか、「ゆるゆる」って言うか、そんな感じがする。
いろいろと言い訳があるのだろうけれど、道路整備費財源特例法改正案は1年限りっていう法律を国会で成立させるのがスジってものじゃないだろうか。
そのへんはどんな事情があるにしたって、厳格にやるべきだと思うなぁ。
せめて、「09年度から適用しないよう国会に働きかける」とかそういう言い方ができないものなのだろうか。
権力は集中すると腐敗するから、行政、立法、司法の三権に分け、相互に監視させるって、私は小学校のときに習ったのだけどなぁ。

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2008年2月 7日 (木)

「再生紙偽装 」 居酒屋放談~見逃してください#2

ある地方都市の繁華街。
その外れにある居酒屋「前菜屋」。
腕はいいけど無愛想。そのくせ議論好きな店主の性格が災いしてなかなか客がつかない。
やってくるのは変わり者の常連客ばかり。
今夜も常連客が集まって、与太話がはじまります。

【今夜の客】
企画屋:何でも商売にしようとする企画屋
テレビ屋:女好きのテレビカメラマン
印刷屋:ばくち好きの印刷屋
洋服屋:ゴミの分別が趣味のスタイリスト

企画屋「去年は食い物の偽装が多かったよね。ミートホープからはじまって、不二家、白い恋人、赤福、船場吉兆・・・。船場吉兆の会見は笑ったね」
テレビ屋「記者の質問はちゃんと聞こえてて、息子に小声でアドバイスしているくせに、質問が自分に向けられると、耳が遠くてよく聞こえない、だもんな。あの間であのボケっぷり。芸人さんでもなかなかああはいかないよ」
企画屋「紙も偽装されてたらしいね。でも謝っている姿を見てないな。それどころか、100%再生紙は環境に良くないなんて開き直ったような話が聞こえて来る」
印 刷屋「100%再生紙が実は環境に良くないって話は、前から紙屋さんから聞いてた。現場が違うから詳しいことは分からないけど、半年くらい前から、 100%再生紙の生産をやめましたっていう案内が来ていたな。再生紙を作るのに使う重油は、非再生紙よりも少ないらしいけれど、非再生紙は製造の過程でで きる成分を燃料として使えるから、差し引きするとCO2の排出量はむしろ再生紙の方が多くなるってことじゃなかったかな。あと、再生紙は溶かしたり、イン クを抜いたり、漂白する工程で結構化学物質を使うらしい」
洋服屋「それは変ね。CO2を言うのなら、物流にも目を向けなきゃ。非再生紙が原料にす る木材チップは、大抵海外から運ばれてくるんでしょう。タンカーがどれだけの燃料を使うか詳しく知らないけれど、国内から紙を集めて、トラックで運んでく るより燃料を使うんじゃないかしら。それに紙を再生しなければ、結局燃やすことになるんでしょう」
テレビ屋「『環境問題はなぜウソがまかり通るのか』っていう本が売れてるらしいよ。読んでないけど」

環境問題はなぜウソがまかり通るのか (Yosensha Paperbacks (024)) 環境問題はなぜウソがまかり通るのか (Yosensha Paperbacks (024))

著者:武田 邦彦
販売元:洋泉社
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企画屋「環境保護活動のほとんどが意味がないらしいね。ゴアの「不都合な真実」にとって、不都合な真実もあるらしいね。読んでいないけど」
テレビ屋「北極や南極の氷が解けて、海面が上昇するなんて、ウソなんだよ」
洋服屋「だって、現実に沈みかけている島があるじゃない」
企画屋「あれは、地盤沈下なんだってさ」
テレビ屋「この焼酎のロック。氷が解けたら、グラスから溢れるか?溢れないだろ。おんなじ理屈じゃないか」
洋服屋「解けているのは、海に浮かんでいる氷だけじゃないから」
テレビ屋「そんなのわずかじゃないのか、地球の7割は海だから、たとえ海以外のところから、氷が解けて水が流れ込んだところで、そんなのオレのよだれくらいにもならないよ」
印刷屋「科学的に言うとどうなんだろう」
テレビ屋「科学的に言っているだろう」
企画屋「テレビ屋が言うと科学的に聞こえないんだ。それはテレビ屋が悪いんじゃなくて、テレビというメディアのイメージだよね」
印刷屋「ペーパーメディアが科学的かと言うとそうでもない」
テレビ屋「科学的かどうかはともかくさ、再生紙偽装の話だろう。そもそも再生紙 100%ですって言って、売っておいて、実は0%でしたっていうのはどうなの?オレの名刺、ホラ、R100って書いてある。これウソなんだろう。オレも間 接的にウソをついていたことになるんだ。実に不愉快だね。印刷屋はそういうクレームが結構あるんじゃない」
印刷屋「何件かあったらしいな。けど、社内ではそれほど大きな問題にはなっていない。そもそも100%の再生紙は国内では最大手の、それも特定の工場でしか生産できないらしいよ」
洋服屋「ひどい話ね。みんなでウソついてたんだ」
テレビ屋「日本人は勤勉で、製品は正確無比ってのがウリだったんだがなぁ。そんな製品を出荷するなんて恥ずかしいと思うのが日本の現場だったはずなんだ。どこで壊れちゃったんだろうね」
印刷屋「賠償問題になっているところもあるって聞くな」
企画屋「製品仕様に偽りがあったんだから、契約違反だよな・・・」
テレビ屋「契約違反はそうだけど、信義に反している、その方が大きいよ。けど、どう始末をつけるんだろう」
印刷屋「発注者は印刷屋を訴える。印刷屋は紙問屋を訴える。紙問屋はメーカーを訴える。けど、メーカーは絶対責任を取らないって言っているらしいよ」
洋服屋「どうして?」
印刷屋「ひとつでも責任を認めて、賠償に応じたりしたら、日本から製紙会社はなくなるよ。それにそれでどんな損害があったのかって話になる」
企画屋「そう言えば、食品偽装の問題でも食品会社はそれを買った消費者に賠償をしていないよね。腹を壊したってわけでもないから、実害はないんだけどさ。 賠償請求をしたって話も聞かない。雪印のときは腹を壊した人がいて、雪印は実質的に会社が解体されちゃった。ミートホープは会社がなくなって、社長は被告 人になった。不二家は山崎パンのものになっちゃったし、船場吉兆は民事再生。白い恋人と赤福は販売を再開したね。まぁ、みんなそれなりに制裁は受けて、再 出発している。製紙メーカーはそんなふざけた態度で何も制裁は受けないのかね」
テレビ屋「製紙会社は謝ってないよね。謝罪会見を見た記憶がないけど」
印刷屋「各社とも謝罪会見はしたと思うよ。その会見で100%再生紙は環境に悪いって開き直ったんだよ」
企画屋「法的にはどうなの?表示を偽って消費者を騙しているから、景表法違反か。大したことになりそうもないな」
印刷屋「製紙会社も紙問屋もお公家さんが多いんだよ。通常の取引でも、明らかに自分に非があっても、彼らは謝らないことが多いね。何度もそういう経験をしている。彼らはそういう体質なんだよ。紙の生産量の60%以 上は、印刷用紙なんだよ。コピー用紙も含めてだけどね。トイレットペーパーとかは10%以下ね。どう考えたって印刷会社は彼らにとって、一番のお客様のはず なんだよ。ところが、そのお客様の意向を無視して、印刷用紙の価格はここ数年上がりっぱなしなんだよ。それもかなり強硬に値上げを一方的に通告してくる。 生産設備は増強されているから、明らかに話し合いの上での生産調整、プロダクトインの典型。今どきこんな商売はないよね。官僚の世界と一緒なんだよ」
企画屋「印刷屋のとこは紙の値上げでもうけが限りなく薄くなっちゃっているもんな・・・」
印刷屋「インキだってそうなんだよ。大豆の油を使ったというインクにも偽装があったらしい」
テレビ屋「偽装だらけだね。恥ずかしくないのかな。環境を語った偽装って、人の善意を蹂躙している点で悪質だよな。紙やインクだけじゃないだろう。電気製品のリサイクルでもペットボトルのリサイクルでも・・・」
洋服屋「私ね、新聞とチラシを分けて束ねて、近所の小学校に出してたんだよ。ペットボトルだってさ、ボトル部分とキャップとラベル部分とをいちいち分別していたんだから・・・」
テレビ屋「そんなの大したことじゃないだろう。俺はしていないけど」
企画屋「”知っているから、しているに”っていうCMがあるだろう。あれってやだよね。級長に説教されているみたいでさ。いつからなんだろう、ああいう押しつけがましい言い方に誰も反発しないで、いい人になろうとしているのって、ちょっと不気味な感じがするな」
洋服屋「私ね、スーパーに行くときは、マイバック持って行っているんだよね。もう2~3年になるんだけど・・・。けどさ、正直言って、スーパーでもらう袋ってさ、大抵ゴ ミ袋に使うってたのね、昔は。マイバック持って行っても、ゴミ袋は必要になるわけで、それはわざわざ買っているわけ。だったらそれはさ、あまり意味のない ことじゃないかって、思うことが何度もあったのよ。けど、マイバック持つことが環境を考える人の象徴みたいな雰囲気があって止められないの」
印刷屋「科学的なアプローチが必要だね。それを自分で検証しないで、お上の言うことだからって盲信するのは日本人の悪い習性だよ」
テレビ屋「悪いばかりじゃないと思うよ。今の子供たちを見てみろよ。親の言うことを信用しない・・・」
企画屋「それはちょっと違うだろ。子供が親の言うことを聞かないのはどこでもそうだけど。それは昔からだろ」
テレビ屋「お上が信用できない連中ばかりになっちゃっているから、印刷屋の言うことも一理あるんだよな。しかし、日本人も年配者はまだまだ真面目な面を持っているよな」
洋服屋「年配者って、私のこと言っているの?」
テレビ屋「お前は年齢を偽装していただろう!」

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2007年12月 8日 (土)

金まみれの道路なんかいらない。

道路財源暫定税率維持を決定
 道路特定財源の見直しに関し、政府・与党は7日、本則を上回って課税している自動車重量税や揮発油税の暫定税率を今後10年にわたり維持することを正式 決定した。ただ、原油価格高騰対策として自重税の暫定税率引き下げを求めていた公明党に配慮し、暫定税率は税制の抜本改正にあわせ見直すことも盛り込ん だ。道路整備では真に必要なものに限り、その整備費を上回る部分を一般財源化するという方針は継続する。平成20年度予算の一般財源化額は、今年度の額を ベースに1800億円超を確保するほか、高速道路料金値下げの原資には、道路特定財源から2・5兆円を確保する。
(産経新聞 12月7日16時53分配信)

道路特定財源は、「道路の整備とその安定的な財源の確保のために創設されたものであり、受益者負担の考え方に基づき、自動車利用者の方々に利用に応じて道路整備のための財源を負担していただいている制度」なのだそうだ。

道路特定財源、約5兆6千億円の半分を占める揮発油税は、昭和24年に作られ、29年に特定財源になっている。
法律では1リットル当たり24.3円のお金を集めることになっているが、いつからか分からないけれども、「立ち遅れた道路整備を進めるために」暫定的に上積みされて、1リットルあたり48.6円のお金を集めることになった。

一度法律で決めた税率を、いきなり倍にしなければならなかったのは、どのような経緯があったのだろう。
昭和20年代に道路整備が立ち遅れていたのは分かりきっていただろうに。
「やってみたけれど、足りなかったから、上積みしてよ」っていうようなことだろうと思うけれど、倍にしなければ間に合わないってのは、見込みが甘すぎるのじゃないだろうか。

どうしてそんな見込みの甘い数字が出たのか反省してもらう必要があると思うけれども、必要な道路を作るために、法律で定めた税率で足りないのなら、「とり あえず」なんて言わないで、堂々と法律を変えればいい。どうしてそれができないのだろうか。いつまでも「暫定」なんて、その場しのぎのごまかしにしか見え ない。
この先これだけの道路を作る必要があって、既存の道路の補修費用も考えると、これだけのお金が継続的にかかる。これを賄っていくには、道路利用者からは、これくらいの負担をしてもらわなければならないって、はっきり言えばいい。

しかし、「必要な道路」って誰が言い出して、誰が認めているのだろう。
お金を出している人たちの意見は反映されているのだろうか。

新しい道路ができると、「おお、これは便利になった」と無邪気に喜んでいる利用者が多いと思うけれど、「ここを通るたびに50円もらうよ」って言われたら、「じゃあいらない」ということになる道路も多いのではないかな。

地球規模で考えれば、自転車に乗ってた人たちが自動車に乗るようになって、ガソリン消費量は飛躍的に上がった。これからも加速度的に増えていくだろうと考 えられる中で、ガソリン依存度の低い自動車が開発されているとはいえ、自動車に代わる移動手段、交通体系を一方で考えなければならない時代になっているの ではないかと思ったりもする。

自動車製造が主要産業になっている日本ではあり得ない話かもしれないけれども、馬に乗って通勤というのもいいなぁと思う。
もし、そういいう時代に戻れるのなら、道路を作るのに年間8兆円もお金をかけなくて済むように思うし、なによりゆっくり生きれると思う。
最短距離を最短時間で行くのではなく、路傍に咲いている花の名前を知る余裕が欲しいと思う。

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2007年9月 1日 (土)

石原東京都知事の発言に感じる違和感

女性射殺警官に退職金1200万円 石原知事『論外信じられない』
 警視庁立川署の友野秀和巡査長(40)が飲食店従業員の女性(32)を射殺し自殺した事件で、東京都条例に基づき、巡査長に約一千二百万円の退職金が支払われることについて、東京都の石原慎太郎知事は三十一日の定例記者会見で、「論外だと思うし、信じられない。どういうルールがあるか知らないが、警察全体のこけんにかかわるからしっかり考えてもらいたい」と述べた。 同庁によると、勤務期間が二十年を超す巡査長の場合、通常の退職金は約八百万円だが、「死亡退職」の扱いで五割増しになるという。同庁や立川署には「なぜ払うのか」といった疑問や苦情が相次いでおり、石原知事は「(批判は)当然。自分が死んだから自殺ってわけにはいかない、人を殺しているんだから。しかも警察という生命の安全を預かる人間がそういうことをした」と言及。その上で「(退職金支払いに)非常に違和感があるし、警察に対する信頼を阻害するんじゃないか」と疑問視した。
 友野巡査長の両親は「謝罪の気持ちとして女性の遺族に受け取ってほしい。受け取ってもらえないなら、辞退したい」と話しているという。
(東京新聞 2007年9月1日 朝刊)

 ストーカー行為の末、市民を守るための拳銃で人を殺め、自殺した警察官に退職金が支払われることに対して、違和感があるのは分かる。
 警視庁や立川署に疑問や苦情の声が寄せられるのも分からないではない。
 しかし、石原東京都知事が「しっかり考えてもらいたい」などとコメントするのはどうだろうか。
 私には違和感がある。
 石原都知事は、いったいどうしろと言うのだろう。役所としては、ルールに則って処理をするしかない。それが彼らの職務だ。
 論外と思うし、信じられないようなルールになっているのは、誰の手落ちなのか。都知事にはまったく責任がないのか。
 そうしたことに頬かむりをして、自分ひとり正義の味方面をして、ルールを無視した処理をするように示唆するような、感情的な意見を述べる石原慎太郎という人物が東京都知事という権力の座にいることは、大層危険なことではないかと感じる。
 「謝罪の気持ちとして女性の遺族に受け取ってほしい。受け取ってもらえないなら、辞退したい」と話した警察官の両親の気持ちを石原都知事はどう思うだろう。
 みんな、自分以外の誰かが悪いと思って、他人に対して攻撃的になっているような世の中で、誰も救われない話がつづく。

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