次のステージのために
AIG:ボーナス、米大統領「阻止」指示 「納税者に対する背信行為」
【ワシントン斉藤信宏】オバマ米大統領は 16日、事実上の政府管理下で経営再建中の米保険大手AIGが、幹部社員に高額のボーナスを支給した問題 について「納税者に対する背信行為だ」と強く非難し、「あらゆる法的な手段で阻止するようガイトナー財務長官に指示した」と明らかにした。
AIGのボーナス支給については、サマーズ米国家経済会議(NEC)委員長が「言語道断だ」と強く批判していたほか、米下院金融委員会のフランク委員長(民主)も「法的に回収可能かどうか検討しなければならない」と話すなど米国内で波紋が広がっていた。
また、ロイター通信によると、米財務省高官は、AIGへの追加支援の枠組みについて「国民の税金を取り戻せるよう再検討する」との方針を明らかにした。
米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)によると、AIGはすでに前週末13日に、幹部社員らに総額1億6500万ドル(約162億円)の ボーナスを支給。公的資金投入を受けた金融機関の報酬問題を調査しているニューヨーク州のクオモ司法長官にボーナス支給について報告した。これに対し、同長官はボーナスの支給リストなどの情報開示をAIGに求めたという。
強欲で身勝手な奴らが、石ころみたいなものを、さも価値があるかのように装って、世界中に売りつけた。言われてみると価値があるような気がする人が多かっ たから、石ころの値段はどんどん上がったけれども、よく考えてみると、やっぱり石ころは石ころでしかなくて、大した価値はないと一部の人が気づいたから、 石ころの値段は暴落した。
性質が悪いのは、石ころをさらに価値の曖昧なもので売ったり買ったりしていたことだ。
石ころの値段を吊り上げたい人たちは、石ころを買いたいという人たちに、彼らが持っている財の数十倍のもの石ころを売りつけた。これらの取引はもうファン タジーの世界だから、夢から醒めたら、手元に残ったのは、何の価値もない石ころと返せるはずもない膨大な額の借金だったという人を大量に生んだ。
オランダのチューリップからはじまって、人類はこの種のことに懲りているはずなのだ。なのにどうしてこうしたことが繰り返されるだろう。
AIGは馬鹿げたファンタジーの主演級企業だ。
その罪は大きいけれど、潰してしまうと影響が大きすぎるということで、アメリカ政府は公的資金を行っている。
にもかかわらずファンタジーの台本を書いた奴らに高額なボーナスが支払われている。
アメリカ政府、アメリカ国民は怒らなければならないし、断固とした態度で臨まなければならない。
けれどもこれはアメリカだけの問題ではないと思う。
石ころ詐欺に引っかかった人は全世界にいて、欲をかいた奴らは自業自得の面があるにしても、何の関係もなく、罪もない人たちが苦しんでいる現実があるのだ。
誰がいくらもらったのかということを追求していくと魔女狩りになってしまう。だから深く追求することは望まない。返ってくることも現実的でないのなら、せめてボーナスを受け取った人たちが自分のためでなくファンタジーの犠牲者のためにそれを使ってくれることを望みたい。
そうしたことが出来て、私たちははじめて次のステージにいけるのではないかと思う。
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