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2010年12月22日 (水)

この国の正義

取り調べ時の暴言などを巡って特別公務員暴行陵虐容疑などで告訴された大阪府警東署の警部補(34)について、大阪地検特捜部は21日、脅迫罪で略式起訴した。
特捜部などによると、警部補は同署刑事課に所属していた9月3日、他人の財布を拾って着服したとする遺失物横領容疑で府内の男性会社員(35)を聴取した際、「殴るぞ」「お前の人生めちゃくちゃにしたる」などと脅したとされる。
男性が取り調べの様子をICレコーダーで録音しており、特別公務員暴行陵虐容疑に加えて公務員職権乱用、証拠隠滅両容疑で告訴。府警は今月16日、警部補を減給10分の1(1か月)の懲戒処分にしていた。
(2010年12月21日16時39分 読売新聞)

特別公務員暴行陵虐罪(刑法195条)7年以下の懲役または禁錮。
特別公務員職権濫用罪(刑法194条)6ヶ月以上10年以下の懲役または禁錮。
証拠隠滅罪、証拠偽造罪、証拠変造罪、偽造証拠使用罪、変造証拠使用罪(刑法104条)2年以下の懲役または20万円以下の罰金。
脅迫罪(刑法222条)2年以下の懲役または30万円以下の罰金。

大阪府警の警察官が、他人の財布を拾って着服した嫌疑をかけられた被疑者を取り調べた時の音声が録音されていて、それが公共の電波に乗り、私も聞いた。
取り調べというより、やくざの恐喝のようだった。
私が取り調べられる側だったら、間違いなく、身に覚えのないことでも「やりました」と「自白」してしまっただろう。
音声だけでもそんな迫力があるのだから、現場にいた人はどれだけの恐怖にさらされていたのだろうと思う。
警察官の取り調べには、真実を追求しようという姿勢は感じられない。
罪を憎むという気持ちはあったのかもしれないけれど、被疑者を犯人と決めつけ、自供を取るのが正義なのだという歪んだ正義感が感じられた。

あの大阪地検は、このとんでもない「取り調べ」をして、特別公務員暴行陵虐罪に問われていた被疑者を脅迫罪で略式起訴した。
7年の懲役に相当するかもしれない罪を、罰金刑で済んでしまうかもしれない罪で起訴したということは、大阪地検は、やくざの脅迫まがいの「取り調べ」を場合によっては必要と考えていると理解してもいいのだろうか。

正義の行使は厳正に行われるべきだ。
誤った正義が横行するようになったら、社会はもたない。

正義を行うはずの機関が不正義を行ったことで、日本の正義が揺らいでいる。
それは、体制を揺るがす大事件のはずだ。
しかし、政府も国会も別のことで忙しいようだ。
マスコミが遠慮がちに、その一部を面白おかしく取り上げるだけだ。
マスコミとある種の権力が一体化しているのは、当のマスコミが「暗黒の時代」とした戦前と変わらない。
戦前、戦中と違うのは、私たちにはインターネットがあるということだろうか。

罪の無い人を罪人に仕立て上げようとして、日本の正義を混乱させているその張本人である大阪地検が相変わらず身内には甘いということを臆面もなく出してくるところが、私には理解出来ない。国民はなめられているのだろうか。
進められている司法改革など、何の役にも立たないことになるのだろう。

無実の罪に問われた村木さんが言った言葉を真摯に捉えるべきだ。
「捜査ができるのは、警察と検察。その人たちが、私の有罪を信じ込んでいるとしたら、誰も私の無罪を証明することはできない」

内閣総理大臣がどんなヘタレであっても、警察権力が力を持ちすぎることにくらべたら、それは大した不幸ではないと思う。

ごめんね。後半は泥酔しながら書いています。

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