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2010年4月30日 (金)

報道の主役はインターネットになる?

陸山会事件:小沢幹事長「起訴相当」の議決 検察審査会
小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入を巡る政治資金規正法違反事件で、東京第5検察審査会は27日、小沢氏を不起訴(容疑不十分)と した東京地検特捜部の処分を不当とし、「起訴相当」と議決した。審査会は「政治不信が高まっており市民目線からは許し難い。裁判所で真実と責任の所在を明 らかにすべきだ」と指摘した。「不起訴で潔白が証明された」とする小沢氏の説明が否定されたことになり、進退問題が再燃するのは必至とみられる。
市民から選ばれた11人の審査員全員一致の議決。議決を受け、特捜部は再捜査を行い、原則3カ月以内に改めて起訴か不起訴かを決める。再捜査で小沢氏の明 確な指示を示す新たな証拠が見つかったような場合は、不起訴処分を見直し、起訴する可能性も出てくる。
再び不起訴になった場合でも、審査会が再度起訴すべきだと判断して「起訴議決」をすれば、小沢氏は裁判所が指定する弁護士によって強制的に起訴されること になる。
公表された議決書によると、審査会は「収支報告書を提出前に確認することなく、担当者が真実を記載していると信じて了承していた」とする小沢氏の 供述を「きわめて不合理、不自然で信用できない」と批判した。
一方で、収支報告書を提出する際に「小沢氏に報告、相談した」などという元秘書の衆院議員、石川知裕被告(36)=民主党を離党=と元私設秘書、 池田光智被告(32)の供述を、小沢氏の容疑を裏付ける直接証拠に当たると判断した。
状況証拠にも言及し(1)小沢氏の4億円を原資とする土地購入を隠ぺいするため、小沢氏自ら書類に署名して銀行融資を受けるなど執拗(しつよう) な偽装工作をした(2)04年に土地代金を払ったのに05年度の固定資産税を陸山会が負担する合意書を交わしてまで登記を翌年にずらした--と指摘。こう した工作は「小沢氏が多額の資金を有していると疑われないための手段と推測される」とし「絶対権力者である小沢氏に無断で石川氏らが隠ぺい工作をする必要 もない」とした。
そのうえで、「秘書に任せていたと言えば政治家の責任は問われなくてよいのか」と疑問を示し、「直接証拠と状況証拠により共謀の成立が強く推認される」と 結論付けた。(毎日新聞)

検察が起訴をするということは、有能な弁護士と論陣を張って、それでも有罪に持ち込めるという自信があるから だ。
「無罪かもしれないけれど、とりあえず起訴しておくか」とやられたのでは、被疑者も裁判所もたまらない。
不起訴にしたというのは、有 罪に持ち込むに足る証拠がなかったということで、小沢幹事長の持つ権力に遠慮したということではない。
この事件について集められた証拠に目を通し ているのは、検察と検察審査会だけだから、検察審査会の判断は重い。しかしながら、マスコミの小沢批判に接していた審査会の委員が、集められた証拠だけを 頼りに、起訴相当の判断を下すことができたのかというと心許ない。議決書には感情的と思える言葉がある。検察審査会の判断は、予断、感情的な要素が多分に 含まれたものだという危うさがある。
そもそも検察審査会というのは、感情的なものだという意見に異論はない。国民感情を反映させようという主旨な のだからそれでいい。正直、私も本件に関しては、小沢幹事長の関与を強く疑っているし、小沢幹事長の説明が十分だとは思っていない。
しかしなが ら、政界の反応とマスコミの取り上げ方は健全ではないと思う。本質的な議論と感情的な議論は明確に分けなければならない。
検察が不起訴を決めたと き、マスコミも含めた反小沢勢力は、その決定を批判した。ところが、検察審査会が起訴相当の判断をすると、今度はそれを論拠に鬼の首を取ったかのように小 沢批判をはじめる。検察審査会の判断が即ち有罪を意味するわけではないのだから、これはまったく公平性を欠いていて、反小沢勢力は、小沢幹事長を悪者にし たいだけなのだと言われてもしかたがない。

いろいろ批判はあって、その通りだと思うことも多いけれど、私は今しばらく民主党に政権を担って欲しいと思っている。そうでなければ、政権交代を した意味がないのではないか。妥協を重ねて、足して2で割るようなやり方では、この先、日本は立ちゆかない。民主党政権には、まず自民党政権が作り上げて きた政官財の構造を徹底的にぶちこわしてもらいたい。民主党政権にはそれができると思っている。
そのためには、国民新党、社民党にかき回されない政権を作る必要があって、今夏の参議院議員選挙では、民主党に勝ってもらう必要がある。

小沢一郎という政治家は嫌いではなかったけれども、与党の幹事長に収まってからの小沢さんの言動にはちょっとがっかりしている。そのひとつは長崎県知事選 挙での利益誘導的な演説。もうひとつは、高速道路の料金改定に関わる言動だ。与党の幹事長として、与党をとりまとめる立場でありながら、野党的な言動をす るのはいかがなものかと思う。

民主党が参議院議員選挙で勝利するためには、できもしないことを言う優柔不断で野党的な代表と、感情的に国民からNOを突きつけられている幹事長の存在が 邪魔になる。
5月末までに解決すると首相が明言した普天間問題は、解決するはずがないから、首相は責任を取って辞めなければならないことになるだろう。幹事長も陸山会 事件で辞任するのは癪だけれど、首相(代表)が辞任するのだから、党を預かる幹事長も・・・ということなら、納得はできるだろう。
2人に退いてもらって、若い人たちで政府・与党の要職を構成してもらえば、国民の期待も再び盛り上がるだろう。個人的には、岡田代表、前原幹事長というよ うな体制が期待できる。

みんなの党には、期待しているけれども、最近ブームになっている「新党」には、あまり期待していない。やはり民主党が中心となって、社会構造のコンセプト を変えることから日本社会の再生ははじまるのではないかと思う。政界再編の話は、その後でいい。

人は感情で動くから、感情を左右することのできるマスメディアの影響力は大きい。感情的な議論だけでなく、厳然たる事実、冷静な分析を国民に提供し、建設 的な議論ができる素地を作って欲しいと思う。それができなければ、報道の主役は、インターネットに奪われることになると思う。

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