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2009年7月28日 (火)

順調でなかったからこそつかんだものがある~宮里藍選手の優勝

宮里藍選手がプレーオフの末、エビアン・マスターズを勝った。
優勝を決めるバーディーパットを決めた後、宮里選手は少し控えめに、けど堂々と拳を突き上げ、感極まったのか、キャップのつばを左手で引き寄せて、こみ上げるものをこらえた。
「あぁ美しいな」と思った。

宮里選手は東北高校在学中に「ミヤギ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント」を勝ち、そのまま史上初の高校生プロゴルファーになった。
翌2004年、エリエールレディスに優勝するなど、ツアー5勝をした。賞金ランキング2位、日本プロスポーツ大賞新人賞の受賞。
2005年、ワールドカップ女子ゴルフに優勝。LPGAツアーの予選会を圧倒的な成績で通過、2006年からはL.A.を拠点にアメリカを主戦場にした。
2006年2月の世界ランキングで宮里選手は6位である。順調すぎるくらい順調だった。
メジャー優勝も時間の問題。自他共にそう思っていただろう。

ところが、その2006年から調子は下降線をたどった。
一時、パターを変えるなど、素人目にも迷い、自分のスタイルをつかみきれずにもがいているのだということが分かるほど低迷した。
痛々しいほどだった。本人の苦悩はどれほどだったろう。

今年になってから、何があったのか分からないけれど、身体のそこここに強張りはまだ残っているものの、ギラギラしたものがなくなり、ふっと軽くなったような印象があった。
エビアン・マスターズの宮里選手は、とてもリラックスしているように見えた。
これから打つ1打に集中できているように見えたから、良い結果になるのではないかと思えた。

自分をコントロール(身体も精神も)できたのが良かった。
宮里選手はインタビューでそう言っていた。
新しく何かをつかんだのだなと思った。
たくましいな、立派だなと思った。

宮里選手は、息をつくまもなく、今度は全英女子ゴルフに挑む。
また別の重圧が彼女を苦しめるだろう。
けれども、順調にいかなかったからこそ、つかんだものが彼女にはある。
それが全英女子で生かされれば、彼女はまた違う境地に達することができるだろう。

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2009年7月17日 (金)

国会議員は自分のことで精一杯

両院議員総会を開いて、麻生総裁を引きずりおろそうと考えている人は、どんな大義名分を持っているのだろう?
麻生おろしの筆頭・中川秀直さんの公式サイトをのぞいてみた。

世論調査によれば、自民党の人心を一新せよという民意がある。
人心を一新することによって、現在のままでは、敗色濃厚な次の選挙を少しは有利な状況に持っていくことができる。
自民党政権を維持しようとするのなら、今行動しなければならない。
さらに、解散を決めた今でも戦うべき旗(マニュフェスト)が明示されていないことを指摘し、麻生総裁は都議選の敗因を総括し、今後4年間に向けた決意を語っていただく必要があるとしていている。

行っておられることは分からないでもないけれども、説得力があるかといえば、ない。
今度の解散(の決断)は、民主党を利するだけだと中川さんは批判していたけれども、自らの行動も同じように民主党を利するだけになっていることに気がつかないのだろうか。

今、自民党がやるべきことは、廃案になりそうな重要法案の成立に努力すること。
今現在の政権与党の責任を果たさずに、唯一の武器である与党としての信頼感が生まれてくるはずがない。
それから、中川さん他すべての議員が思っていることだけれども、総選挙の争点を明らかにする旗(マニュフェスト)を明らかにすること。
「政権交代」、「脱官僚支配」を掲げる民主党に対して、どのようなアンチテーゼを提示することが有効なのかを考え、周到に準備することだ。中川さんはむしろ、跳ね返りを抑え、そのことに汗を流すことの方が目的に敵う行動ではないかと思う。

解散を決意したにもかかわらず、旗を用意していない麻生総裁。
あんなやつについていけるかという気持ちは分からないでもない。だったら、不信任案に賛成して、新しい勢力の結集を図るべきだったんだ。そのほうが分かりやすい。

中川さんが主導する麻生おろしの動きは、国民には、自分の選挙を心配している人たちが、自分の選挙を少しでも有利にするために必死になっているとしか思われていない。

自分のことで精一杯・・・という人に国政を任せることができるか?
それは無理でしょう。

民主党に任せて大丈夫だろうかと多くの国民が思っているのだから、政権与党として、懐の深さ、大きさを見せたらいかがですか。

ま、もう無理なんだろう。
民主党がどこまでやれるか、どのような形で政界再編が行われるのかというところに興味は移ってしまっているのかもしれません。

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2009年7月16日 (木)

自民党でも民主党でもない。茶番は終わりにしよう。

「船舶検査法、任期中に成立を」 拉致被害者家族会と救う会が声明
衆院解散を控え、野党がすべての国会審議を拒否する中、北朝鮮船舶の貨物検査特別措置法案が廃案となる可能性が高くなっていることについて、拉致被害者家族と「救う会」は15日、任期中の成立を求める声明を発表した。声明では、法案廃案により「拉致被害者救出のために、北朝鮮に毅然とした態度をとるべき我が国が、国連による制裁に参加できないという、あってはならない事 態になる」として任期中の成立を求めた。また、各党に総選挙で拉致問題を重要な争点として取り上げるよう要請している。
(産経ニュース 2009年7月15日)

「国民の命、置き去りに」=患者3団体、肝炎基本法廃案に抗議

B型、C型肝炎ウイルス感染者が求める医療費助成などを盛り込んだ肝炎対策基本法が、国会の事実上の閉会で廃案となることを受け、患者らでつくる3団体が15日、厚生労働省で会見し、「政党間の争いで踏みつぶされた。国会は命より政局を優先するのか」などと抗議した。
薬害肝炎全国原告団の山口美智子代表は「肝炎患者は見殺しにされたも同然」と痛烈に批判。B型肝炎訴訟の原告女性は「集めた30万人分の署名がむなしいものとなった」と肩を落とした。
(時事通信 2009年07月15日7:26)

民主党はもう政権を取ったかのような気分でいるのかもしれないが、それは大きな間違いだ。
国民が望んでいるのは、民主党政権ではなく、真っ当に議論する国会、議論が見える国会なのだ。

これまでの自民党政治は、党の有力者たちが中心になって、官僚と一緒になって、まとめあげた案を、ときには野党も巻き込んで根回しをし、派閥単位で締めつけをして、決めていくというものだった。
我が国の国民は、近世以来、お上のやることに逆らっても無駄だと刷り込まれているから、そんなやり方に不満を持ちながらも、ずっと我慢をしてきた。
それでもうまくいっているうちは良かった。
ところが、バブル崩壊のころから、そういったやり方は、むしろ弊害が目立つようになり、最近は、根本は変わらないのだけれども、極端な物言いをする政治家がもてはやされるようになった。しかし、根本が変わらないから、それらは早々にメッキが剥げることになった。

いよいよお上に自分たちの生活を任せておくわけに行かないなと国民が思いはじめたというのが、最近の動きである。
国民は民主党を支持しているのではなく、自民党=お上に任せておけなくなったと思っているだけなのである。

政権交代は、自分たちに政治を取り戻す手段であり、民主党はたまたま今、その選択肢になっているに過ぎない。
民主党は自分たちの力を過信してはいけない。

民主党が審議拒否することによって、船舶検査法、肝炎基本法案のほか、労働者派遣法改正案、政治資金規正法改正法案など多数の法案が廃案になる。
廃案になることについては、引用した記事のような批判があり、実際に追い込まれる人たちが出てくる。

政府・自民党は、重要法案については、審議に応じるよう働きかけている。

貨物検査法案、参院で審議を=自民要請、民主は拒否
自民党の鈴木政二参院国対委員長は15日、民主党の簗瀬進参院国対委員長と国会内で会い、14 日に衆院を通過した北朝鮮関係船舶の貨物検査を可能にする特 別措置法案について「政局から切り離して速やかに参院で審議し、成立させてほしい」と求めた。簗瀬氏は首相問責決議を可決したことを理由に拒否した。
鈴木氏はこの後、江田五月参院議長にも同様の申し入れをし、議長は「民主党に伝える」と述べた。
一方、民主党の岡田克也幹事長は、同法成立に向けた自民党の協力要請について、都内で記者団に「民主党が後ろ向きだと印象付けようというジェスチャーにすぎない。誠に遺憾だ」と批判した。
(時事通信 2009年07月15日18:25)

薬害肝炎全国原告団は、記者会見で皮肉交じりに、センセイ方は「政権交代」で大騒ぎと言っていた。
であるにもかかわらず、岡田幹事長の話は、やっぱり政局がらみの話になっていて、廃案になる法案に対して、民主党がどのようなスタンスなのかという国民の問いに答えてはいない。

民主党は、国会審議に戻るべきだ。そこで堂々と自分たちの考えを訴えればいい。

国会審議に応じないのは、鳩山代表の問題を追求されたくないからという考えが広がれば、追い風がパタッと止むことも考えられる。

両院総会開催めぐり攻防=執行部と反麻生勢力-自民
自民党内で15日、来週の早い時期の衆院解散を決断した麻生太郎首相を支持する執行部 と、退陣を求める中川秀直元幹事長ら反麻生勢力の攻防が続いた。中 川氏らは、一連の大型地方選敗北の責任を追及するため、両院議員総会の開催を求める署名活動を進めており、賛同者がどこまで広がるかが焦点だ。
中川氏や武部勤元幹事長、塩崎恭久元官房長官ら反麻生議員は都内のホテルに集まり、状況を分析。与謝野馨財務・金融相、石破茂農水相も署名に応じ、中川 氏は「おおむね目標とする線に達した」と記者団に述べた。週内の開催を目指し、名簿を16日に細田博之幹事長に提出したい考えだ。
これに先立ち、 与謝野、石破両氏は首相官邸を訪ね、首相と約40分間会談。両氏は、自民党内で地方選連敗の総括などを求める声が出ていることに関し「両 院議員総会で忌憚(きたん)なく話してほしい」と述べ、総会開催を求める考えを直接伝えた。また、石破氏は東京都議選での惨敗を踏まえ「衆院選の状況は厳 しい」との認識を示した。
党則は、所属国会議員の3分の1(128人)以上の要求があれば、1週間以内に両院議員総会を開催すると規定。同時に、 「緊急を要する事項」に関しては、総会の決定を党大会の議決にかえることができると定めている。反麻生勢力は、動議を提出して総裁公選規程を改正し、総裁 選の前倒しにつなげることも視 野に入れているとされる。
これに対し、細田氏ら執行部は、不測の事態を招くことを警戒し、地方選結果を総括する場として代議士会などを想定している。
(時事通信 7月15日18時44分配信)

自民党は、衆議院で内閣不信任案を否決し、麻生内閣に信任を与えたにもかかわらず、相変わらずこのままでは自分の身が危ないと思う人たちが、麻生首相の退陣を求めて、ゴタゴタしている。
麻生首相に確固たる信念と政策があれば、4年前の郵政解散のように、オレのやり方に不満なやつは公認しないとやればいいのだけれども、それができないから、今の麻生政権があるのだろう。

郵政解散のとき、その中心にいた武部さんは、現総理総裁の人格までも否定するような発言をしている。かつて自分がそうしたように、自民党公認をもらえないというリスクを覚悟した上での発言なのだろうか。

自民党も民主党もみんな国会の場から去って欲しい。
そうでないと、この国の新しい形は見えてこないのではないかと思う。

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2009年7月15日 (水)

茶番の先に民主主義はあるのか。

東京都議選の歴史的敗北を受けて、地方選と国政は別だと言いながら、麻生首相は、「麻生降ろし」を封じる目的で、13日、衆院解散、総選挙の日程を発表した。
解 散の時期については、「しかるべき時期に私が判断する」と言い続けてきた麻生首相だけれども、自民党にとっての「しかるべき時期」は、後から思えば、麻生 首相就任直後であって、麻生首相が決断を先延ばししたために、追い込まれに追い込まれた上で、任期満了選挙になってしまったような格好だ。

党 内支持基盤が頼りない麻生首相の頼みは、国民の人気であったわけだけれども、漢字が読めないことが露呈してしまってから、頼りの人気を失い、人気を失った ことで党内求心力を失った。さらに側近と頼りにしていた人たちの不祥事でますます窮地に陥った。民主党・小沢代表の辞任で少しばかり支持率は回復したけれ ども、再び周りに足を引っ張られて人気を失うと、(マスコミを含む)外野は一段とうるさくなり、風に左右される軽い人たちが騒ぎ出すのは仕方がないにして も、重鎮たちまでもが浮き足立ってしまったことで、支持基盤が揺らぎ、指導力を発揮する機会も奪われてしまった。

14日午後、「選挙のことはオレに任せておけ」と自ら名乗り出て、新しい役職までこさえて就任した実力者・古賀選挙対策委員長が責任を追及する動きにキレて辞任した。選挙日程が決まってからだから、安倍、福田につながる「投げ出し」と言われても仕方がない。

麻生首相は、昨年9月、福田首相・自民党総裁が辞任したために行われた自民党総裁選で2/3以上の票を得て、自民党総裁に選ばれ、首相に就任した。
こ のときに麻生首相を選んでいるのだから、今さらつべこべ言うべきでないという人がいる。それは正論だと思うけれど、当時麻生さんに投票した人たちは、その 時点での選挙の顔として麻生さんを選んだわけであって、解散総選挙は間近であるという前提に立っていた。自信家の麻生さんが、「オレがやれば、この先、 もっといい状況が作れる。しかるべきときはまだ先だ」と解散を先に延ばしてしまった上に、状況は好転するどころか悪化しているのだから、その前提は崩れて いると言ってよい。当時、人気があったように見えた麻生さんの人気は今や地に落ちていて、今度の選挙は、負けることがほぼ確実になっているわけで、選挙 後、麻生さん以外の人が自民党総裁になることは確実なのだから、私は、むしろ麻生さんを総裁にいただいたまま選挙をするのは、どうかと思う。新たなテーゼ を国民に示すべきだ。

総裁が解散総選挙を決めたのに、自民党はまだマニュフェストを作成できていない。
これをもってして、自民党はもはや壊れていると言って良いだろう。

し かし、新しいマニュフェストを提示する前に、前回自民党が示したマニュフェストがどこまで実現できているのかを検証する必要もあると思うけれど、信じられ ないことに、絶対多数を得た前回選挙で自民党はマニュフェストらしいマニュフェストを出していない。郵政民営化を実現すれば、すべてはうまくいくという合 理性を欠く主張に乗せられたことに対して、国民は大いに反省をするべきである。

次の選挙では民主党が第一党となり、民主党を中心とする政権ができるだろう。
私はそれを歓迎する。待ち焦がれていたと言ってもいい。

少数政党はあった方がいいと思うけれど、基本的には2大政党が、緊張感の中で、オープンにお互いの政策をぶつけあっていくのがいい。
多くの国民はそれを望んでいるのだと思う。民主党にやらせてみようというのは、そのはじめの一歩だ。

ところが、どうも、私たちは、望んだとおりにはならないのではないかという危惧を感じている。

ひとつは、今日以降、野党が国会審議を行わないという姿勢を示していることだ。
採決されていない法案の中には、国連安保理の決議に基づいた船舶検査法がある。
これが議論されない(報道されない)ことは、国民が国際情勢を認識する機会を奪うことになるし、廃案になることによって、失うものは大きいように思う。

民主党が政権交代を第一に掲げるのは理解できる。
しかし、自民党の利益、民主党の利益の前に国民の利益があるのだとしたら、15日以降の審議拒否は正当性があるのだろうか。もう一度考え直して欲しい。

余計なことかもしれないが、言わしてもらうと、私は、政権交替可能な2大政党制を標榜している関係から、ずっと民主党の候補者に票を入れてきた。けれども、候補者個人を見るとはるかに自民党公認候補者の方が魅力がある。

この次の選挙では、コイズミという風に乗った人たちの多くがその議席を失うことになるらしい。
流行り廃りで立法府の勢力図が塗り替わってしまうということに違和感を感じる。

民主党は新しい流れを作って欲しい。
そろそろ、ちゃんとした民主主義社会を作ろうじゃないか。
それには、マスコミの果たす役割は大きいのではないかと思う。
ここでその役割を果たせないと、メディアの主役をインターネットに奪われることになるだろう。

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2009年7月13日 (月)

政治家の劣化が止まらない。けど希望は捨てない。

「都議選結果は大迷惑」 石原都知事
「東京にとって大迷惑」――。石原慎太郎知事は13日、東京・千代田の都道府県会館で報道陣の取材に応じ、疲れきった様子で今回の選挙戦を振り返った。
民主党が第1党を獲得したことについて「民主党の『政権交代』というポスターひとつ見ても今度の選挙の本質というのがよくわかる」と述べ、「銀行である とか築地であるとか。議会でもさんざん討論してきたが、(都議選で)そんな議論が実際どこで行われたか」と国政の逆風が大きく影響したことを強調。「2週 間前に(選挙運動を)始めた候補が自民党のエースのなかのエースを破るという現象は異常ですよ」と話した。
次期衆院選が迫っていることについては「(麻生首相のままでは)だめだね。民衆の離反がわからないのは空気が読めない、『KY』というのか。重い責任があると思う」と話した。
(NIKKEI NET 2009年7月13日13:47)

「日本の兵隊は世界一優秀。だから、リーダーが育たない」という話をどこかで聞いたことがある。
なんとなく合点がいった。

「どうして(計画された)数字が達成できないのか」
社長が役員に言うと、役員は部長に同じことを言い、部長は課長に同じことを言う。課長は係長に同じことを言って、係長は一般社員にやっぱり同じことを言う。
一般社員は「どうもすいません」と謝り、どうしたら数字が上がるのか考える。係長は課長に謝り、課長は部長に謝り、部長は役員に、役員は社長に謝る。
どうしたら数字が上がるのかを考えるのは誰の役割なのか。日本では一般社員の役割のようだ。
「信じられない」南米人の友人は言った。
「私はあなたの言うとおりにしているだけだ。結果に責任を持つのはあなたの仕事だ」
「私ならそう言う。そうだろう?」
「私もそのとおりだと思う。けれど、日本では違う」
「信じられない」南米人の友人は繰り返した。

石原都知事が言うように、都議選での自民党の負け方は異常だった。
国政での逆風が大きく影響していたことは間違いない。
異例なてこ入れをしたにもかかわらず、都議選と国政はまったく関係ないと言い放つ総理も尋常でない感覚の持ち主だと思うけれど、都議選の結果には少なから ず石原都政に対する批判も含まれていたはずなのに、(負けたのは)みんな麻生のせいだと言う石原都知事の感覚も尋常でない。KYはお互い様ではないかと思う。目くそ鼻くそを笑うというのはこういうことだ。

新銀行東京に東京都が追加融資400億円を決めたとき、石原都知事は、経営者を選んだ責任は認めたものの、「オレならもっと銀行を大きくできた」と何の根拠もないことを言い放って、失笑を誘った。「なら、やってみろ、ボケ!!」銀行屋さんたちはみなそう思っただろう。
自分はすべてにおいて人よりも優れていると思ってしまうのは、自信家というより、馬鹿である。石原都知事はその馬鹿の領域に達していた。都民にとってはこの上なく不幸なことだ。KYどころの話ではない。

自分はとても優秀なのに、部下が無能だから、結果が出ない・・・そう思っている人はたくさんいる。
そう思っている人は、ミニ石原の称号を差し上げる。
そういう人たちは、早く気づくべきだ。
結果が出ないのは、自分が無能なのだ。
そう思えることができれば、もともと優秀な人が多いのだから、日本は変われるはずだ。

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2009年7月12日 (日)

ドラゴンクエストは今後ユーザーの支持を失うだろう。

<ドラゴンクエスト9>予約は前作の倍、史上最高売り上げへ 初のDS版が11日発売
シリーズ4700万本を販売しているRPGの傑作シリーズの最新作「ドラゴンクエスト9 星空の守り人」(DS、スクウェア・エニックス)が11日、発売される。5年ぶりの新作とあって早くも注目が集まっており、シリーズ史上最高売り上げの呼び声も高い。
ドラクエは、ゲームクリエーターの堀井雄二さんのシナリオと、マンガ家の鳥山明さんのキャラクターデザイン、作曲家すぎやまこういちさんの音楽で86 年、ファミコンソフトとして発売された。勇者の冒険というテーマと、鳥山さんが描くスライムやドラゴンなどのモンスター、呪文で魔法を出すなどの戦闘シス テムが人気となり、大ヒットした。88年の「3」は、ソフトを購入するために子供たちが学校を休んだりするなど社会問題化するほどのブームを巻き起こし た。04年に発売された「8」は国内370万本、世界490万本でシリーズで最高の売上を記録している。
「9」は、「8」から参加している「レベ ルファイブ」が開発した。DSのワイヤレス通信を利用して最大4人での協力プレーが実現したのが特徴。当初は、 07年中の発売が予定されていたが、「クオリティーアップのため」に08年度中へと延期。さらに08年12月に、09年3月28日の発売に変更されたが、 「重大な不具合」が発覚したとして再度延期された。
国内2700万台(エンターブレイン調べ)が普及しているDSのタイトルということもあり、シ リーズ史上最高の売り上げを期待する声が上がっている。さ らに本編シリーズでは初の携帯ゲーム機で、ソフトにセーブできるデータは1本に一つだけ。家族などで複数のプレーヤーが利用できないため、基本的には1人 1本のソフトが必要となることから、さらなる売り上げ増も期待できそうだ。TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャン ダイザー(MD)の松尾武人さんは「ここ1週間で前作『8』の倍以上の予約が入るなど急激な盛り上がりを見せており、過去最高のヒットが期待できます。値 段も安く、ロングセラーとして年末までランキングの上位に入ってくるのでは」と予想している。
(毎日新聞 7月10日12時12分配信)

私はインベーダーゲームにはまったクチで、バイト代のほとんどを喫茶店のテーブルゲームにつぎ込んでいた。インベーダーゲームが進化したギャラクシーとかいうゲームにも相当のお金をつぎ込んだはずだ。
その後、8ビットのマイコン上で動くゲームがあり、任天堂のファミリーコンピュータ、セガのゲーム機などが出てきて、ゲームは喫茶店でお金を払ってするものから、家庭のテレビでやるものになっていった。お金を払わずにゲームができるなんて、すごいと思ったものだ。

最初にドラゴンクエストをやったのは、いつだっただろう。スーパーマリオブラザーズの少し後で、もう20年以上も前の話だ。
最後の島に渡る橋をかけることができずに、ずっと前に戻って、ヒントを探した覚えがある。それ以来、いつもドラクエをはじめる前にノートを一冊用意して、あらゆる情報をノートに記しながら、ゲームを進めることにした。
洗練されたキャラクター、音楽、謎解きの面白さ、独特の世界観。新しい作品が出るたびに、仕事をさぼって熱中した。

そ の後、熱が醒めたというか、間が空き過ぎたような時期があって、ゲームよりも仕事が面白くなったこともあって、ゲームから遠ざかったっていたけれども、ド ラクエをクリアするという魅力にはいつも捉えられていたし、意欲は失わないでいた。そしてそのたびに(遊べるゲーム機が変わるので)決して安くないゲーム 機を購入し、どんなに忙しくても時間を作ってきた。発売の遅延はむしろゲームに対する渇きを増幅する装置になった。

ドラクエ最新作は07 年に発売されるはずだったけれども、クオリティーアップのために08年に延期され、何度かの延期の末、ようやく発売されることになりそうだけれども、私に はもうすでにかつてのような熱はない。ニンテンドーDSはすでに娘が持っていて、ゲーム機を買う必要はないけれども、たぶん私は買わないと思う。

私をがっかりさせたのは、今回のドラクエは、ソフトにセーブできるデータは1本だけで一人1本ソフトを購入する必要があるという情報だ。
ゲーム機は、ネットワーク機能で世界の人とつながることができるようになったけれども、親子で、兄弟で楽しむためには、より多くの出費が必要になるというのでは、本末が転倒している。
どうしてわざわざこのようなことをするのかというと、想像される答えはひとつしかない。
開発に時間がかかれば、経費は嵩む。それを取り戻すためには売上が必要になる・・・売上が必要なのだ。
ファンをさんざん待たせた挙句、このような仕打ちをするのは、ファンに対する背信行為ではないか。作者は何か勘違いをしているのではないか。

本当は違う理由があるのかもしれない。あって欲しい。
けれどもその理由が私には想像できない。

完成度を上げるためにこのような措置をせざるを得ないことになってしまった。完成度を上げるためだから、ユーザーは理解してくれるだろうというのは、どこかの人気知事にも共通した、独りよがりな思い込みに過ぎない。

私はきっと、ゲームの完成度如何にかかわらず、今後ドラクエは支持を失っていくだろうと思う。
実に残念だ。

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2009年7月 6日 (月)

地方から国を変えようという知事たちは、どうして静岡県知事選挙に関与しなかったのだろうか。

衆議院議員選挙の前哨戦として注目された静岡県知事選挙は、民主、社民、国民新3党が推薦した静岡文化芸術大前学長、川勝平太さんが当選した。

民 主党は、同党の元参議院議員の海野徹さんとの候補一本化に失敗していたから、民主党支持層の票が割れたりするようなことごあれば、ひょっとするとひょっと するかもしれないと、日曜日の夜唯一のニュース番組「サキヨミ」を見ていた。一本化していれば、この番組の前に大勢は判明していたと思うが、もつれにもつ れて、結局、当選確実の報は、ウィンブルドンテニス男子決勝の間に入ったニュースでもたらされた。

なんとなく、ホッとした。
この結果自体は、織り込み済みのことだから、新たなインパクトはない。
ホッとしたのは、坂本由紀子という人が知事にならなくて良かったという気持ちがあったからだ。

そういう気持ちになったのは、サキヨミで紹介された坂本由紀子さんの言動にある。
「私は全然自民党じゃないのよ。その証拠に猪口とか、一年生議員、その程度の人しか応援に来ていないでしょ」
このコメントがいつ撮られたものかは分からない。報道によれば、小池百合子元環境相、野田聖子消費者担当行政相が応援に入っているから、その前なのかもしれない。
「自民党静岡県連の要請を受けて、(残りの任期は少ないけれど)参議院議員の椅子を擲って、立候補しているのに、自民党本部はどうして猪口程度の応援しか寄越さないの」坂本さんはそう言いたかったのかもしれない。

しかし、「猪口程度の1年生議員」という発言はどうだろう。
小 泉さんの起こした「風」によって、何の苦労もなく衆議院議員になった比例候補の猪口さん(しかもすぐに入閣して大はしゃぎ、しかも上智大学の講座は長期休 講中)に対する気持ちは、分からないでもないが、それを口にするのは、あまりにも大人気ない。自民、公明の推薦を受けていて、自民党公認の参議院議員で あったのに、「全然自民党じゃない」と言ってしまうのは、自民党という看板がマイナスにしかならないという計算が透けて見えて見苦しい。

自 民党の公認で参議院議員になり、自民党静岡県連の要請を受けて県知事に立候補した。ガリガリの自民党であり、その組織に乗っかって(その組織の多くの人に 支えられて)今の立場があるにもかかわらず、形勢不利と見るや「全然自民党じゃない」と言ってのける。厚顔無恥というのは、こういうことをいうのではない か。
今の情勢からすると、2期目の参議院選挙は危ないかもしれない。それよりも民主党が割れている今回の知事選の方が勝ち目があるかもしれない・・・そう考えたのかなと勘ぐりたくなる。

ちょっと長くなったけれども、こういう人が一旦権力を握れば、県民のためでなく、自分のために政治を動かすことになるだろうから、こういう人を間違っても県知事という要職につけてはいけないなと感じたので、川勝さん当選の報にホッとしたわけだ。

しかし・・・。
今、地方から国を変えようという動きが出ているにもかかわらず、その動きの中心にいる人たちが静岡県知事選挙に何も関与しないというのは、どうしてなのだろう。
仮に民主党の推薦をうけられなかった海野さん(別の候補でもいいけれども)を地方から国を変えようと立ち上がっている首長たちが支援していたら、結果はまた違ったものになったと思う。志ある首長たちが支援する候補が勝ったかもしれない。
そうやって、地方分権を進めて、国のあり方を変えて行こうという、自民党でも民主党でもない勢力が広がっていけば、実現不可能な東国原自民党総裁よりも大きな力になるのではないかなと思うのだけど、どうしてそういう動きが出てこなかったのだろうか。それが少し残念だ。

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