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2008年10月27日 (月)

パパと娘の休日

この春にミニバスをはじめて以来、娘の休日はほとんど試合、遠征で埋められてきた。
パパは根っからの怠け者なので、そうした毎日には耐えられない。
パパの尺度で考えると、辛いけれど我慢しているのではないかと思っていた。
「(ミニバスは)楽しいか?」と訊くと、笑顔で「楽しい!」と答える。
表情やしぐさから察するに、その言葉に嘘はないようだ。

何が彼女のモチベーションになっているのだろう。

この日曜日、娘は久しぶりの完全OFFだった。
残念ながら、ママは所用で不在。
数日前から、パパと二人きりの休日をどう過ごすか・・・娘よりもパパの方が楽しみにしていた。

早くに起こされ、まずは9時開店の手芸店に行く。
シリコンでできた豆粒ほどのスイーツの模型を大量に購入。缶ペンケースにそれを貼り付けるのだという。
パパにはそれのどこが面白のか分からないが、1個200~300円する模型を楽しそうに選んでいる。
本当はママと相談しながら、選びたかったらしいけれども、ママは不在。
パパはときどき口を挟んでみるけれど、娘は曖昧な表情をするだけで、参考にする気配はない。
2,000円くらいするのかなと思いつつレジへ行くと、5,000円!
自分のおこづかいで買うのだと言っていたけれど、少し足りなくって、残りをパパが出す。
こんなものに5,000円!・・・というのがパパの素直な感想。夕食の後、ママと一緒に貼り付けをするのだと嬉しそうに話す娘とパパとの間に想像以上のギャップがあるのだということを感じる。このギャップは、ママと娘との間にはないのだと思うと、嫉妬心のような気持ちが湧き上がってくる。娘は成長するに従って、パパから離れていく。分かっているけれども分かりたくない寂しい現実が徐々に明らかになっていく。

手芸店からプールに行く。
バタフライを覚えたから見てくれと言う。
娘がスイミングに通いはじめて、もう2年くらいになるだろうか。
バタフライは難しい泳法だ。体力も使う。
ドルフィンキックでできた勢いと身体のしなりで上半身を起こし、息継ぎをする。お尻を持ち上げるようにして、上半身を水の中に潜り込ませ、次のドルフィンキックにつなげる。このタイミングが難しい。勢いが出ないと溺れているようにしか見えない。
娘は25mを泳ぎ切って、ちょっと得意そうな顔をした。
ちょっと前は、パパが泳ぎを教えていて、10mを泳ぐのがやっとだった。
背筋を伸ばすこと、腕を伸ばすこと、そうすれば、人間の身体は自然に浮く。そう教えたけれど、彼女の泳ぎはもがき苦しみ、泳いでいるのか溺れているのか分からないような泳ぎだった。

「100m泳いでみよう。最初はクロールで50m、次の50mは平泳ぎ、まだ泳げそうだったら背泳ぎとバタフライをやろう」
そう言って泳ぎはじめた。
パパは100m泳いだところでいっぱいいっぱい。遊泳コースに外れて、歩きはじめた。
遅れてきた娘もやめると思っていたら、ターンをして泳ぎつづける。パパは歩く。
結局、娘は300m泳いだ。パパは200m歩いた。

少し休んでから、競争した。
結果。クロールは娘の勝利。平泳ぎはパパの勝利。背泳ぎとバタフライは引き分け。
たぶん、何もしなければ、もう数ヶ月でパパは全面的に娘に敵わなくなるだろう。
パパに勝った!と娘に喜んでもらうためには、パパはこっそりトレーニングしなければならないかもしれない。

疲れきって、予定より少し早くプールを後にした。
昼食は、ビュッフェスタイルのレストラン。
パパはこのところ特に食が細くなっていて、娘の旺盛な食欲を目を細めてみている。
パパがギブアップしてからも、娘は食べ続け、デザートもパパがアイスクリームを少し舐めただけなのに、山盛りのアイスクリームを難なく平らげ、さらにプチケーキとぜんざいをいくつか腹に収めた。
大人1,300円、小学生950円という価格設定をレストランは見直すべきだと思う。

パパのご飯茶碗が割れてしまっていて、娘のものもひびが入っていたので、作家さんの陶器が買える雑貨屋さんに行く。
ひびが入っても使い続けている娘がお気に入りの茶碗はここで買ったもの。
店に入ってすぐにお気に召すものをみつけたようだ。
お店の人にもう少し大きいものの方がいいのではないかと、いくつか別のものを勧められて、少し気持ちがうごいたようだけれども、娘は結局第一印象を大事にした。以前から使っている茶碗と同じ作家さんのものだった。

デパートを冷やかしてから帰途に着いた。
筋肉痛で顔を歪ませながらパパが運転する車の後部座席で、娘は眠そうにぼんやりと外を見ていた。

この日の菊花賞。絶対的な本命のいない波乱含みのレースで、私はあまり迷わず春のレースで実績を残しているけれども人気薄の2頭を買った。
上がり馬の1番人気と意外な一頭で決まった。

当たり前のことだけれども、競馬は分からない。乗っているのは他人だし、走っているのは畜生だ。
まして、この先の人生が予想できるわけもない。

けれども確かなこともある。

娘に教えてやれることもだんだん少なくなるなと思いつつ、パパは今夜もビールを飲んでいる。

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