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2008年10月 1日 (水)

それは真っ当な稼ぎなのか。

金融安定化法案の修正案、週内策定めざす 米政権
【ワシントン=丸谷浩史】米下院では最大7000億ドル(約75兆円)の公的資金投入に国民の理解が得られないとの不満が高まり、ブッシュ政権を支える 共和党から大量の造反が相次いだ結果、賛成205、反対228の反対多数で金融安定化法案を否決した。政権と共和、民主両党の首脳部は新たな修正案を早け れば10月2日までに策定したい意向。議会は休会日程を延期する方針で、上院も1日に予定していた審議をとりやめた。政権と議会首脳部は下院可決を優先 し、2日中の成立を目指している。
共和党の大量造反は政権末期のブッシュ大統領の威信低下を映し出し、11月の選挙を前にした両党幹部の統制がきかない実態も明らかになった。政権と共和、 民主両党は金融システム安定化に向け、法案協議を仕切り直す極めて異例の事態となったが、新たな合意のメドは立っておらず、市場の動向も絡んで今後の 展開は予断を許さない。
(日本経済新聞 9月30日)

「すべての富のうち、6人が59%をもっていて、みんなアメリカ合衆国の人です。74人が39%を、20人が、たった2%を分けあっています」(『世界がもし100人の村だったら』)


アメリカを100人の村に縮めるとどうなるのだろう。
『ルポ 貧困大国アメリカ』によれば、そのアメリカも相当に病んでいる。

1粒の種籾から1本の苗ができ、1本の苗から13本くらいの稲ができる。13本の苗に110粒くらいの籾ができる。13×110=1,430籾。
1粒万倍という言葉があるけれど、実際は1,000倍くらいのものだ。それでも1,000倍だ。
実直な農民がいて、神のご加護があれば、1粒の種籾は、1年で1,000倍になる。

不幸にして、種籾を失ってしまった実直な農民に種籾を融通したのが金融のはじまりなのかもしれない。
農民がどれだけ実直なのか、所有している土地の豊かさはどうか、手入れが行き届いているかどうか、そういうことで金利が決められる。
土地の面積、生産力は決まっているから、6%の人が59%の富を握ることなどあり得ない。

金融・・・だけではないのだけれども、社会の仕組みは「欲」という触媒で、複雑に変容していて、実直というより、仕組みをうまく使うことのできる人のところに富が集中するようになった。

75兆円の公的資金を投入しなければ、アメリカの金融が破綻するかもしれない。アメリカの金融が破綻するということは、世界の金融秩序が破綻するというこ とだ。それは避けなければならないという話は分からないわけでもない・・・けれども、普通に暮らしていた人からみれば、自分たちは何も生産することなく、 どこからか訳の分からない金を調達してきて、訳の分からない使い方をして、その結果、巨額の損を出したからと言って、どうしてそれを公的資金で面倒をみて やらなければならないのか、到底理解できるものではないだろう。

日本でも似たようなことがあった。
さんざん税金の世話になった銀行は、そんなことなどなかったかのように、自らの都合ばかりを考え、行動している。
金融は公的システムだからこそ救済されたのではないか。

アメリカの金融安定化法案は、修正されてまた上程されるらしい。可決されるのか否決されるのか分からない。
否決され、アメリカの金融が壊れてしまったら、どんなことになるのか、私は想像できない。
けれども、壊してしまったらどうだろうかと思う。

6%の人が59%の富を握るというのは、どう考えても健全ではない。
人を愛し、地球を愛する新しい秩序が必要なときなのではないかと思う。

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