食べ物を作るということ、食べ物を売るということ。
事故米食用転売:農水省、転売先5社公表
米卸売加工会社「三笠フーズ」(大阪市北区)の事故米転売問題で、大手商社の双日 と住友商事が国から購入した輸入米のうち、殺虫剤「アセタミプリ ド」などに汚染された事故米743トンが、三笠フーズに販売されていたことが、農林水産省の調べで分かった。これらの事故米は、喜界島酒造(鹿児島県)や 西酒造(同)など酒造会社6社に販売されており、同省は三笠フーズが商社からの事故米も食用に転売していたとみて調査を始めた。
また、農水省はカビ毒「アフラトキシンB1」に汚染された事故米の転売先の酒造会社2社を含め、同意が得られた転売先の計5社の企業名を公表した。
農水省によると、住友商事が05年度に国から購入したタイ産米のうち、145トンにカビが生えて事故米となった。また、双日が06年度に購入したベトナム産米のうち、598トンに基準値(0・01ppm)の3倍のアセタミプリドが検出され事故米となった。
三笠フーズは、これらの事故米を購入。仲介業者を通じるなどして、喜界島酒造(鹿児島県)▽西酒造(同)▽六調子酒造(熊本県)▽抜群酒造(同)▽光酒造(福岡県)と鹿児島県の酒造会社に販売していた。
農水省はアセタミプリドに汚染された米について「大人が相当量食べても1日摂取量をオーバーしないので健康に影響はない」としている。一方、農水省はカビ毒「アフラトキシンB1」に汚染された事故米の転売先の酒造会社は、喜界島酒造と西酒造だったと発表した。【奥山智己】
◇事故米購入16社、転売有無を点検
米卸売加工会社「三笠フーズ」の事故米転売問題で農林水産省は8日、16社についても、不正転売をしていないか緊急点検を始めた。
調査対象は、ライスボーイ(青森市)▽ライフクリエート・ケイ(岩手県金ケ崎町)▽横手運送(秋田県横手市)▽コーユ(山形県酒田市)▽宝澱粉化 学(東京都港区)▽島田化学工業(新潟県長岡市)▽アグリフューチャー・じょうえつ(新潟県上越市)▽沼田製粉(富山県小矢部市)▽浅井(名古屋市瑞穂 区)▽太田産業(愛知県小坂井町)▽東伸製糊(奈良県御所市)▽三喜精麦(奈良県大和高田市)▽高畑精麦(香川県善通寺市)▽南海物産(松山市)▽石垣農 産(福岡県筑後市)▽勝尾商店(鹿児島市)。【奥山智己】
(毎日新聞 東京夕刊 2008年9月8日)
食品関係のこうした話題はもうたくさんだ。
日本はいつからこんな我利我利亡者ばかりの国になってしまったのだろう。
それにしても、このニュースでもうひとつ不愉快だったことがある。
「タイ産米145トンにカビが生えて事故米となった」
カビはいつ生えたのだろう?保管中の倉庫で生えたのだったら、保管の仕方が悪かったのではないだろうか。ずさんな管理をしたのは誰だ。カビが生えたことによって、商品価値が著しく毀損されたのだったら、ずさんな管理をした者が責任を取らなければならないのではないか。
最初からカビが生えていたのだったら、「こんなものは受け取れない」と輸出業者に返せば良い。
「ベトナム産米のうち、598トンに基準値(0.01ppm)の3倍のアセタミプリドが検出され事故米となった」
どうして、そういう米をそのまま受け取るのだろう。
「まともなものを寄越せ」と怒るべきじゃないのか。
ミニマムアクセス米とは言え、食べ物である。
輸出する方も輸入する方も、もっと真摯になっていいのではないだろうか。
「事故米」という言葉には、「どうせ食えたような代物じゃないんだから」というニュアンスが感じ取れる。
受け取る方がそんな調子だから、出す方も人が口にするものを売り渡すという緊張感に欠けているのだろう。
食べ物は人の命を支えるものであり、それを生産するのは、ある種崇高な行為である。
この事件に関わった人たちには、そうした畏れも誇りもない。
それは何もかも数字に置き換えて、損得で考える風潮と無関係ではない。
日本がベトナムやタイの農民にそうした風潮を輸出しているのだとしたら、責任は重い。
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