横綱の品格
ホントに腰痛?横綱朝青龍、故国でサッカー親善試合に出場
腰痛を理由に8月3日から始まる大相撲夏巡業の休場を表明していた横綱朝青龍が療養先のモンゴルでサッカーをしていたことがわかった。
師匠の高砂親方(元大関朝潮)は26日、「週末か来週早々にも帰国するので、巡業に出られるようなら出す。駄目なら入院させる」とコメントした。
名古屋場所で21回目の優勝を飾った朝青龍は場所後に腰の疲労骨折と診断されたといい、25日朝に師匠が巡業への参加を見送ることを明らかにした。
しかし、朝青龍が同日、元日本代表の中田英寿氏らとサッカーをしていたことが判明。高砂親方によると、横綱はモンゴルの政府筋からの依頼で親善試合に出場したといい、Tシャツ姿の横綱が元気に走り回り、シュートを決める場面は日本のテレビでも放送された。(2007年7月26日18時53分 読売新聞)
膝を痛めていた横綱・貴乃花関との対戦後、敗れた大関・朝青龍関は「膝を狙えば良かった」と言ったという。それをスポーツ新聞で読んで、なんて品のない大関だろうと思った。
スポーツは勝つためにやるものだ。けれども、勝つために、何をしてもいいわけではない。勝負以上に礼節が求められる格闘技、それが大相撲だ。上位のものが下位のものに対して奇手を使うだけで、堂々とした勝負をしなければならないと批判される。
外国人だからというわけじゃなく、朝青龍関には力士としての資質がないのではないかと思った。
その後、朝青龍関はあれよあれよと言う間に横綱の地位に上りつめた。世は競争原理一辺倒の小泉政権。相撲も変わってしまうのではないかと心配した。
腰の疲労骨折を押して名古屋場所を勤めたと聞いて、少し見直していた。膝の故障を押して、自分を見に来るファンのためにと、無理を承知で出場した貴乃花関の姿と重なったからだ。
それがこれだ。
横綱なら巡業がどういう意味を持つのか知っていたはずだ。サッカーに興じることができるのなら、仮に故障が事実でも、土俵入りくらいはできたのではないかと思う。
彼が手にする巨額の報酬は何を根拠にしているのか、そんな当たり前の、とても大切なことが彼には分かっていなかったのだ。
協会は厳しい態度で臨むと言われている。
私はこの際、朝青龍関には、辞めていただいた方がいいと思っている。
相撲は、勝てばいい、強ければいいというのではないのだということをはっきりと示す必要があると思う。
相撲の伝統、横綱の品格を守るにはそれしかないのではないだろうか。
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コメント
両横綱がモンゴル出身、淋しいですね。
品格という面では、欠けていますね。
私の場合、余り人のことは言えません。同じような意識を持っていますので。
佐渡紀行を楽しみにしています。
投稿: 長沢清作 | 2007年7月28日 (土) 08時47分